新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

伊集院静『ミチクサ先生』その① 日経連載

2019年09月15日 | 本・新聞小説
11日から始まった伊集院静氏の『ミチクサ先生』 は最初の3行だけで、もうこの小説の未来が見えました。魅力的な内容になりそうです。

序章は1817年8月11日、いきなりナポレオンが配流されている大西洋の孤島セント・ヘレナ島が出てきます。訪ねるのは清と英国の通商交渉団を護送・護衛するベイジル・ホール艦長。清からの帰り道に立ち寄ったのでした。

うんっ?たしか夏目漱石の生涯が描かれるはずではではなかったかしら。漱石は幕末生まれだから、これは海の彼方の50年前の出来事になります。

そういえば、作者の言葉に『漱石が生まれた前後に、のちに日本の要となる大勢の人々が誕生し劇的な人生を送ったこと。同時に文明開化でさまざまなカルチャーが芽を出し、漱石も作者もあちこちミチクサをしながら、見つめながら、愉快に時には切なく物語りたい』という伊集院氏の言葉がありました。広ーく、深ーい内容ということになります。
こうなると面白いに決まっています。壮大なドラマの展開が期待されます。

小説3日目は、ベイジル・ホールが沖縄についての見聞をナポレオンに話すところです。挿し絵は王族の美しい琉球の衣装で、福山小夜氏のカラフルで落ち着いた絵です。

ベイジル・ホールが実在か架空か気になり調べて見ました。
ホールは実在しました。(記述はベイジルorバジル)
19世紀のイギリス海軍将校、旅行家、作家。インド洋、中国、朝鮮、琉球、中南米、北米を航海しました。
琉球の人々との交流を好意的な視点から描いた本は、世界に大きな反響をよんだそうです。
なみに、孫は東京帝大文学部名誉教師バジル・ホール・チェンバレンだそうです。

実在の人物が出てくると話が生き生きして、毎朝新聞を開くのが楽しみ!
目を覚ました瞬間のワクワク感は一日のいいスタートになります。起きるのが楽しみになります。
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今日は日陰の部分から順に草取りと芝かりを夕方まで4時間。夫が外出する時を狙ったので焦らずにすみ、はかどりました!
居るときは、「時間が長過ぎる、止めろ止めろ、熱中症になる」とうるさいのです。
作業をしながら夕食のメニューを考えました。料理をしなくても、切って並べるだけですみそうです。バッチリ!
作りおきの紅茶豚肉、ザワークラウトとピクルスは瓶詰、イチヂクだけはバター炒め。サラダはお昼に残した目玉焼きと冷凍した豆苗とカニかまをドレッシングで和えたもの。ポタージュはお湯注ぐだけ。クルトンを浮かべたのは気が引けるのを消すためのお慰み。

明日の作業は6ヵ所にこんもりと山になった草の後始末。夫がごみ袋に詰めてくれるそうです。袋の数を少なくして、詰め方が私より丁寧でうまいのです。
私の明日は読書タイムにします。作業の助手が要らなければの「は・な・し」ですが。


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