萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚312

2015-01-05 23:15:02 | 雑談寓話
自分の送別会@7月金曜の夜、
マーライオン化した御曹司クンの為に終電を逃して、
イキオイ御曹司クンが我が家(賃貸)に泊まることになり、
御曹司クンはワイシャツ×スーツのパンツ、一方こっちは部屋着でパソコン&テキストに向かい、
いつもと同じ夜時間のまま自分はいて、そんな隣で御曹司クンは缶ビール傍ら小説に号泣した、

「うえっ…なんだよコレ、最初から両想いなのに馬鹿のせいで引き裂かれてさあーひどいじゃん最後まで馬鹿またしゃしゃり出て…うえっ…でも皆がやさしー…」

感想を言いながらティッシュ箱を抱えて泣いている、
ホント子供みたいな泣き顔で、なんだか可笑しくて笑った、

「おまえ顔真っ赤だよ、ソンナ号泣できるってスゴいね、笑」
「俺だって自分で驚いてるってば、うえっ…小説でコンナ泣いたのねえもん、」

涙拭きながら泣いている、で、鼻かむとき俯いて顔見せないようにする、
そんな仕草なんだか可笑しくてまた笑った、

「鼻かむのに顔そらすんだ?乙女だね、笑」
「悪い?どーせ恋する乙女ですよーだ、」

開き直りが笑ってくれる、
その台詞に混ぜっ返してやった、
「へえ、乙女とかってゲイかつカマなんだ?笑」

たぶん過剰反応してくれるんだろな?
そんな予想どおり御曹司クンは真っ赤になった、笑

「っ、ちげーよバカっヘンナコト言うなよっ、」
「オカマホラレル言うじゃん?確かオマエそうだろ、笑」
「あーサイテーおまえ本当やっぱセクハラ弩Sっ、」
「サイテーなヤツの家に押し掛けるヤツはもっとだね?笑」

なんて会話して、
そうしたら御曹司クンは遠慮がち訊いてきた、

「なあ、読書感想やりとりするヤツがいるとか言ってたじゃん?あれさー…俺ともしてよ?」

そういう論法なんだ?
こんな提案で繋がろうとしてくれる、それが何だか痛ましいって思えて、
だけど続けるぶんだけ不毛だろう?

今ここでyesと言えば御曹司クンは満足する、
もしNoと拒絶したら不安がって自棄になるかもしれない、

自棄

今夜が最期なら何してもいいや

セックス強要

乱闘

とかなるのもメンドクサイ、
それでも嘘吐くのは嫌で曖昧にSった、

「返信の確約ナシだけどイイ?」
「メールしても返事しないかもってこと?」

即で訊き返してくる顔はちょっと驚いていて
それでも笑って頷いたら御曹司クンは言った、

「それでもイイよ、でも着信拒否だけはしないでくれる?」

なんかホント悲しいなって想った、
ここまですがるほど御曹司クンは孤独で、だけど少しの気づきで人と添える。
それなのに添いたがるベクトルが今ずれてしまっているわけで、そんな分岐点に笑った、

「着拒は一度だけしたことあるよ?笑」
「え、おまえでもソンナコトするんだー…どうして?」

不思議そうにテッィシュで洟かみながら訊いてくれる。
そんな質問に少し相手しようかなって思って、パソコンのキーボードから手を離した。

おーる26ブログトーナメント

出先の休憩がてら少し書いたんでUPします。
コレや小説ほか楽しんでもらえたらコメント&バナーお願いします、笑

取り急ぎ、



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山岳点景:冬、氷鏡

2015-01-05 21:00:00 | 写真:山岳点景
零下、映る空



山岳点景:冬、氷鏡

零下の朝に通った道端にて。
零度を下回るとミラーも凍ってぶっちゃけ役に立ちません、
それでも強い太陽光線にシルエットの翳、道を映す佇まいはナンカ好きです。

そういう零下の朝は近場の森も池が凍ります。
凍結した氷の水面、雪うすく積もりながら空の青が明るいです。

いろいろな『瞬間』2ブログトーナメント 今年初めてのブログトーナメント



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