2年ぶりに大阪に大相撲が戻ってきた。
昨年は一連の不祥事で大阪場所が中止。
相撲をテレビでも見なくなって数年が経過しているが、それでも恒例のイベントが無くなってしまうと寂しいもの。
今年は大阪府立体育館に色とりどりの幟が戻ってきて周辺は活気づいている。
活気づいてはいるが、私はほんとうに相撲を見なくなってしまった。
八百長だとか後輩イジメなどのスキャンダルが原因というよりも、魅力のある力士が少なくなってしまったのが最も大きな要因だ。
誰かスターでもいれば別なのだろが、自分自身、この力士はすごいぞ、と思える人がいないのだ。
大鵬柏戸時代に育った私は決して相撲嫌いではない。
どちらかというと好きな方で、小学生の頃は四股名を持って休み時間は相撲トーナメントに遊んだものだった。
廊下での相撲だったので、今思うと少々危険な感じがしないでもない。
実際、仲間の一人が消火器をひっくり返して廊下が白い泡でいっぱいになるという事件もあったことを思うと、今なら自分の子供には、自分のことを棚にあげて、
「危ないから止めなさい!」
と言ってしまうところだ。
私の大阪でのオフィスは難波にあるので、相撲のシーズンが近づくと南海電車なんば駅周辺を中心に相撲取りの姿をちらほら見かけるようになる。
場所が始まるとその傾向はより顕著になり、有名な力士や親方とすれ違うことも少なくない。
数年前には歩道を歩いていたら、隣を歩いているのが元若島津だと気付いて思わずサインを貰いそうになったことがある。
体育館前をさっそうと降りる北の湖親方。
芸能人の姿もちらほら。
なんばcityあたりで外国人観光客が相撲取りと並んで記念撮影する姿も、すっかり馴染みとなっている。
要するに華やぐのだ。
相撲取りが男芸者と呼ばれるのがなんとなくわかるような気もするのであった。
ところで、相撲を見なくなったもうひとつの理由は、外国人力士があまりに多いということがある。
別に外国人を差別するつもりはないのだが、相撲という「腐っても国技」のスポーツであるわけだから、あまりにも主要力士が外国人ばかりだと興ざめするのも仕方ないように思う。
随分昔になるけれども相撲評議会かなんかのメンバーだった作家の児島襄が、
「外国人力士は要らない」
と語って物議をかもしたことがあった。
確か、
「差別だ」
というような内容だった。
その時私も、
「ちょっと言い過ぎなんじゃないかな」
と思ったのだったが、今となればひとつぐらい外国人の立ち入れないスポーツがあってもいいのではないかと思えるのだ。
女性を土俵に上げない、と強情を張るだけの頑固さがあれば、「外国人は土俵に上げない」ぐらいの心意気が日本相撲協会にあってもいいのではないかと思っている、今日この頃なのである。
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