<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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昨日のネット版日経をiPhoneで検索していたら、
「誤算のウィンドウズ8,マイクロソフトに迫る落日」
という記事が載っていて、思わず読みふけってしまったのであった。

実のところ、私はまだウィンドウズ8の実物に触れたことがない。
会社ではウィンドウズ7のPCとMacBookを使用していて、自宅ではiMac。
なのでWindows8は家電量販店でも行かなければ見かけることはないPCだ。

記事によると、PCの出荷台数はすでにタブレットに抜かれていて現在主流のOSはAppleのiOSかグーグルのAndroid。
そこにはマイクロソフトの出番は無く、存在感が著しく低下しているのだという。
しかも、Windows8で製造された商品も結局はWindows7にダウンロードして出荷されるものが9割以上を占めているというのだから、マイクロソフトのOS販売はそのピークを過ぎたのは明らかだ。

業務にPCを使っていていつも感じるのは、あまり高機能を必要としないワークが多いこと。
私の場合、OfficeとIEとAcrobat Readerが使えればそれでよく、特別高度な能力は必要としない。
映像を加工したり、プロモーションビデオを作ったり、原稿を作成するのはMacBookかiMacなので、WindowsPCに求めるものはタブレットレベルでもやれば出来ない話ではない。
私のようなユーザーが多分半分以上いるのがWIndowsPCの世界だと思うので、きっとどの人もWindows8は必要ではなく、できればXPの安定性と安全性を向上させてくれればそれで良いと考えているに違いない。

数ヶ月前、ある人にマイクロソフトの未来戦略のプロモーションビデオを見せてもらったことがあるのだが、それを見ていて愕然としたのは新鮮さがあまりないことなのであった。
ほとんどがタブレットとフラットディスプレイによるアプリケーションによる生活スタイルなのだったが、マイクロソフトが最も太くとする分野であり、その映像のほとんどは現在のiPadや店舗案内などに使われている大型タッチパネルディスプレイがあれば実現できる話で、
「お~これはすごい!」
となるものでは無かったのであった。
むしろ、
「おーそおれがどうしたの?」
といった世界で、マイクロソフトのイマジネーション力の欠如に哀れさまで感じてしまったのであった。

記事では、この秋にマイクロソフトのOS戦略がはっきりするだろうと、締めくくられていた。
Windowsアプリを製作しているソフト会社の姿勢がはっきりするからだそうだ。
今や、WindowsアプリよりもiOSやAndroidのアプリの方が数が多い時代になっているそうで、ちょっとの油断が大木をなぎ倒す事態に発展しかねない。

IT産業は恐ろしく水物の世界だと思ったのであった。

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