萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:残春の花

2014-05-10 21:45:00 | 写真:山岳点景
春の散る、



山岳点景:残春の花

山桜の散る陽光も、山は眩しいです。

一ヶ月前は雪も残っていたルートですが今は晩春、
ゆるい風に散る花びらが光映えて、山の斜面はるか舞う白が綺麗でした。
地元町では一ヶ月前に咲いていた花が今を散る、こんなふうに山に来ると季節の逆行が面白いです。



この山には行方不明の看板が4年前から出ています。
標高2,000mない山でルートも難しいポイントは無い、それでも遭難事故は起きます。
道迷い、天候悪化による低体温症、野生獣との遭遇、等々いろんな要因が考えられるんですがドレも山なら同じリスクです。
今ちょうど冬籠り明けの熊が捕食旺盛な時期+痩せて身軽=遭遇しやすい逃げ切れない、って季節ですけど熊の冬毛が落ちてるのを見ました。



足もと、菫が咲いていました。
野菫って山によく見かける花ですけど、懐かしくて好きです、笑

第2回 山に関するブログトーナメント



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 心象風景写真へにほんブログ村

blogramランキング参加中!

人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚87

2014-05-10 01:02:07 | 雑談寓話
針槐が満開になりました、この花好きなんですよね、笑
昨日もバナー押してもらったようなので続きまた載せます、楽しんでもらえていますか?



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚87

5月連休明け、仕事忙しいけれど落着きだした頃、
同期と夜茶か呑むコトが増えて、そういうのが楽しかった。
で、そんな或る呑みの席で御曹司クンの事が話題になった、

「俺あのヒトはイイや、正直ちょっと苦手。なんかホントのトコで話してくれてないなって感じしねえ?」

ソンナ感じの意見が出て、
他の同期たちも頷いて、そういう反応も仕方ないなって思ってたら、
そしたらポケットで携帯電話が振動したから何げなく開いて、見たら御曹司クンからだった。

To :御曹司クン
本文:いま元職の皆で呑んでるとこ、やっぱコッチ楽しい(顔文字笑顔)
   なんか今つきあってる人とかいるのか訊かれてさー好きな人はいるって言っちった(顔文字照笑顔)
   おまえも同期と呑み?誘われてるっぽかったけど。
   帰ったらまた電話したいかも、いい?

ってカンジの文面に、コウイウとこが御曹司クンの「取っ付き難い」になってるんだよなーと納得した。

「やっぱコッチ楽しい」

そんなふう思うことも無理はない、馴染んだ場所は居心地良いの当り前。
でもソレが現職場に馴染むことを止めている、そういうコト本人は解かっているんだろうか?

コンナンだから皆もコウイウこと言っちゃうんだよな?

そんな納得しながら呑んで、
帰りの電車に乗って文庫本また開いて、読んで、
最寄りの駅について帰宅して、風呂すませてパソコン開いたら携帯が鳴って、

で、送信人名が暫定恋人だった。

で、もう気づいた人もいるかもしれないけれど金曜の夜で、
金曜夜なら電話してくる習慣の人がいて、その予告メールも来ていたワケで、笑
だからホントのトコ鳴ってる電話にどうしようか躊躇した、

出ると長くなるかもな?

そんな予想にこのまま寝たふりしようかなとも考えて、
こんなこと考えてる自分の本音をまた考えた、

いつまで暫定恋人と付合うんだろう?

こんな電話一本もう面倒くさくなっている、
っていうか他の人間の電話の方を優先させたがっている、
そういう自分と「付き合っている」ことにしてナニが面白いんだろう?

たぶん向こうも面白くないだろな?

そんな結論を考えながら電話のコール音を聞いていて、
聞きながら今までの事やら考えて、そろそろ潮時なのかなとか思っているうち呼出音は切れた。

で暫くして、メール受信したから開いたら2通だった、

To :暫定恋人
本文:電話したけど出ないよ、寝てる?残業?おやすみなさい言いたかったな(顔文字ガッカリ)
   今日は新人の子たちが見学に来たよ、それでランチは~に行ってそしたら~さんが<中略>
   今週末は忙しい?出来たら明日とか一緒にヒルズとか行きたかったんだけど、返信下さい。

これは明日の朝に返信でイイかな?
そう思ったけれど明日一日を潰させるのもかわいそうで、返信した、

本文:こんばんわ、いま電話ちょっと無理です。
   今週末はダメなんだ、休日楽しんでね、おやすみなさい。

正直な気持ちそのまんま書いて、保存して。
それからもう一通を開いた、

To :御曹司クン
本文:おつかれ、さっき電話したけど繋がらなかった。
   電話中っぽかったけどキャッチ入れちゃってたらゴメン、

読んですぐサッキ作成の保存メールを送信して、
すぐ着歴から電話架けたら出てくれた、

「電話ごめん、おつかれ、笑」
「うん…おつかれー、電話中だったっぽいのにゴメンな?」

ちょっと一拍おいてから少し笑ってくれる声がなんだか寂しげだった。
どうしたんだろな?とは思ったけれど、ありのまま言ってみた、

「話し中じゃなかったよ?別の電話が架かってて、切れるの待ってたダケ、笑」

言った向こう少し止まった、で、訊いてくれた。

「あのさー…こんな時間に電話してきてオマエが出ないって、家族じゃない相手だってことだよな?」
「家族ならトリアエズ出るよね?笑」

正直に答えて、電話の向こうまた停止した。
聞きたいけれど訊けない、そんな躊躇いぐるぐるしてる顔が解かるみたいで、つい笑った、

「今アレコレ詮索しまくってるだろ?おまえってソウイウトコ女っぽいよね、おばちゃん系?笑」

こんな言い方したらムキになって拗ねるだろうな?
そんな予想通りに御曹司クンは拗ねた、

「っ、おばちゃんじゃねーよっ俺は男だっつーの、なんだよもういつも余裕かましやがってマジムカつく、拗」

いつもの調子だね?笑


とりあえずココで一旦切ります、続きあるんですが気が向いたら続篇また。
Aesculapius「Mouseion33」校了しました、第76話「霜雪2」もう一回読み直し校正します。
この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるバロメーターにもしてるので、笑

取り急ぎ、




にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中!

人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする