ディスニー映画内の日本語表示
~気配りはどこまで~
+++++ +++++
外国映画を劇場で見る。吹き替え版のこともあるし、原音・字幕で見ることもある。僕は比較的字幕好き人間だと思う。ただ、モンスターズ・ユニバーシティーのように、はじめから吹き替えが基本的上映スタイルの場合、そのことがいやだから見に行かないというようなことはしない。今回の作品も、マイク(爆笑問題の田中さん)、サリー(石塚英彦さん)の出演に文句はない。よくはまっていた。
・・・吹き替えは現地仕様の最たるものだろう。
この作品で、ちょっと目についたこと。それは、吹き替えという音声面での現地仕様ではなく、映像そのものが現地仕様であることだ。ややネタバレになるので、注意して書かなくてはいけないことだが、この作品、そこここで日本語表示が目についたのだ。マイクが新入生の部活勧誘でもらったチラシ、建物表記... いろいろな場面で日本語表記が見られた。もちろん作品は子供から大人まで楽しめるものだし、そのためある程度こういう気配りは必要なのはわかる。でも、いかにもアメリカの大学キャンパスを模したモンスターズ・ユニバーシティーの作品世界に、日本語表記は残念だけど似合わない。少なくとも僕にはそう見えた。日本語(文字)が不似合い。浮いていたと思う。これは僕が英語の先生で、なおかつ大人だから。ディスニー、ピクサー映画がアメリカのものだと言うことを知っているからでもある。僕とは違う立場、予備知識の人が僕と同じように感じるかと言えば、そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
・・・難しい問題である。
映画はどこまで現地仕様にするべきなのだろうか。