晴れのち曇りで風雨って変な天気の日でした、
低気圧の所為か眠い&第76話の読み直し校正も途中ですけど、笑
それでもバナー押して下さる方いるので続きまた書きます、読んで楽しんでもらえたら嬉しいです、
雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚104
深夜2時過ぎ7月の公園、連休中日から最終日に懸るって頃、
同僚御曹司クンと座りこんでペットボトルに口つけるベンチは涼しかった。
当り前だけど人はいない、ただ街燈ほの明るい空間は草木の匂い涼やかで気持ち良かった、
夏の夜ってカンジするな?
なんて考えながら座ってる向う眼下、街並から海とその先が朧に見えて、
時おり道路走るエンジン音が遠く聴こえて波の音すら聞こえそうで、御曹司クンが笑った。
「ほんと静かだなーイヴの時とまた違うカンジだ、時間の違いかな?」
「だね、草の匂いするし、笑」
前は冬だった、でも今は夏。
どっちも夜だけど時刻が違う、今どちらか言うと朝に近い。
そんな相違に座りこんだベンチでペットボトル片手にやや遠慮がちが訊いた、
「あの、さー…ここって他の誰かさんとも来たことあるんだろ?」
それやっぱ気になるんだ?笑
気になって当然なのかもしれない、そう思ったから正直に答えた、
「昨日まで付合ってたヒトとは来てないよ?笑」
あのひとを連れて来ようって思ったことは無かった、
だけど他のひとなら一緒に座ったことがある、そんな事実に御曹司クンツッコンだ、
「他の誰かさんとはあるんだろ?田中さんとか、」
ずいぶん気にして来るよね?笑
そんなムキになったカンジは面白くて笑って答えた、
「あったらナニ?笑」
「あーやっぱそうなんだっ、拗×笑」
「ナンでそんな拗ねてんの?ベンチ座ったくらいで、笑」
ベンチに座るくらい誰でもするだろう?
それなのに拗ねてるのが不思議で、その拗ね顔が視線あっち向けながら言った、
「だってさーココっておまえのお気に入りなんだろ?そーゆーとこ他の誰かとって妬ける、拗笑」
ほんと困ったなって想った、
こんなこと言われてもナンもしてあげられない、だったら離れた方が良いのかもしれない?
だけど今日だって誘ってしまったのは正直もう居心地がイイって想ってる、から、気づかないフリしてSった、
「独占禁止だから?笑」
「その言い方やめろってば、独禁法ぽくて仕事思い出すじゃん、」
「思い出すの当り前だろが、お互い職場仲間ってヤツなんだからさ?笑」
「っ、だーからーおまえのこと職場仲間とかってダケじゃねーもん、拗笑」
ナンテ感じにまた遣り取りして、
笑っても深夜の無人は広い空間に静かで、なんだか気楽な空気に会話し始めた、
「なー別れたバッカでもおまえって変わらないなー?寂しくねえの?」
「まったく寂しくないってコトは無いと思うよ、でも変わるほど深い相手じゃないから、笑」
「それってさー休日に逢うとかメールするとか、そういうのも少なかったってこと?」
「今までの中では一番少なかったね、いろんな意味で薄い、笑」
ほんと少なかった、そして薄かった、
そんな素直な感想と笑ったら御曹司クン、ため息まじりに言った、
「そっかー…俺ちょっと悔しいかも、」
「なんで悔しい?笑」
って何げなく訊き返して、
そしたら御曹司クンちょっと寂しく笑った、
「だってさー…そんな薄い相手でも付合ってたんだろ、それって俺よりソッチをとったってことじゃん、」
そういう解釈も出来るよね、確かに?
でも自分はちょっと違う、だから正直に言った、
「どうでもイイ相手だから付合ったんだよ?笑」
ヒドイこと言ってるなって自分で解かってる、でも本音だから仕方ない、
そんな正直発言に御曹司クンの目が大きくなった、
「…どうでもイイってなにそれ?最初からどうでもイイってこと?」
「だよ、」
笑って肯定しながらペットボトル口つけて、
すこし温くなった炭酸を呑みこんだら言われた、
「なあ、ホントに好きじゃない相手と付合うってなにやってんだよ?そういうの…あのひとに失礼じゃん、幼馴染の、」
ちょっと怒ってる、そんな貌だった。
その怒ってる理由が嬉しいなって素直に想えて、だから笑った、
「あのひとの為に怒ってくれるんだ?ありがとね、笑」
「っ、…ーそうだけど俺の為でもあるから、」
自分の為にも怒ってる、そう正直に言ってくれる。
こういう偽善しないのって好きだから、こっちも正直なトコに自白した、
「前も言ったけど、あのひとを忘れるって無いんだよね。だから大切にしたい相手とは付き合わないんだよ、応えられなくって関係壊すの嫌だから、」
忘れるって、どうしたら出来るのか解らない。
だって時間経つほど記憶が愛しくなってしまう、記憶だけでも幸せは現実だったと今もあったかい。
それに記憶だけじゃない物も贈られたまま今だって持っている、そういう全部が当り前になってるまんま言った、
「もう話したけどさ、あのひとが居るのって当り前になっちゃってるんだよね。生まれたの自分のが3ヶ月くらい早いけど、あかんぼの頃から一緒でさ、
むこうの兄さんとウチの兄も同じ齢で幼稚園の同級生だったから、送り迎いする母親に抱っこされて一緒に行っててさ?ほぼ毎日会ってたんだよね、
そのまんま自分らも幼稚園生になって一緒に通って、同じ小学校に行って習字とか一緒に通ってさ?ずっと一緒に育ったから一緒が当り前なんだ、今でも、」
あのひとが居る、それが当り前だった。
それは今も終わっていない、死んで離れてしまっても記憶ごと感情は離れない。
だから他に本気になることも出来ない、そういう本音に御曹司クンは困ったみたいに笑ってくれた。
「おまえのソウイウとこ、ほんと好きだなー…意地悪なクセにほんとは優しくってさ、そういうとこ惚れる、」
そんなことまた言っちゃうんだ?
こういうのどうしたら良いんだろとか考えながら、半分眠くなってきたまま笑った、
「惚れられたって意地悪は変わらないよ?笑」
「それくらい俺だって解かってるもんね、おまえがSじゃなくなったら気持ち悪いし、」
なんて笑ってくれて、
だから遠慮なくSってやった、
「おまえはマゾだよね、ヤられる方だしさ?笑」
「っ、だーかーらっ、そういうこと言うなって言ってんだろ馬鹿っ、拗」
「行っちゃうモンは仕方ないよね、意地悪でSだから?笑」
「あーもーーっ、たまには平和に喋らせろってば、拗笑」
ってカンジの言葉キャッチボールに笑って、
そっから本の話になった、
「この間さ、友達に恋愛小説ってやつ勧められて読んだんだけど、あんま共感しなかったっていうか面白くなくてさー」
「そのジャンルをおまえが読んでるのが面白いよね、笑」
「おまえが読んでたって面白いもんねっ、歴史とか経済のとか硬い系の多いクセに、拗」
「恋愛モンも読んだことあるよ?少ないけど、笑」
「うわ意外、どんなやつ?」
って訊かれて、あらすじ話しはじめて、
そしたら眠くなってきて、で、素直に言ってやった、
「眠い、ちょっと落ちる、笑」
「俺も眠いからいいよー…おやすみ、」
ってことで公園のベンチ、座ったまま並んで寝落ちした、笑
昼間は体調イマイチで寝てたから目は割と冴えていた、
でもやっぱり体調イマイチなだけあって眠くて、ベンチ座ったままでも眠れた。
夏の夜だから寒くは無い、夜風は気持ち良くて微睡むくらいならちょうど良かった。
それでも夜明近くなると涼しくなる、で、眠り浅くなったとき気配が頬ふれかけて目が開いた、
本音、キスされると思った、
とりあえずココで一旦切りますけどまだ続きます、気が向いたら続篇また。
第76話「霜雪6」もう一回読み直したら校了です、加筆カナリしてあります。
Aesculapius「Saturnus5」冒頭UPしました、大幅加筆&貼り直しする予定です。
深夜に取り急ぎ、
智
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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚104
深夜2時過ぎ7月の公園、連休中日から最終日に懸るって頃、
同僚御曹司クンと座りこんでペットボトルに口つけるベンチは涼しかった。
当り前だけど人はいない、ただ街燈ほの明るい空間は草木の匂い涼やかで気持ち良かった、
夏の夜ってカンジするな?
なんて考えながら座ってる向う眼下、街並から海とその先が朧に見えて、
時おり道路走るエンジン音が遠く聴こえて波の音すら聞こえそうで、御曹司クンが笑った。
「ほんと静かだなーイヴの時とまた違うカンジだ、時間の違いかな?」
「だね、草の匂いするし、笑」
前は冬だった、でも今は夏。
どっちも夜だけど時刻が違う、今どちらか言うと朝に近い。
そんな相違に座りこんだベンチでペットボトル片手にやや遠慮がちが訊いた、
「あの、さー…ここって他の誰かさんとも来たことあるんだろ?」
それやっぱ気になるんだ?笑
気になって当然なのかもしれない、そう思ったから正直に答えた、
「昨日まで付合ってたヒトとは来てないよ?笑」
あのひとを連れて来ようって思ったことは無かった、
だけど他のひとなら一緒に座ったことがある、そんな事実に御曹司クンツッコンだ、
「他の誰かさんとはあるんだろ?田中さんとか、」
ずいぶん気にして来るよね?笑
そんなムキになったカンジは面白くて笑って答えた、
「あったらナニ?笑」
「あーやっぱそうなんだっ、拗×笑」
「ナンでそんな拗ねてんの?ベンチ座ったくらいで、笑」
ベンチに座るくらい誰でもするだろう?
それなのに拗ねてるのが不思議で、その拗ね顔が視線あっち向けながら言った、
「だってさーココっておまえのお気に入りなんだろ?そーゆーとこ他の誰かとって妬ける、拗笑」
ほんと困ったなって想った、
こんなこと言われてもナンもしてあげられない、だったら離れた方が良いのかもしれない?
だけど今日だって誘ってしまったのは正直もう居心地がイイって想ってる、から、気づかないフリしてSった、
「独占禁止だから?笑」
「その言い方やめろってば、独禁法ぽくて仕事思い出すじゃん、」
「思い出すの当り前だろが、お互い職場仲間ってヤツなんだからさ?笑」
「っ、だーからーおまえのこと職場仲間とかってダケじゃねーもん、拗笑」
ナンテ感じにまた遣り取りして、
笑っても深夜の無人は広い空間に静かで、なんだか気楽な空気に会話し始めた、
「なー別れたバッカでもおまえって変わらないなー?寂しくねえの?」
「まったく寂しくないってコトは無いと思うよ、でも変わるほど深い相手じゃないから、笑」
「それってさー休日に逢うとかメールするとか、そういうのも少なかったってこと?」
「今までの中では一番少なかったね、いろんな意味で薄い、笑」
ほんと少なかった、そして薄かった、
そんな素直な感想と笑ったら御曹司クン、ため息まじりに言った、
「そっかー…俺ちょっと悔しいかも、」
「なんで悔しい?笑」
って何げなく訊き返して、
そしたら御曹司クンちょっと寂しく笑った、
「だってさー…そんな薄い相手でも付合ってたんだろ、それって俺よりソッチをとったってことじゃん、」
そういう解釈も出来るよね、確かに?
でも自分はちょっと違う、だから正直に言った、
「どうでもイイ相手だから付合ったんだよ?笑」
ヒドイこと言ってるなって自分で解かってる、でも本音だから仕方ない、
そんな正直発言に御曹司クンの目が大きくなった、
「…どうでもイイってなにそれ?最初からどうでもイイってこと?」
「だよ、」
笑って肯定しながらペットボトル口つけて、
すこし温くなった炭酸を呑みこんだら言われた、
「なあ、ホントに好きじゃない相手と付合うってなにやってんだよ?そういうの…あのひとに失礼じゃん、幼馴染の、」
ちょっと怒ってる、そんな貌だった。
その怒ってる理由が嬉しいなって素直に想えて、だから笑った、
「あのひとの為に怒ってくれるんだ?ありがとね、笑」
「っ、…ーそうだけど俺の為でもあるから、」
自分の為にも怒ってる、そう正直に言ってくれる。
こういう偽善しないのって好きだから、こっちも正直なトコに自白した、
「前も言ったけど、あのひとを忘れるって無いんだよね。だから大切にしたい相手とは付き合わないんだよ、応えられなくって関係壊すの嫌だから、」
忘れるって、どうしたら出来るのか解らない。
だって時間経つほど記憶が愛しくなってしまう、記憶だけでも幸せは現実だったと今もあったかい。
それに記憶だけじゃない物も贈られたまま今だって持っている、そういう全部が当り前になってるまんま言った、
「もう話したけどさ、あのひとが居るのって当り前になっちゃってるんだよね。生まれたの自分のが3ヶ月くらい早いけど、あかんぼの頃から一緒でさ、
むこうの兄さんとウチの兄も同じ齢で幼稚園の同級生だったから、送り迎いする母親に抱っこされて一緒に行っててさ?ほぼ毎日会ってたんだよね、
そのまんま自分らも幼稚園生になって一緒に通って、同じ小学校に行って習字とか一緒に通ってさ?ずっと一緒に育ったから一緒が当り前なんだ、今でも、」
あのひとが居る、それが当り前だった。
それは今も終わっていない、死んで離れてしまっても記憶ごと感情は離れない。
だから他に本気になることも出来ない、そういう本音に御曹司クンは困ったみたいに笑ってくれた。
「おまえのソウイウとこ、ほんと好きだなー…意地悪なクセにほんとは優しくってさ、そういうとこ惚れる、」
そんなことまた言っちゃうんだ?
こういうのどうしたら良いんだろとか考えながら、半分眠くなってきたまま笑った、
「惚れられたって意地悪は変わらないよ?笑」
「それくらい俺だって解かってるもんね、おまえがSじゃなくなったら気持ち悪いし、」
なんて笑ってくれて、
だから遠慮なくSってやった、
「おまえはマゾだよね、ヤられる方だしさ?笑」
「っ、だーかーらっ、そういうこと言うなって言ってんだろ馬鹿っ、拗」
「行っちゃうモンは仕方ないよね、意地悪でSだから?笑」
「あーもーーっ、たまには平和に喋らせろってば、拗笑」
ってカンジの言葉キャッチボールに笑って、
そっから本の話になった、
「この間さ、友達に恋愛小説ってやつ勧められて読んだんだけど、あんま共感しなかったっていうか面白くなくてさー」
「そのジャンルをおまえが読んでるのが面白いよね、笑」
「おまえが読んでたって面白いもんねっ、歴史とか経済のとか硬い系の多いクセに、拗」
「恋愛モンも読んだことあるよ?少ないけど、笑」
「うわ意外、どんなやつ?」
って訊かれて、あらすじ話しはじめて、
そしたら眠くなってきて、で、素直に言ってやった、
「眠い、ちょっと落ちる、笑」
「俺も眠いからいいよー…おやすみ、」
ってことで公園のベンチ、座ったまま並んで寝落ちした、笑
昼間は体調イマイチで寝てたから目は割と冴えていた、
でもやっぱり体調イマイチなだけあって眠くて、ベンチ座ったままでも眠れた。
夏の夜だから寒くは無い、夜風は気持ち良くて微睡むくらいならちょうど良かった。
それでも夜明近くなると涼しくなる、で、眠り浅くなったとき気配が頬ふれかけて目が開いた、
本音、キスされると思った、
とりあえずココで一旦切りますけどまだ続きます、気が向いたら続篇また。
第76話「霜雪6」もう一回読み直したら校了です、加筆カナリしてあります。
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深夜に取り急ぎ、
智
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