<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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姫路の駅ビルの硬いが決まった。

といえば、JR姫路駅でも解体されるのかな、と思ったひと。
あなたは早とちりだ、まるで私のように。

駅ビルといってもJRの姫路駅ではなく、姫路のビルの中にある駅がビルごと解体されることになったのだという。
その駅は姫路モノレールの「大将軍駅」。

かつてちょっとの間だけ走って廃止になってしまった姫路モノレールは姫路駅から手柄山までの数キロメートルを走っていた単線のモノレールだ。
経営がうまく行かずに廃止になってしまったという。
実際、私は子供の頃に父の故郷岡山へ行く途中に何度かこのモノレールのレールだけは見ていたのだが、電車が走っているのを見たことがない。

このモノレールは今でも鉄道廃墟として部分的に線路が残っていて、
「なんだこれは?」
というルーインになっていたのだが、そのルーインの最大のものであった公団住宅の建物内にあった唯一の途中駅「大将軍駅」が建物の老朽化と、阪神大震災後の診断で震度6強程度の地震で倒壊する可能性があることがわかったため、耐震補強を諦めて建てなおすことになったのだという。
今でもその住宅では多くの世帯が生活しえいるということで、その人達は別のところに引越しするのだろうが、無くなってしまうものに姫路モノレールの駅があった、というわけだ。

それにしても駅名が凄いと思った。
「大将軍駅」。

イメージからすると松平健の顔写真でも飾らているんじゃなかろうか、と思えるような刺激的な駅名である。
なぜこのような駅名がついているのか定かではないのだが、姫路藩は代々松平家が治めた期間が長いことからこんな名前がついてるのかもわからない。

なお、「大将軍」という名前で「大統領」という十三のキャバレーのコマーシャルを思い出した。
1970年代の昔、キャバレーのコマーシャルでも深夜の関西テレビで放送されていて、ここの社長がなぜか「ナポレオンの帽子」を持っていて、それを被って「わはっはっは」としていたのが印象的であった。
あの帽子はどこに行ってしまっているんだろうか、と気がつくと姫路のモノレールの駅の取り壊しより気になっていたのであった。


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