あることを調べることになった。参考資料がある。そんな記憶があった。自宅ではなく、実家に。曖昧だけど、確信めいたものがあった。実家まで出かけた。大学時代の本が残っていて、目的の資料もそこにあった。
でも、これはその話しではない。
本をしまってあった場所(部屋の押し入れ)に、小さな段ボール箱があった。自分の字で、「いろいろ〔S61〕」と朱書きしてある。何気なく開けてみた。おそらく高校生の頃に読んでいた雑誌、文庫本が入っていた。封筒いっぱいの使いかけの色鉛筆。ペーパーナイフ。それから、妙な封筒があった。山一証券の封筒で、中に小さくたたんだ茶封筒が複数入っていた。
『何だろう。。。
持ってみると、ちょっと重たい。開けてみた。中からおかしなものが出てきた。
『お金?
目もくらむような大金、小切手ならば、ブログなんかに書かない。出てきたのは、500円玉二つと、100円玉が二つ。全部で1200円。でも、見慣れない硬貨である。
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500円硬貨二つ。
昭和61年(1986年)発行、『天皇陛下御在位六十周年記念硬貨』
昭和の天皇陛下、ご在位60周年の記念硬貨である。
昭和60年(1985年)発行、『国際科学技術博覧会』
TSUKUBA EXPO '85(科学万博)の記念硬貨である。
僕はこれらのコインの発行時、すでに社会人になっている。でも、銀行で引き替えたり、家族に頼んだ記憶もない。箱書きの年号(昭和61年)とも一致しない。古銭や切手収集が、僕の少年時代にはブームだったこともあるが、僕はそれらには縁がない。記憶がないだけで、家族に頼んだのかもしれないけど... 不思議だ。
100円硬貨二つ。
昭和50年(1975年)発行、『沖縄国際海洋博覧会』
EXPO'75 OKINAWA(沖縄海洋博)の記念硬貨である。
このコインは、何でここにあるのか、全く想像もできない。でも、次はもっと得体が知れない。
昭和40年(1965年)発行の通常硬貨 100ウォンに見えた。でも、「日本国」「百円」とあり、調べてみたところ、間違いなく100円硬貨。それも銀貨である。 |
100円銀貨は昭和32年(1957年)に発行開始、2年後にデザインが変更。この100円硬貨はデザイン変更後のものということになる。なお、現行の100円硬貨は昭和42年(1967年)からの発行である。
全く出所不明である。誰が、いつ、どうやって集めたのか。誰が箱に入れたのか。見当もつかない。一番ビックリしたこの硬貨は画像を使うことにした。作者は「As6673」さんである。なお、それ以外は、Wikipediaのそれぞれの記事(『〇〇〇〇』の青字部分で検索)で写真を見ることができる。