萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:芳郁の森

2014-05-07 23:11:20 | 写真:山岳点景
風薫る、初夏



山岳点景:芳郁の森

宝鐸草、ホウチャクソウが香る森の季です。
白い花は清楚で葉の緑に融けるほど地味め、けれど森の群落は芳香に深くなります。
撮影場所はいつもの森、ここは初夏になると森の下草として白く青く香あふれさせます。

下の写真も同じ宝鐸草、けれど葉の形が歪になっています。
これは海老根蘭の傍に咲いた花なんですけど4月、スマホ撮影者を発見したポイントです。
そのとき宝鐸草の気配は見えず落葉だけでした、けれど踏まれてしまった痕跡はコンナカンジに露われます。

写真アムール!ブログトーナメント



there is a dark
Invisible workmanship that reconciles
Discordant elements, and makes them move
In one society. Ah me, that all

そこにある陰翳は
響き融けあう見えない技
不和の要素たち、それらを響かせ
一つの世界へ。私に、あの全てを

William Wordsworth「The Prelude Book I[Patterdale] 」引用抜粋&自訳



Favonius「少年時譚act.4」加筆終りました、読み直し校正ちょっとします。
Aesculapius「Mouseion33」これから加筆するとこです、ソレ終わったら第76話の続きかなと。

取り急ぎ、


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚85

2014-05-07 01:25:00 | 雑談寓話
丹沢→道志に行って来たんですけど、
雲を吐くような山頂に濃霧だろなと見ていたらヘリ一機飛んでいきました。
ちょっと心配になりながら、それでも帰り寄った店のゴハン相変わらず美味しかったです。
で、バナー押して下さる方いるみたいなので続きまた載せます、楽しんでもらえていますか?



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚85

同僚御曹司クン→後輩坊ちゃん事件から数ヶ月、
クリスマスから真冬になり春3月の年度末になり、忙殺シーズンがやってきて、
その忙しい期間の金曜夜は御曹司クンとの電話が恒例になっていた、いつのまにか。

通話の最初は仕事のこと試験のこと、
それから話しながら見ているテキストから雑誌にテレビ、
そんな他愛ないこと話しながら職場のアレコレ相談されたり笑ったり、
そういう電話は気が付くと土曜午前4時なんてコトがあって、それすら普通になってる自分に気が付いて驚いた、

なんで御曹司クンとの電話はOKなんだろ?

忙しい、そんな理由で暫定恋人の電話は早めに切り上げて、
けれど御曹司クンとの電話は金曜限定でも朝まで笑って話している、
そういう自分のパターンがいつのまにか出来上がっていて、そのまま繁忙期が過ぎてGWになった、

で、暫定恋人から当然のようオファーが来た、

「伊豆に行こうよ、出来たら泊りが良いなー笑顔」

出来たら日帰りが良いなー

なんて本音だった、笑
申し訳ないけれどドウでもよかった、だから話半分しか乗っていなかった。
それでもドッカのペンションを予約してくれて気が付いたら行く日になっていた、

で、伊豆のドコ行ったとか申し訳ないけど憶えていない、笑

ただ夜は疲れてサッサと寝ちゃったことしか憶えていない、
あとは川ですこし遊んだ気がする、水場は素足で入ってみるの好きだから。
たぶんソレナリ楽しくはあったと思う、だけど記憶あざやかなほどの印象も無いのは同行者への興味だと思う。

ドライブする時間、食事する時間、部屋で即寝ちゃった→翌朝の会話、
ほんと全くナンも憶えていない、相手がドンナ恰好だったとかも何も記憶が無い。
ただ伊豆半島に行ったなっていう事だけを憶えている、あとは暫定恋人は楽しかったと笑ったこと。

で、自分は楽しかったのかというと特筆すべきものが無い、笑
向こうから誘われて予約も入れてくれてあった、だから一緒に行っただけ、他なにも無い。
こういうのお泊りデートってやつなんだろうけれど、そんな幸せそうな時間に結局のトコ自分は何もしなかった。

ただドライブして、ただ食事して、ただ疲れていたから眠った。
それだけの時間しかなかった、で、ソンナンだから自宅で独り自由にいる方がずっと楽しかった、笑
それくらいイイカゲンな曖昧に解かるのは、御曹司クンとクリスマスイヴを歩いた時間のほうが記憶鮮明だってこと。

だから伊豆から帰ってきた自宅で、ひとり自由ノンビリしながらも考え始めた。

これだけ暫定恋人に自分は興味が無い、
だったら付合っている時間はお互いホント勿体無い、この時間を別に遣った方が良い、
そんなふう考えるほど自分は既に、いわゆる時間の自由を束縛されてるって思い始めていた。

さて、どうしよう?

そんなこと考えながらのGWは約束いくつか入っていて、
そんな一つに麻里と石川町でまた待ち合わせて、昼ゴハンしながら訊かれた、

「ねえ、前に言ってたバイの人とはどうなったの?」

やっぱソレ訊きたくなるんだ?笑

前は最近恋愛はドウって訊いてくれていた、でも今回のっけからコレ、笑
まずソコから気になって仕方ない、そんな彼女の心配と小さな好奇心が可笑しくて笑った、

「ふうん、麻里もソウイウ世界が気になりだしたんだね?笑」
「トモが関わってるから気になるんでしょ、」

あっさり言ってくれる貌は前回より動揺が無かった、
前はマイノリティな話題に拒否反応→動揺ひどかった、そんな差が何だか愉しくて笑った、

「ソンナに心配?笑」
「そりゃ心配よ、その彼には悪いけどトモには普通の恋愛して結婚してほしいもの?」

さっくり認めて言ってくれる気遣いは友達だった。
そして前と変わらない壁はどうしてもあって、そんな差異に訊いてみた、

「麻里が彼のコト反対する理由ってさ、彼がバイでゲイ寄りだってコト以外は何かある?笑」

ってカンジに質問したテーブル越し、きれいな顔はやっぱり考えこんだ。


とりあえずココで一旦切ります、続きあるんですが気が向いたら続篇また。
Aesculapius「Mouseion32」と「Favonius 少年時譚 act.3」校了、side story「霜雪1」も校了しました。
不定期連載のFavonius「少年時譚 act.4」草稿UPしてあります、コレの校正終ったらAescukapiusの予定です。
この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるバロメーターにもしてるので、笑

取り急ぎ、




にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中!

人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする