<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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酒飲みだが、甘いモノもの大好き、という甘辛両刀の私なのだが、ものには限度というものがあり、それはなかなか突破出来ないものだ。
それは何かと尋ねたら、
「その甘辛フードを食べるための予算の限度」
なのだ。

私は冬は熱燗、夏はビールというスタイルを通してきて、独身時代はできるだけ家飲みを心がけていた。
ところが結婚してからというもの、カミさんの監視があるために思うように飲めなくなってしまい、ちょっとこう酔いたくなると、
「外飲み」
になってしまう。
畢竟お金がかかることになってしまい、お小遣いがビューンとどこかへ飛んでいってしまうのだ。

そうなると甘いもんを食べることが極めて困難になってくる。
なぜかというと、甘いもんは辛いもんに勝るとも劣らない高価格のものが少なくないからなのだ。

先日、大阪のある百貨店の地下食料品売場をウロウロしていると美味そうなショートケーキが目にとまった。
サイズは拳大ほどもある「モンブラン」似のケーキで、モンブランと違うのはそこにいくつかのフルーツが添えられていることであった。
私はケーキの中でもモンブラン系が好みで、カフェに入ってもモンブランがあると、思わずそれを注文してしまうのだ。
このモンブランを超えるのがミルフィーユ系のケーキなのだが、最近その手のもので好みのサイズのものをとんと見なくなってしまい、ドトールのミルフィールで我慢することも少なくない。
そんな、ケーキ欠乏症の時に発見したのが、百貨店のモンブラン似のケーキなのであった。

ところが、私はそれを買うことが出来なかった。
なにも金を持っていないので買うことが出来なかったというわけではなく、その価格が私のランチの価格を遥かに上回っていたからなのであった。

ショートケーキ1個が680円。

私の会社の社員食堂の定食は370円。
じつにほとんど2倍の価格をつけていたのであった。

あゝ。
なんたることか。
仕出し屋の弁当と百貨店のケーキを比べるのはいかがなものかもしれないが、それにしても吉野家の牛丼並2杯と味噌汁が頼めるケーキというのはどういうものか。

世の中理不尽なのであった。

なお、写真のケーキは堺市内の某ケーキ屋さんのショートケーキ。
これも価格は1個480円。
ドリンクとセットで700円という価格で、これがランチになったのは言うまでもない。

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