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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

星野玉露 「しずく茶」

2015年06月05日 | 食・レシピ

過日、同窓会の翌朝のこと。星野においしいお茶を飲みに行かないかと誘われ、熊本の美術館に足を伸ばす予定だった私は大きく心を揺さぶられて、緑深い星野を選びました。

星野」、
この美しい名前の村が福岡県南部の奥深い所にあります。棚田や茶畑、夜空の美しさを誇るこの村は日本で最も美しい村」の仲間入りもしています。
八女茶生産地の中でも、特に寒暖差の大きい星野は上質な茶を誇り、「茶の文化館」、九州最大級の反射望遠鏡を備える「星の文化館」、宿泊と食、陶芸など見どころが多く観光客の関心も高くなっているようです。
       上の写真はじゃらんに出ていたものを借りています。

 

「茶の文化館」で念願の「しずく茶」の体験です。しずく茶」とは小さな蓋付きの茶碗を使った独特の淹れ方で、星野玉露の伝統的な飲み方だそうです。

  
①一煎目 茶葉の入った茶碗に45℃に冷ましたお湯20mlを静かに注ぎ蓋をして90秒。茶碗の蓋を少しずらして隙間からこぼれるしずく、ほんの2滴ほどしか出てきませんがそれを口に受けます。2滴のしずくが舌の上に転がると、たちどころに口いっぱいに旨みが広がりまさに「口の中が宇宙だ」と感じてしまいました。あの旨みをどう表現したらいいか・・・、絶対に忘れない味です。
②二煎目、三煎目は60℃で30mlのお湯を注ぎ20秒待ち、同じように飲みます。家で飲む玉露の味に近づいてきました。
③4煎目は80℃のお湯をたっぷり注ぎしばらく待って飲みます。最後まで爽やかな玉露の新茶です。
④茶碗に残った茶葉は、ポン酢しょうゆをかけていただきます。しこしこした歯ごたえと濃厚な旨みのある不思議な「食べ物」になりました。


昼食にいただいたのが「だご汁定食」。「だご」とは小麦粉の団子のこと。地元の味噌、野菜、漬物、棚田米のふるさとの味に心も体も和みました。

家でもたまに玉露を飲みますが、無意識的にどうもお湯の量が多すぎているようです。旨みはしずくの中に凝縮されているのです。お湯の温度と量が決め手。とても勉強になりました。

ちなみにお店で使われた玉露の茶葉は100g3600円とのこと。ここまで高い玉露には手が出なくて、ワンランク下の玉露を買いました。暫くは数種類の新茶が楽しめそうです。

再度訪れる価値のある美しい村でした。出直して望遠鏡も覗きたいな~・・・。

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