チケットは昨年10月末に取得し、7か月も温めていたものです。
かつてNHKで、バーンスタインの愛弟子・佐渡さんが師を語る4回の講座があり、佐渡さんの目が潤む場面がありました。
恩師への信頼と愛の深さと音楽性に感じ入り、以来佐渡さんの指揮を聴くのが夢でした。その公演がやっと巡ってきました。
新日フィルの音楽監督2年目の佐渡さんが選んだのはオール・チャイコフスキー・プログラム。全国11ヵ所を巡回するスタートが福岡でした。(全公演がチケット完売だとか。私の場合も発売日の翌日には終了していました)
そしてなんとソリストは、サントリーホールでの共演で意気投合したという角野隼斗さん。
その共演のために、佐渡さんが選んだのが王道といわれる「ピアノ協奏曲第1番」。難曲と言われています。
ホルンの壮大なメロディーに続くピアノの力強い和音の伴奏、聴きなれた旋律で始まりました。
ピアノはオクターブの連続、速いパッセージでも正確で美しい。(佐渡さんの解説でも、すごい速さ弾くけどミスがないんだよねぇ)
角野さんのエネルギーを注ぎ込んだダイナミックなカデンツァに聴き入りました。
角野さんの現在はジャンルを超えて色んな音楽に取り組まれていますが、やはりクラシックがよく似合う、そしてコンチェルトがいい・・・とは私見です。
指揮棒の先の新日フィルとピアノの、終盤の壮大なクライマックスが見事でした。
後半は、チャイコフスキー「交響曲第5番」
クラリネットの沈んだメロディで始まり、だんだん過熱していきます。
ロシアの大地から涌き出る地響きのような咆哮のような・・・。
ロシアの大地から涌き出る地響きのような咆哮のような・・・。
それが終盤に明るさをとり戻し、地に足をつけた、未来を感じるような歓喜の旋律を全楽器でまとめ上げて終わりました。
演奏直前、佐渡さんの10分ほどの解説がありました。
交響曲第5は「落ち込んだ時に最高。暗いモチーフを追いかけてみてほしい。勇気が湧いてくる」と。確かに終盤の音を聞きながら、その解説に納得しました。
音源を通してチャイコフスキーの美しいバレエ音楽を聞くことが多かったので、圧倒的な存在感のある交響楽のライブには度胆を抜かれました。やはりクラシックは生で!という思いを再確認しました。
🥀 🥀 🥀 🥀 🥀 🥀
ニゲラは開花後、種に移行するスピードが意外と速いのです。
番号順に、種になるために風船のようなふくらみに変わっていきます。
赤い筋が出て完了。枯れてきたら、面白いドライフラワーになります。