全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

アメリカ大統領選挙・予備選挙

2008-01-06 05:42:36 | 気になる 政治・政治家

 アイオワ州の共和党、民主党両党の予備選のニュースを聞いて、各立候補者のウェブサイトをのぞいてみた。トップページに、スローガン・キャッチフレーズとして何が書いているかに興味があったからだ。

REPUBLICANS
 Mike Huckerbee候補
  FAITH. FAMILY. FREEDOM.
  (信仰、家族、自由)
 Mitt Romney候補
  NOW IS THE TIME!
  (今がその時だ!)
 Fred Thompson候補
  SECURITY・UNITY・PROSPERITY
  (安全・統一・繁栄)
 John McCain候補
  BEST PREPARED TO LEAD THE DAY ONE
  (Day Oneを主導するために、もっとも準備ができている)
 Rudy Giuliani候補
  特にみあたらない。

DEMOCRATS
 Barack Obama候補
  I'M ASKING YOU TO BELIEVE.
  (信じることをあなたにお願いしたい。)
 John Edwards候補
  Join the campaign to change America
  (アメリカを変える運動に加わって)
 Hillary Clinton候補
  Help Make History
  (歴史を作るのを手伝って)

 Day Oneというのは大統領になる日のこと。職務初日からバリバリ仕事ができますよと言いたいのだろう。他の候補者の演説(YouTubeその他でビデオを見ることができる)でも、使われている。
 なお、立候補者は上記以外もいるのだが、アイオワ予備選の時に話題になった人だけである。念のため。また、掲示内容は、あくまでも、アイオワ州の予備選挙前後の時点のものなので、変更されるかもしれない。まあ、どれを見ても、うまいこと言うなあと思う。ジュリアーニ候補のサイトは、これといってなかった。

 各サイトを見て、英語版Wikipediaの掲載内容を読んで、『アメリカはこの選挙で誰を選ぶのだろう』と、考えた。

 共和党のアイオワ州の予備選挙トップはハッカビー候補。この方はサザンメソジストの牧師さんで、妊娠中絶問題、進化論について、かなり保守的な思想・態度のようだ。まあ、保守本流なのかなと感じた。アメリカ人はこの人を選ぶのだろうか。各候補の宗教的バックグラウンドを調べてみたら、ロムニー候補はモルモン教。マケイン候補はバプティスト。トンプソン候補はChurches of Christという宗派。この宗派のことはよくわからないな。ジュリアーニ候補は名前を見ればわかるとおり、イタリア系移民の子供で、彼はカトリック教徒。見事に全部違うことがわかった。モルモン教徒のロムニー候補が共和党というのも、ちょっと謎だと思った。

 一方、民主党。よく、アメリカ初の黒人大統領(候補)と言われるが、アメリカの黒人の人たち(いわゆる、アフリカンアメリカン)は、彼を本当に黒人と考えるのだろうか。僕はそうは思わないだろうという気が、最近だんだん強まっている。それでも彼は選ばれるだろうか。また、クリントン上院議員は、はたしてあの男性中心社会のアメリカで、本当に大統領になれるのだろうか。アメリカ人が本当にそれを許容できるのか、それも、ちょっと考えにくいなあと、思うようになっている。誤解されたくはないが、僕は別にどっちでもいい。ただ、黒人と女性にはガラスの天井があるのがアメリカ社会の実相だとも思うのだ。
 クリントン上院議員については、やはり夫が大統領だったことが、ウイークポイントになるような気がする。過去20年、アメリカはブッシュ親子(通算3期12年)、クリントン(2期8年)と二つの家族が大統領を務めてきた。さらに4年クリントン大統領では、どうなんだろう。ブッシュは親子大統領が、ブッシュ王朝ぽくなっていて、すでに王様みたいだし。この上、夫婦で大統領では、やはり何か不自然だろう。このチョイスは案外×なのではないだろうか。

 …よその国の大統領が誰になろうが、構うもんかといえないところが、難しいよね。


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