Thoughts that do often lie too deep for tears 涙より
第83話 雪嶺 act.14-side story「陽はまた昇る」
生きろ、君は生きないといけない。
「周太っ、口を開けっ、」
呼びかけテルモス寄せた口もと、咳きこむ唇青ざめている。
もう真赤な顔に英二は呼んだ。
「紅茶だ周太、すこしで良いから飲んでくれ、」
紅茶は気管支拡張効果の成分を含むため主原料とした治療薬もある。
もちろん製薬ほどの即効性は望めない、けれど補助的にはなる。
「少しでも飲んでくれ周太、ちょっとでも楽になるぞ?」
「こほっ…ん、」
咳きこみながら唇すこし開けてくれる。
いま僅かでも頼りたい、その願いに口つけてくれた。
「っ…ごほっ、」
また咳きこんで、それでも吐き戻さない。
すこしだけ安堵しながら尋ねた。
「医者にはかかってるんだろ、薬は持ってるか?」
「ごほっ、こんこんっ…ぅな、ぃっ」
咳きこみながら首かすかに振る、その意味が切ない。
きっと「万が一」を考えていたのだろう?
―ここで死んだ時のために持ってこなかったんだ、薬でばれるのが怖くて、
喘息の罹患を隠してSATにいた。
そう暴かれることは周太にとって辛い、男としてのプライドもある。
そして護りたい人間もいるだろう、それが誰なのかもう解かる気がする。
「周太、もう少し飲んでみろ?ゆっくり焦らなくて良い、」
起臥姿勢へ抱き抱えて、その重みに息そっと呑む。
手を添えて飲ませながら鼓動きしんだ。
―やっぱり痩せた、ずっと無理して、
体調を隠して勤め続けた、その半年間が体重に解かる。
咳に紅潮する頬も痩せた、ずっと無理していたと解かってしまう。
―休みだって大学の勉強してたんだ、周太は…毎日いつも無理して、
警察官としての勤務、SAT隊員として訓練、どちらもハードだろう。
それでも周太は勉強を続けていた、ここまで無理するほど追いかけたい願いがある。
そんな日々を今日までこられたのは援けもあったはずだ。
―きっと一緒にいた男だ、打合せでも意見した賢そうな男、
誰が周太を援けたのか?
きっとその男にもう会っている。
そんな推測へ感謝しながらも妬ましい、妬ましい分だけ安堵もしている。
本当は自分がずっと寄添いたかった、支えたかった、そんな想いへ呼ばれた。
「こほっ…え、いじ、」
名前、呼んでくれた?
「周太、どうした?」
いま自分を呼んでくれた、その声に見つめてしまう。
だって呼ばれたのは3ヶ月ぶりだ、ずっと聴きたかった声は言った。
「ごめんねえい、じ…っごほっ」
こんな時も君は謝るの?
「なんで周太が謝るんだ、それより寒くないか?」
「へ、いきっ…ごほんっこほっ」
応えて、けれどまた咳きこんでしまう。
途絶えてしまう声、それでも言いたげな唇に笑いかけた。
「周太、今は下山することだけ考えよう?ベッドでまたゆっくり聴かせてよ、」
今こんな状況下で無理させたくない。
すこしでも負担減らしたくて、ショートロープのザイル解いた。
「背負って降りるぞ、スピード勝負だから我慢してくれ、」
こう言えば断る理由もない。
もし断られたところで止めない、素早くザック降ろしレインウェアを出した。
「太陽が出たから気温が上がると想う、次の雪崩が来る前に降りきるぞ、」
話しかけながらレインウェアの袖口をザックのストラップ細い部分に一重結び縛りつける。
サイドポケットからゴルフボール出し、切株の根もと小柄な体を抱き起した。
「ちょっと苦しいかもしれないけど我慢してくれな、銃は背負ってくれるか?」
指示してザックとレインウェアでアサルトスーツの体はさみこむ。
レインウェア左右の裾にゴルフボールくるみ細引きの紐でインクノットに固定。
そしてザックのストラップへ自分の肩を通し、背負い立ちあがって息呑んだ。
―確保なしで降りるのか、ここを、
朝陽まばゆい銀斜面、その角度は谷へ切れ落ちる。
登りでは暁闇に意識しなかった、けれど今この眺めは雄渾に厳しい。
―周太の体重を考えて重心移動しないと滑落するな、これは、
急斜面など難路を搬送する場合、もう一人にガイドロープで確保され重心を保つ。
その経験は去年の冬富士からいくども積んだ、けれど単独の今は援けなど望めない。
しかもルートは雪崩で姿すっかり変わってしまった、この悪路を自分は行けるだろうか?
―それに踏み跡が全て流されてる、竹竿も、
ルートの目印に立てた赤布の竹竿、その全てが消えてしまった。
それでも遠く森林限界に赤一点ひるがえる、あれを目印に降りるしかないだろう。
―まっすぐ目指せばいいわけじゃない、雪庇を踏抜く可能性もある、谷風も、
どこを辿れば無事につく?
ルートファインディングに眺める視界、白銀まばゆく朝陽を映す。
雪盲を防ぐサングラスかけて肩ごし笑いかけた。
「周太はなるべく目をつぶっててくれ、雪の反射でやられると困るから、」
「はい…ごほっ、」
素直にうなずいて瞳を閉じてくれる。
その長い睫ちいさく一滴、光ゆれて零れた。
「どうした周太、眼が痛い?どこか苦しいのか、」
だって泣いている?
とまどい尋ねた肩ごし、瞑った瞳が微笑んだ。
「ううん、ごほっ…へいき、こんっ」
咳まだ止まらない、それでも少し楽になったろうか?
そんな様子にただ笑いかけて、ピッケルを前に撃ちこみシャフト持った。
―俺ならこの角度も降りられる、重さも大丈夫だ、
背中の荷重は積雪期縦走と変わらない。
いつもの訓練どおり進むだけ、腰落としアイゼンをフラットに歩きだした。
―絶対に救けてみせる、馨さん、どうか周太を護ってください、
慎重に素早く降りながら胸もと、ウェアの底で合鍵ゆれる。
この鍵が自分の元へ来たのは今この時のためだ、そう信じる視界に白銀が広い。
―こんなに遠かったかな、
サングラスのむこう赤い布ひとつ遠い。
あの場所から銃座ポイントまで往路は速かった、けれど今は妙に遠い。
―なんでこんな遠く感じる、こんなこと初めてだ、
いつも登りより下山のほうが早く感じる。
それは去りがたい想いのせいだ、でも今は速く早くと焦っている。
こんなふう焦るのは危ない、大きく深く呼吸して鼓動から落ちつけた。
「こんっ、ごほっ…」
ほら背中で咳が痛む、けれど吐息に首すじ温かい。
ウェアの衿元へ顔埋めてくれる、その温もりに幸せが優しい。
「よくがんばったな周太、すぐ降りて病院に行くぞ、」
話しかけながら視線も足先も集中させる。
今は一歩のリスクが高い、それでも声かけ銀色の急斜面をくだる。
「さっきの切株、小さい芽が出てたんだぞ?きっとブナだと想う、」
好きだろう話題を選びながら背中に耳澄ます。
呼吸音は大丈夫だろうか、急変していないだろうか?
心配も不安も隠して歩く足元、アイゼンの底は緊張する。
―雪が固いところと緩いところがある、岩場が怖いな、雪崩で転がった岩も、
ざくりざくっ、
アイゼンの感覚たしかめながら不安を呑む。
こうして独り歩くのは二度目、それでも一度目はいつもの巡回路だった。
―鋸尾根の時とは勝手が違う、あそこなら地形ぜんぶ頭に入ってた、
ここは管轄外の山、経験ある山域としても勝手が違う。
雪崩の痕をゆく経験もほんとうは少ない、こんな今にパートナーの存在が沁みる。
―いつも光一が前にいたんだ、自分だけでルートファインディングする必要もなくて、
山の申し子、山っ子、トップクライマーになる逸材。
そう言われる男がいつも前にいた、だから自分も短期間で成長できた。
けれど今頼れるのは自分だけ、そんな雪嶺の反対斜面は人々が行きかう。
―犯人確保されたんだ、人質は?
視界の端で捜査員たちが小屋を走る。
その人群れに状況かいま見ながら、無線かちり受信した。
「宮田?聞えるかっ、」
聴きなれたテノール、けれど緊迫する。
なにか起きた、そんなトーンへ応えた。
「聞えます、国村さん?」
「宮田どこにる、いま雪の上か?」
訊きかえされる言葉に視界の端、遠くスカイブルーが動く。
あの色は当たり前に見憶えている、同じ色のウェア左手首を見て告げた。
「雪の上だ、小屋から八時方向の斜面を元来た道へくだっています、目印つけたポイントです、」
起点にした反対斜面の現場はざわつかす。
サングラスの視界端、白銀の彼方スカイブルー近づき無線が言った。
「ポイントの手前5メートルに雪庇がある、迂回できるか?」
こちらからは見えない変化、それでも注視にいくらか見える。
教えてもらえて助かった、感謝と歩き微笑んだ。
「いけそうだ、ありがとうございます、」
「赤布が見えたよ、あと5分で着くけど焦らず来い、」
テノールが告げるよう林間にスカイブルーが近い。
その人数も見えるようになってきた、それでも緊張と歩き呼びかけた。
「周太、マスクは外しておけよ?喘息が辛くなる、」
マスクすれば冷たい空気を防げるだろう。
けれど発作中なら酸素すこしでも多くほしい、それに意図がある。
あと少し、そうしたら自由を君に。
(to be continued)
【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】
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英二24歳3月
第83話 雪嶺 act.14-side story「陽はまた昇る」
生きろ、君は生きないといけない。
「周太っ、口を開けっ、」
呼びかけテルモス寄せた口もと、咳きこむ唇青ざめている。
もう真赤な顔に英二は呼んだ。
「紅茶だ周太、すこしで良いから飲んでくれ、」
紅茶は気管支拡張効果の成分を含むため主原料とした治療薬もある。
もちろん製薬ほどの即効性は望めない、けれど補助的にはなる。
「少しでも飲んでくれ周太、ちょっとでも楽になるぞ?」
「こほっ…ん、」
咳きこみながら唇すこし開けてくれる。
いま僅かでも頼りたい、その願いに口つけてくれた。
「っ…ごほっ、」
また咳きこんで、それでも吐き戻さない。
すこしだけ安堵しながら尋ねた。
「医者にはかかってるんだろ、薬は持ってるか?」
「ごほっ、こんこんっ…ぅな、ぃっ」
咳きこみながら首かすかに振る、その意味が切ない。
きっと「万が一」を考えていたのだろう?
―ここで死んだ時のために持ってこなかったんだ、薬でばれるのが怖くて、
喘息の罹患を隠してSATにいた。
そう暴かれることは周太にとって辛い、男としてのプライドもある。
そして護りたい人間もいるだろう、それが誰なのかもう解かる気がする。
「周太、もう少し飲んでみろ?ゆっくり焦らなくて良い、」
起臥姿勢へ抱き抱えて、その重みに息そっと呑む。
手を添えて飲ませながら鼓動きしんだ。
―やっぱり痩せた、ずっと無理して、
体調を隠して勤め続けた、その半年間が体重に解かる。
咳に紅潮する頬も痩せた、ずっと無理していたと解かってしまう。
―休みだって大学の勉強してたんだ、周太は…毎日いつも無理して、
警察官としての勤務、SAT隊員として訓練、どちらもハードだろう。
それでも周太は勉強を続けていた、ここまで無理するほど追いかけたい願いがある。
そんな日々を今日までこられたのは援けもあったはずだ。
―きっと一緒にいた男だ、打合せでも意見した賢そうな男、
誰が周太を援けたのか?
きっとその男にもう会っている。
そんな推測へ感謝しながらも妬ましい、妬ましい分だけ安堵もしている。
本当は自分がずっと寄添いたかった、支えたかった、そんな想いへ呼ばれた。
「こほっ…え、いじ、」
名前、呼んでくれた?
「周太、どうした?」
いま自分を呼んでくれた、その声に見つめてしまう。
だって呼ばれたのは3ヶ月ぶりだ、ずっと聴きたかった声は言った。
「ごめんねえい、じ…っごほっ」
こんな時も君は謝るの?
「なんで周太が謝るんだ、それより寒くないか?」
「へ、いきっ…ごほんっこほっ」
応えて、けれどまた咳きこんでしまう。
途絶えてしまう声、それでも言いたげな唇に笑いかけた。
「周太、今は下山することだけ考えよう?ベッドでまたゆっくり聴かせてよ、」
今こんな状況下で無理させたくない。
すこしでも負担減らしたくて、ショートロープのザイル解いた。
「背負って降りるぞ、スピード勝負だから我慢してくれ、」
こう言えば断る理由もない。
もし断られたところで止めない、素早くザック降ろしレインウェアを出した。
「太陽が出たから気温が上がると想う、次の雪崩が来る前に降りきるぞ、」
話しかけながらレインウェアの袖口をザックのストラップ細い部分に一重結び縛りつける。
サイドポケットからゴルフボール出し、切株の根もと小柄な体を抱き起した。
「ちょっと苦しいかもしれないけど我慢してくれな、銃は背負ってくれるか?」
指示してザックとレインウェアでアサルトスーツの体はさみこむ。
レインウェア左右の裾にゴルフボールくるみ細引きの紐でインクノットに固定。
そしてザックのストラップへ自分の肩を通し、背負い立ちあがって息呑んだ。
―確保なしで降りるのか、ここを、
朝陽まばゆい銀斜面、その角度は谷へ切れ落ちる。
登りでは暁闇に意識しなかった、けれど今この眺めは雄渾に厳しい。
―周太の体重を考えて重心移動しないと滑落するな、これは、
急斜面など難路を搬送する場合、もう一人にガイドロープで確保され重心を保つ。
その経験は去年の冬富士からいくども積んだ、けれど単独の今は援けなど望めない。
しかもルートは雪崩で姿すっかり変わってしまった、この悪路を自分は行けるだろうか?
―それに踏み跡が全て流されてる、竹竿も、
ルートの目印に立てた赤布の竹竿、その全てが消えてしまった。
それでも遠く森林限界に赤一点ひるがえる、あれを目印に降りるしかないだろう。
―まっすぐ目指せばいいわけじゃない、雪庇を踏抜く可能性もある、谷風も、
どこを辿れば無事につく?
ルートファインディングに眺める視界、白銀まばゆく朝陽を映す。
雪盲を防ぐサングラスかけて肩ごし笑いかけた。
「周太はなるべく目をつぶっててくれ、雪の反射でやられると困るから、」
「はい…ごほっ、」
素直にうなずいて瞳を閉じてくれる。
その長い睫ちいさく一滴、光ゆれて零れた。
「どうした周太、眼が痛い?どこか苦しいのか、」
だって泣いている?
とまどい尋ねた肩ごし、瞑った瞳が微笑んだ。
「ううん、ごほっ…へいき、こんっ」
咳まだ止まらない、それでも少し楽になったろうか?
そんな様子にただ笑いかけて、ピッケルを前に撃ちこみシャフト持った。
―俺ならこの角度も降りられる、重さも大丈夫だ、
背中の荷重は積雪期縦走と変わらない。
いつもの訓練どおり進むだけ、腰落としアイゼンをフラットに歩きだした。
―絶対に救けてみせる、馨さん、どうか周太を護ってください、
慎重に素早く降りながら胸もと、ウェアの底で合鍵ゆれる。
この鍵が自分の元へ来たのは今この時のためだ、そう信じる視界に白銀が広い。
―こんなに遠かったかな、
サングラスのむこう赤い布ひとつ遠い。
あの場所から銃座ポイントまで往路は速かった、けれど今は妙に遠い。
―なんでこんな遠く感じる、こんなこと初めてだ、
いつも登りより下山のほうが早く感じる。
それは去りがたい想いのせいだ、でも今は速く早くと焦っている。
こんなふう焦るのは危ない、大きく深く呼吸して鼓動から落ちつけた。
「こんっ、ごほっ…」
ほら背中で咳が痛む、けれど吐息に首すじ温かい。
ウェアの衿元へ顔埋めてくれる、その温もりに幸せが優しい。
「よくがんばったな周太、すぐ降りて病院に行くぞ、」
話しかけながら視線も足先も集中させる。
今は一歩のリスクが高い、それでも声かけ銀色の急斜面をくだる。
「さっきの切株、小さい芽が出てたんだぞ?きっとブナだと想う、」
好きだろう話題を選びながら背中に耳澄ます。
呼吸音は大丈夫だろうか、急変していないだろうか?
心配も不安も隠して歩く足元、アイゼンの底は緊張する。
―雪が固いところと緩いところがある、岩場が怖いな、雪崩で転がった岩も、
ざくりざくっ、
アイゼンの感覚たしかめながら不安を呑む。
こうして独り歩くのは二度目、それでも一度目はいつもの巡回路だった。
―鋸尾根の時とは勝手が違う、あそこなら地形ぜんぶ頭に入ってた、
ここは管轄外の山、経験ある山域としても勝手が違う。
雪崩の痕をゆく経験もほんとうは少ない、こんな今にパートナーの存在が沁みる。
―いつも光一が前にいたんだ、自分だけでルートファインディングする必要もなくて、
山の申し子、山っ子、トップクライマーになる逸材。
そう言われる男がいつも前にいた、だから自分も短期間で成長できた。
けれど今頼れるのは自分だけ、そんな雪嶺の反対斜面は人々が行きかう。
―犯人確保されたんだ、人質は?
視界の端で捜査員たちが小屋を走る。
その人群れに状況かいま見ながら、無線かちり受信した。
「宮田?聞えるかっ、」
聴きなれたテノール、けれど緊迫する。
なにか起きた、そんなトーンへ応えた。
「聞えます、国村さん?」
「宮田どこにる、いま雪の上か?」
訊きかえされる言葉に視界の端、遠くスカイブルーが動く。
あの色は当たり前に見憶えている、同じ色のウェア左手首を見て告げた。
「雪の上だ、小屋から八時方向の斜面を元来た道へくだっています、目印つけたポイントです、」
起点にした反対斜面の現場はざわつかす。
サングラスの視界端、白銀の彼方スカイブルー近づき無線が言った。
「ポイントの手前5メートルに雪庇がある、迂回できるか?」
こちらからは見えない変化、それでも注視にいくらか見える。
教えてもらえて助かった、感謝と歩き微笑んだ。
「いけそうだ、ありがとうございます、」
「赤布が見えたよ、あと5分で着くけど焦らず来い、」
テノールが告げるよう林間にスカイブルーが近い。
その人数も見えるようになってきた、それでも緊張と歩き呼びかけた。
「周太、マスクは外しておけよ?喘息が辛くなる、」
マスクすれば冷たい空気を防げるだろう。
けれど発作中なら酸素すこしでも多くほしい、それに意図がある。
あと少し、そうしたら自由を君に。
(to be continued)
【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】
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