もうずいぶん前になるけど、故アイザック・アシモフの短編小説に『バイセンテニアル・マン(The Bicentennial Man)』というものがあった。芸術や工学の才を持ち、人間になりたいと願うロボット・アンドリュウの200年の「生涯」を描いた作品。この小説、後にロバート・シルヴァーバーグにより長編化され、1999年にロビン・ウィリアムズ主演で映画化もされた。
このニュースを聞いた時、ホントにこの作品のタイトルが浮かんだ。
長崎で「200歳」 国定忠治・ショパン誕生(8月27日:読売新聞)
長崎県壱岐市は27日、1810年(文化7年)生まれの「200歳」の男性の戸籍が残っていると発表した。
「明治期の戸籍法に基づいて作成されたのかもしれない。現在はすべての戸籍を電算化しているが、(電算化した際)削除するのを忘れたのだろう」(同市市民福祉課)
住所、誕生日は不明とのこと。
紙ベースなのかな。
誕生日は不明、住所も不明。だけど、現在の壱岐市域内に壬申戸籍を作成した時(1872年)には存在・居住していて、当時の役場職員が確認したのだろうか、それともお寺の宗門人人別帳をそのまままとめただけなのだろうか。誕生日不明、住所不明じゃ無宿人、行旅人かもしれない。