萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

Short Scene Talk ふたり暮らしact.2+3―Aesculapius act.12+3

2014-01-15 00:42:08 | short scene talk
二人生活@letter×home2
Aesculapius第2章act.1とact.2の幕間




Short Scene Talk ふたり暮らしact.2+3―Aesculapius act.12+3

「あ、オヤジの字…(笑顔)けっこう字が巧いよね、意外に、」
「んっと…(雅樹へってなってるね)やっぱ雅樹さん宛だね、」
「雅樹さん、勝手に読んでごめんね?(でもオヤジの字ちっとでも見たいね)あ、」
「これって遺書…毎年ちゃんと書き直してたんだ、オヤジ?(ほんと意外と几帳面なんだよね笑)」
「あ…(俺のこと別嬪になったとか書いてるよ息子にフツーこんなこと考えるかね)」
「オヤジって変なヤツだね、やっぱり(笑顔)(でも俺のことよく解かってくれてんね十三歳になる意味とかさ)」
「ふうん…(養子縁組の事も考えて書いてくれてたんだね?)あ、」
「これって…(おふくろの親に雅樹さんが見せてくれた遺書じゃないかね)あのとき1枚しか見てないけど…?」
「んっと…え、(計算高くとか書いてあるそういうツモリだったのかねオヤジ?でも幸せになれるっても書いてある照)」
「オヤジなりに考えてくれてたんだね…っ、ありがとね(笑顔)…あ、」
「ん…誰よりも雅也さんに何も言わないでくれ…?(雅也さんって吉村先生の事だよね)」
「雅樹なら気づくかもしれない…自分で解からない真実、気づいても誰にも言わないでほしい…誰よりも雅也さんに何も言わないでくれ?」
「オヤジ…何を言いたいワケ?(雅樹さんには解かってるってことかね聴いたら教えてくれるかねでも、)」
「これ…俺、読んじゃダメだったヤツかね…(読んでない貌してる方が良いねきっと)」
「ん…ここのページにこう入ってたっけね(元通りにしとかないと)」
「んしょっ、(いちばん上のココに辞書入ってたよね)」
「さて、掃除きっちりして洗濯畳んで飯作らないとね、あ、(そういえば雅樹さんのリクエストは?)」
「メール受信出来ていないのかね…ここ押して?あ、(笑顔)(メールやっぱり入ってたねっ)」
「んっ、生姜焼きだね、当たりだねっ(たぶんそうかなって肉買っておいてよかったね笑)」




Aesculapius第2章act.1とact.2の幕間、昨日の続きです。
光一@湯島自宅、ちょっとシリアスなシーン含んでます。

さっきUPした『Savant』加筆校正まだします、が眠くなったので寝ます、笑
明朝or昼に校正Verを貼る予定です、なんか遅くなってますが。

それ終わったらAesculapiusの続き+成人の日っぽい話を予定しています。
Eventually Comes True も書きたいとこですが。

取り急ぎ、




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文学閑話:万里風光×『太陽と戦場のシルクロード』

2014-01-14 23:44:25 | 文学閑話散文系
生命、沙漠の水に 



文学閑話:万里風光×『太陽と戦場のシルクロード』

 葡萄美酒夜光杯  葡萄の美酒 夜光の杯  
 欲飲琵琶馬上催  飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す
 酔臥沙場君莫笑  酔うて沙場に臥すとも 君笑うこと莫かれ
 古来征戦幾人回  古来征戦 幾人回る

 美味いぶどう酒を 夜闇にも光る玉杯へ満たす
 飲もうと唇つけかけて 馬に乗ったまま奏者が琵琶を弾きだす
 酔っぱらって沙漠に寝転んでしまっても 君、笑わないでいてくれよ?
 昔からずっと戦争に出掛けたら 何人も帰って来られないのが現実なんだ。
 僕だって帰られるか解らないんだからさ、今ひと時この酔いを楽しませてくれ。

王翰『涼州詩』です。
高校の教科書で初めて読んだとき憶えました。
で、最近かった本を読んでいて思いだしたんですけど、

並河萬里『太陽と戦場のシルクロード』

古本屋で見つけて買ったんですけど昭和54年発行、三十年以上前の本です。
カメラマンによるシルクロードの撮影記なんですが文章がかなり綺麗で驚きます。
風景描写や章名のセンスに文章の組み方、どれも正直に言って最近の作家さんよりプロです。
作者は1931年生まれで戦前教育を受けている方ですが、昔の国語教育が佳かった事を想わせます。
で、シルクロードに行ってみたくなります、笑

いちばん最初に読んだのは122ページ「赤い砂漠」からなんですけど。
タイトルの「砂漠」は正確には「沙漠」と表記する方が正しいんですよね。
砂=石が小さい、沙=水が少ない、なので水が枯渇している場所=沙漠が正しいそうです。
この「赤い砂漠」に描かれる一つが「乾き」水の国である日本の尺度では量れない沙漠の世界でした。

指という指が罅割れ切れて血が滲む、

そんな表現が出てくるんですけど、山野の湧水+海風で湿度の濃い日本では無い現象です。
それを鮮やかに描かれている沙漠の光景は炎天と静寂の繰り返しで惹かれます。




で、これから『Savant』の加筆校正またします、
それ終わったら『Aesculapius』か『Eventually Comes True』の続きを掲載予定です。

取り急ぎ、





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山岳点景:静謐の白

2014-01-14 13:02:01 | 写真:山岳点景
雪ふる朝に



雪降る朝のワンシーン、戦場ヶ原@栃木県奥日光。

明るい曇り空は光あわくて、けれど雪面に蒼い風紋を描きます。
山も空も白紗の向こう霞んでしまう、青と黒と白に朝は鎮まっていました。




さっき第73話「残像5」加筆校正版を貼りました、英二シャープVer続いています。
ここ最近はシリアスが多い英二ですがちょっと崩したヤツ書きたくなりますね、笑

このあと週刊連載『Savant』+『Aesculapius』の予定です。
明日は1月15日=元・成人の日なんでソレ系になんか書こうかなと。

昼休憩に取り急ぎ、




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Short Scene Talk ふたり暮らしact.2+2―Aesculapius act.12+2

2014-01-14 01:44:03 | short scene talk
二人生活@letter×home
Aesculapius第2章act.1とact.2の幕間



Short Scene Talk ふたり暮らしact.2+2―Aesculapius act.12+2

「ただいまー、あ照(玄関あけたらスグ雅樹さんの匂い嬉照)」
「ん、雅樹さんの靴やっぱ大きいね?(俺のと並ぶとよく解かるねっでもスリッパは同じだね)」
「お揃い色違いのスリッパイイねっ(笑顔)さて、」
「オヤジ、おふくろ、ただいまっ(笑顔)…あ、(ダメだね泣いちゃ)」
「ふ…っ、ぅ(写真にただいまってやっぱ寂しいねでも慣れないと…でも今すこしだけ)」
「…ぅ、っ…オヤジ、おふくろ、泣いたってコトっ…ないしょにしてよね?(泣笑顔)あ、いいモン買ってきたよ?」
「はい、夏蜜柑。オヤジ、おふくろに剥いてあげてよね?(オヤジもおふくろも好きだったね家の庭のを取ってさ)」
「…俺、泣いてばっかいちゃダメだね、雅樹さんに心配かけちゃうね?(笑顔)さて、(買って来たモン冷蔵庫に仕舞わないとね)」
「まず掃除しよっかね?洗濯モン畳んで、(きっと雅樹さん掃除とかする暇ないモンね、あ)」
「ん、(これ登山ザックにいれとこ忘れないようにねっ嬉)」
「…ね、おふくろ?コレ、雅樹さん喜んでくれるかね?(きっと喜ぶわっておふくろなら笑ってくれてるね?)」
「さて、上の書斎から掃除しよっかね(はたき掛けからしようかね)」
「この部屋イイね、本いっぱいでさ(笑顔)(ちょっとオヤジの書斎とカンジ似てるね)」
「あ、ワーズワスがあるねっ(分厚いねコレ)ロンサール、ユルスナール、コッチってランボオだね(笑顔)」
「医者の本も多いけど、なんかフランスの多いね?オヤジの影響ってヤツかね?(オヤジ仏文科ってヤツだったらしいしね?)」
「ちょっとキッチリ拭こうかね(本が傷んだら困るし乾拭きだね)」
「んっ(背の高い本棚だね雅樹さんノッポだしね椅子に載ったら一番上も届くかね)んしょっ、」
「ん、届くね(笑顔)(きっちりキレイにしてあげたいね家では気持よくノンビリしてほしいしね)」
「あ、ドイツ語のもあるんだね?(医学用語ってドイツ語もあるんだっけね山もドイツ語が多いし)」
「よいしょっ(手が届くかねあ)あっ、」
「落しちゃった辞書(困顔)(どうしよう折れてたら困るねページチェックしないと)」
「ん、大丈夫そうだね(笑顔)あれ?」
「…なんで(こんなとこ封筒があるんだろね?)あ、」
「これ…オヤジの字?(ってことはコレってオヤジが書いた手紙だね)」
「ん…(勝手に見たら悪いよね?でもオヤジが何考えてたとか知りたいねどうしよう)」
「オヤジ…コレ、読んでもイイかね…読ませてほしい、ね?」




Aesculapius第2章act.1とact.2の幕間、昨日の続きです。
光一@湯島自宅、ちょっとシリアスなシーン含むってカンジです。

第73話「残像5」加筆校正まだします、が眠くなったので寝ます、笑
明朝or昼に校正Verを貼る予定です、なんか遅くなってますが。

明日は週刊連載とAesculapiusの続きを予定しています。
Eventually Comes True は明後日に続きかなと。

取り急ぎ、




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第73話 残像act.5-side story「陽はまた昇る」

2014-01-13 20:04:48 | 陽はまた昇るside story
vestige 痕跡の俤



第73話 残像act.5-side story「陽はまた昇る」

梢が鳴る、その高く風が往く。

ひとつの葉擦れが集まり響く、ざわめき風ごと強くなる。
見あげる空は青く高い、その透明なブルーに秋が近いと解かる。
あれから一年が経つ?そんな想いに制帽かぶり直しながら英二は微笑んだ。

―でも、あのひとは正犯じゃない、

常連のラーメン屋、そこの主人は殺人罪の正犯じゃなかった。

確かに彼は馨を拳銃で殺害した、けれどそこに殺意は本当にあったのか?
それは一年前の秋11月、本人の言葉から考えても解答は明白だろう。
それでも去年は気づけなくて、けれど今たぶん真実に近い。

馨を殺したのは、誰?

この命題は答え2つあるのだろう、それは「死」が2つだから考えられる。
肉体と精神どちらの死を「死」とするのかで2つ、けれど馨の死は解答1つだろう。

―馨さんを殺す理由も、あの男だけだ、

あの男、観碕征治。

観碕には馨を殺す動機も意志もある。
そして追い詰めてしまえる立場も力もあるのだと今日、刻々と確信に変わりゆく。

『今時の人は茶道を知らない方が普通でしょう?だから宮田君のお茶が気になりました』

茶道を気にする態度を自分に見せた、そこに意図がある。
あの茶の味を探りたい、そう観碕が想いたくなる過去の現実がある。
そんなふう解かってしまうほど自分と似た気配に意識だけ振り向いた。

コツン、コツン、

レザーソールが登場の宣告するよう耳障る。
こちら振り向いて気がつけ、声を掛けろ、そんな意志が透ける跫が可笑しい。

―俺に敬礼させたいんだろ?でも無理だ、

無理だ、そんな回答を意識が告げて笑いたくなる。
こんなふう傲慢に眺めてしまう視線を彼は気付くだろうか?
その可能性と提げた鞄の重みを量りながら佇んだ背後、穏やかな声が止まった。

「宮田君、おつかれさまでした、」

あまり背中から声かけられたくないな?
そんな想い振向きながら冷徹は仮面の笑顔を繕いだす。
この感覚もしばらく忘れていた、その時間は幸せだった、だから再び仮面を遣う。

「お待たせしました、観碕さん、」

快活な笑顔で応えた向こう穏やかな瞳が自分を見る。
その眼差しに敵意はない、けれど真実を知れば崩れるのだろう。
その瞬間こそ自分は仮面を初めて外す、そんな未来予想のターゲットが微笑んだ。

「久しぶりに消防庁を見学できて楽しかったです、また七機に戻りたいのですが乗せて頂けますか?」
「はい、小隊長の許可を頂ければ、」

ほら、快活な笑顔で告げたなら抵抗すら従順に響く。
この相手にはヒエラルキーを盾に遣うほど亀裂は隠れたまま深度を増す。

―崇め奉られたいんだろ?昔も今も変わらずに、

国家の英雄、

そんな言葉が昔、この国には金字塔のよう存在していた。
それは現代に忘れられた貌しながらも息づいて今、リアルが横に居る。
そんな本人は自分こそ正義だと信じて揺るがない、だからこそ揺れたら亀裂が抉る。

その姿を自分は見たい、そう願うまま視線の向こうへ敬礼した。

「小隊長、おつかれさまでした、」

ほら、敬礼姿に老人の瞳が動く。
自身には向けられない敬礼、それを受けとめる若い笑顔に視線を奔らす。
こんな微かな動きにすら自分は相手を読んでしまう、そんな自分と正反対の上官は前に立ち笑った。

「はい、オツカレサン。でも帰るまでが遠足だよ?」

軽やかなテノール笑って返礼してくれる。
そのまま怜悧な瞳は四人くるり笑いかけ明快に告げた。

「では、行きと同じに分乗して帰りましょうかね。観碕さん、宮田の運転でよろしいですか?」

平等な呼称と敬語で笑いかけて指示してしまう。
こんなふう言われたら否定は難しい、そして観碕自身も望むところだろう。
この利害一致を貌ひとつ出さないままで白髪の男は穏やかな笑顔ほころばせた。

「はい、お願いします、」
「ではそれで。宮田、戻ったらランチインタビューだよ。川北さん、場所は会議室と食堂ドッチでも良いですけど?」

朗らかに予定を指示しながら端正な制服姿が歩きだす。
その貌は明るいまま指揮官らしくなった、このパートナーの変貌に眩しくなる。
眩しくて、だからこそ鼓動に軋ます罪悪感を噛みながらも仮面は爽やかに笑った。

「行きましょう、観碕さん?」
「はい、」

穏やかな笑顔が頷いてくれる、その瞳に期待が潜む。
これからパトカーに二人きり、この閉鎖空間に誘導尋問が始まるだろう。

―でも誘導されるのは俺じゃない、

相手の意図に微笑んで運転席の開錠をする。
その向こう側、助手席扉からグレー上品なスーツ姿は乗りこます。
ばたん、扉閉じられて空間が籠められるままエンジンかけてアクセル軽く踏み込んだ。
すぐ公道に出て景色が動き出す、その移ろいゆくフロントガラス越し穏やかな瞳が問いかけた。

「宮田君はなぜ、警視庁に入ったのですか?」

なぜ「警視庁」と訊いてくるのか?
この質問から意図と行動が確かめられるまま英二はからり笑った。

「親離れの為、っていうのが本音です、」
「親離れ?」

意外だ、そんなトーンが訊き返す。
なにか高尚な回答でも予想したのだろう?そんな相手へガラス映しに告げた。

「母親が過干渉なんです、警視庁なら原則寮生活なので親も手放さざるを得ません、」

この志望動機は真実、だから信頼を惹きだせる。
こんな動機を自分は恥じていた、けれど今に利用できる幸運を感謝したい。
そんなふう想うと母への否定も肯定になるようで、嬉しく笑った向こうも笑った。

「なるほど、それは納得の理由ですね?でも、」

でも、

そう短い言葉にフロントガラスの目が覗く。
この先に続くだろう予想の通り元官僚は問いかけた。

「山岳救助隊は警察で最もハイリスクが日常の現場です、そこを志願するだけの覚悟とモチベーションがあるでしょう?」
「そうなのですか?」

さらり疑問形で返しながらハンドル切り、帰路を辿ってゆく。
いま問いかけに思考と嗜好を誘うままターゲットは口開いた。

「SPやSATはハイリスクな部署ですが毎日が現場ではありません、けれど所轄の山岳救助隊は最前線が日常です、遭難事故も少なくない。
週休でも管内に居れば召集に応じて救助活動にあたるでしょう?危険が日常的すぎて家族も巻き込みます、よほど信念が無ければ出来ません、」

任務に理解がある、そして敬意すらある。
尊重と同調を口にする眼差しは偽りない、だから理由が解かる。

―こういうカリスマが罪悪から麻痺させるんだ、出世目的の犠牲すら美化して、

ハイリスク、信念、そんな言葉に奉職意識を愛撫する。
それが筋目正しいエリートキャリアから告げられたら、心酔する男もあるだろう。
そうして綯われたヒエラルキーに殺された俤たちが制服の胸元から鍵の輪郭あざやぐ。

―馨さんも同じ貌で言われたんだろな、晉さんのことも敦さんのことまで利用されて…意志も何もかも、

この男が馨を殺した、そのために晉も敦も殺した。

この過去への推量はフロントガラスの貌と言葉に確信へ変わりゆく。
この確信を馨も晉も見つめていた、けれど証拠も証人も掴めないまま二人は死んだ。
こんな現実を思案するほど「警察官」である今に感謝したい、そう想うまま英二は爽やかに笑った。

「そうですね、私に信念があるとすれば山への意志でしょうか、」
「山への意志、ですか?」

訊き返す、またその言法に理解と敬意が示される。
どうか訊かせてくれないか?そんな言外の誘導に笑いかけた。

「いちばん高い場所に立ってみたいんです、山岳救助隊なら遠征訓練がありますから、」

天穹に最も近い場所、その高みをただ見てみたい。
この願いこそ正直な本音で祈りでいる、そして願いには望みたい場所がある。
この世界で唯ひとつ望みたい「隣」を護りたい、その意志と見つめるガラス越しターゲットが微笑んだ。

「難しい山を幾つも制覇されたそうですね、たった一年で、」
「指導官が優秀ですから、」

さらり本音で応えて視線すこし向けてやる。
眼差しに上官への賞賛も敬意も覗かせて、そんな視界に穏やかな笑顔ほころんだ。

「宮田君は国村君をずいぶん尊敬していますね?彼は優秀な分だけプライドも高いと聴いていますが、君は彼以上にストイックだ。
だから山火事も腕一本で止めてしまえるし、未経験の山の世界をたった一年で高難度の成功を収めてしまえるのでしょうね、素晴らしいです、」

上官を尊敬する、ストイック、そして成功を収められる。
こんな属性がある若手を観碕は好む、その嗜好を掴んでやりたい。
そう廻らす計算から組み上がらす仮面を操って完璧な好青年に笑った。

「ストイックにしないと駄目男なんです、それでは自分が困りますから、」
「自律心に追い込むわけですか、なるほど、」

なるほど、またそう言って穏やか瞳が満足する。
この貌ならもうじき言い出すだろう、そんな予測に老人は尋ねた。

「宮田君の祖父上を私は存じ上げているでしょうね、宮田次長検事と似ておられる、」

警察官僚は検察庁を知っている、それが当然だろう。
こんな縁にも廻らされて自分たちは出遭った、この邂逅に爽やかな困り顔で応えた。

「失礼なご縁だったら申し訳ないですね?」
「いいえ、失礼など無いですよ、」

答えて笑いかける眼差しがすこし懐かしげに自分を見る。
この懐旧にある過去を知りたい、そう願うまま笑って言葉に変えた。

「観碕さんと祖父のご縁について、御迷惑でなければお聞かせ願えますか?」

旧知の仲、その思い出話から信頼を誘いこむ。
同じ時代と時間を知っている相手の孫、それは最良の話し相手で信頼もしたくなる。
こんな信用誘導は手法としてありふれるだろう、けれど有効な空気が鎖された車内を浸しだす。






(to be continued)

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深夜雑談:独善ギフト×本の行方

2014-01-13 00:45:00 | 思考雑談
ひとりよがり=独り善がり=独善=思い込みがエライ迷惑かけること。

って意味ですけど、
いわゆる価値観の違い→相手への無理解な結果の迷惑譚。

こういう独善リンクが『side story』のメインテーマの一つです。
ちょっとネタバラシだけど英二と観碕の共通項は独善DV系ってアタリです。
英二も観碕も殴るはしないけどソレより性質悪いかもしれない笑、疑り深い&頭脳体力優秀だからアレコレしちゃうんですよね。

「好きだから相手の心を計りたくて嫌がらせ言動してしまう、それで離れないなら相手も自分を愛してる」

恋愛、朋愛、親愛、敬愛、郷土愛。
いろんな愛情=想いがあるけれど、自分勝手=愛情表現と誤解しやすいのは恋愛かなって思います。
DV症候群なんかコレの典型例、理想押しつけ妄想恋愛は迷惑でしかない。

好意がソコにあればいい、恋愛は止められないから仕方ないし?

なんて言う人もありますがヤられたらホント迷惑ですよ?笑
その相手が仕事や家族親族の知人関係なら無視したくても出来ない、キライ苦手でも笑顔で話すしかない。
ソコントコ無神経に踏み込むタイプって気遣いが出来ない=相手を理解する努力を放棄してる我儘な自分勝手サンだなってなる。
無神経になれるのは思いこみ激しくて独善体質、だからプレゼント一つとっても相手の嗜好より本人嗜好で選びがち。

そういう独善的ギフトな人って相手の迷惑とか結局のトコ関係ないんですよね、相手を思い通りにしたいってカンジで。
自分の理想こそ正しい、だから相手のリアルな感情その他むしろ邪魔、だから相手の等身大を理解しようって発想すら無い。
ソレ押しつけられる側からしたら失礼×迷惑です、自分を否定されたら好きになれるワケ無い、贈られる分だけ否定が積もって嫌いになる。

スンゴイ良いモン役立つモンなら想定外でもアリかなって思うかもしれない、
自分がアリって思ったのは兄弟たちに贈られた鍋一式と元恋人からの図書カードXX万円分なんですけど、笑
コレって嗜好&思考+生活スタイルを把握できていないと難しい、ホントの理解がないと出来ないんですよね。

独善ギフトに一番なりがちなのは、本かなと。
本棚は内面を現すって謂うけれど本は知識思考のツール=精神構造に影響するからです。
だから本棚の一番オススメ読むと相手の思考や嗜好が解かる、その人の心に一番寄添った本だから。
その人が求めるモン本から読みとって→相手の好みに合う本を教える、それが図星だと解かってくれるんだなって信頼も積まれる。
こんなふう本は親睦ツールになります、だからこそ逆に嫌われる切欠にもなるんですよね。

マニュアル本9割の本棚ってヤツがいるんですけど。
真面目器用な跡取り坊ちゃんで自意識過剰なくらい周囲評価を気にするタイプ、だから当然「No」が言えない。
だけど気弱っていうよりも失敗を見せたくない認めたくないから無言不実行っていう器用な内弁慶ヘタレ君です。
このヘタレ君、幸か不幸かツラが良い、笑
イケメン&金持ち職業地位も良い→周囲に理想態を求められ→マニュアル本で完璧自分に近づく努力しちゃう、
ってワケでマニュアル本ばっか読んじゃう、そんな自己陶酔ナルシズム男だから恋愛も難しげなヤツです。

って書くと英二と似てますね、美形ナルシストで仮面作っちゃうアタリ、笑
だけど英二と違うのは彼が偽善者的ってところです、仮面を脱げないエエカッコしいだから。
英二くらい傲慢正直ならドンファンみたいでカッコいいけど今のとこ観碕系の傲慢ヘタレ君です。

そんなヘタレ君は小説嫌いで基本マニュアル本しか読まないんですけど、
ベタ理系なんで読解力低=マニュアル的インスタント文章じゃないと、文章の真意が読み取れないってカンジです。
でも「ボク小説はテスト模範解答以上のコト読みとれないんだ読解力無くて照」とか言えない、プライド高い完璧主義者です。
もしソンナ告白を彼がするなら彼より「上」だと彼が認めた相手だけでしょうね、笑

彼を90%占有するマニュアル本はライフスタイル指南本が大半ですけど、
いえば『論語』も『葉隠』も生き方マニュアル本、世阿弥『風姿花伝』は所作、江戸流行小説『男色大鑑』も恋愛マニュアル、笑
だけど現在のマニュアル本とまったく違うのは、美しい文体と思想が貫いてあること、摂理の純化による普遍性がある点です。
で、小説=創作はリアル現実を純化して摂理を浮き彫りに描けるとこ。
その摂理、普遍性は色んな視点の柱に出来る、ようするに読み手が思考した分だけ臨機応変ってコトです。
遠慮なく言えば、現行マニュアル本は手順だけ並べて思考の手間を省くから解りやすい=お馬鹿サン向きに書いてるってコトです。

ナンも考えず読めるから楽&手順が解かりやすい、でも応用力が無い本はその場しのぎ手段しか示せません。
だから新しいモンを何冊も買いたくなるワケですが、コレが版元からすると狙いで刹那的購買=収益になりやすい。
名著一冊を熟読されるより薄い本を何冊も買ってもらう方が経済効率は良いワケです、
だから現行マニュアル本でロングセラーになる名著って出ないんですよね。
いわゆる販促トラップなんですけど、
ソコに嵌まりこんだヘタレ君は本棚9割マニュアル本になってるわけです。
彼としては合理的に自分磨きをしたいワケなんですけど、何冊も読んでる分だけ時間食う=非合理的なんですよね、笑

そんなヘタレ君が或る日、小説を贈られたそうです。
贈り主は家業の職場に長年勤務している方の親族未成年(女)児童福祉法で言うトコの児童該当者。
ヘタレ君の本棚は9割マニュアル本ばかりだから「モット素敵な本があるのを知ってね」と小説くれたんだとか。

彼は●代目経営者、そこの長年勤続者は代々の使用人「格下」ってことです。
その使用人の親族でカナリ年下児童=絶対的に彼が格上、あくまで「教え導く相手」教え乞う相手ではありません。
そんな相手が頼んでもいない小説をくれた理由が「あなたは本の世界を知らな過ぎだから教えてあげる」だったわけ。

もう想像できるだろうけど、モチロン彼は一行も読んでいません。
ホッタラカシ本ごとその子を放りだしたいのが本音だろなって思います、でも放りだせない。
家業で長年勤めている使用人の親族だからシガラミ怖くって良い貌しているしか出来ません。
で、アゲクの涯に児童強姦未遂を「ヤラサレタ」らしいんですよね。

ヘタレ君からしたら逃げられなかったろなーと、でもソレだけは頷いちゃダメだろと呆れます。
彼に恋愛感情が皆無なことは想像難くなく、それでもガキンチョ様の言いなりになったら寸止め号泣されたんだとか。
恋愛ならナニしても赦されるって美化しちゃうのは簡単だけど、18歳未満との性交渉は免許剥奪とかマジな現実に言訳は利きません。
もしバレたら逮捕もマジな現実で、彼は免許資格ごと家業と信頼を失います、働いてる人達も職を失わせることになる。
ソノヘン理解出来ないオコサマだから押しかけ女房ゴッコしたんでしょうけど、あまりに雑すぎる。

未成年ちゃんの彼に対する憧れは本気かもしれない、でも彼の心も立場も全く理解していません。
彼なりに自身の立場や結婚観を話す事で「No」のシグナル出したけどオコサマ彼女には理解不能だったらしく。
いわゆる人の話を聴けない器の狭い子です、だから友達も出来難いらしくて、その同情もあって彼もお相手したんだろうけど。
でもコンダケ自己愛強いタイプは都合よく言葉が裏返りやすい、ソンナ相手を真に受けて人生棒に振りかけたなんざ馬鹿すぎます。
ソンナ二人は馬鹿同士お似合いかもしれない?でも幸福になるかって訊かれたら刑法判例集と離婚調停事例を思い出しちゃいます。

初対面から破綻してたんですよね、彼が美形セレブ君だから。
美形とかナントカ、その辺は彼にとって生まれつき与えられたモンです、だからソレに惚れられても嬉しくない。
彼自身が求めて努力して掴んだ部分を認めてほしいんですよね、それが彼のマニュアル本いっぱいの本棚ってことです。

もし彼の本棚から一番の一冊を彼女が借りて読んで、その感想を彼に正直に伝えていたら信頼は生まれて。
もし彼女が無神経なアプローチで彼を追い詰めなかったら、兄妹のよう優しい関係が築けたかもしれない。

コウイウの「思い遣り」ってヤツがあれば簡単に出来ることです、
ホントに相手を好きなら相手を理解しようって想うだろうし、相手の笑顔を見る為に困らせたりしないだろうに?
でも出会い即恋愛対象にされるタイプって難しい、外貌その他が目を惹く分ダケ内面が軽視されやすくて。
羨ましがられる分だけ理想化されすぎる、で、その理想だけ愛されて本人本体は愛されない。

自分の身内でも彼と似たタイプがいます、
外見華やか×理屈っぽい几帳面=ギャップのズレ→理解してもらえないけど言えない→我慢限界→破局ってカンジで。
気遣いグセ&器用で賢いから顔に出さないのも巧くて、我慢限界になると即・大嫌い修復不能になる。
その子を見てるからヘタレ君の話も解かるなーって聴けるんですけど。

自分はヘタレ君を酷いヤツだとは想いません、仕方ないなーと。
後始末の悪さは不甲斐無さすぎ笑うしかない、子供ひとり躱せない未熟は成人男として犯罪的馬鹿、笑
職業倫理と社会倫理を貫けなかった姿勢と態度は侮蔑されて仕方ない、男としてこれ以上ミットモナイことってない。
でも彼の性格と立場だから追い込まれたんだろうなと思います、追い込まれる程キャパオーバーだったんだろ仕方ないって。
恋愛感情も無い、床上手でも無い相手を抱くっていかにも義務XXXってカンジで虚しい、そんな時間遣うくらいなら他にやりたい事あったろうに?
本にしてもvirginにしても独善的なモンばっかり押しつけられた、そんな彼は被害者でもあります。

Des humains suffrages,
Des communs elans
La tu te degages
Et voles selon.

人に天与された力は、
進化へ呼ばれて
自己を解き放つ
囚われること無き自由。

Puisque de vous seules,
Braises de satin,
Le Devoir s'exhale
Sans qu'on dise : enfin.

もう君自身、
繻子の緋色に染まり、
義務から義務の炎を吐いて
本音ひとつ言えずに燃え尽き、終る。 

La pas d'esperance,
Nul orietur.
Science avec patience,
Le supplice est sur.

希望は無く、
絶望に昇る。
忍耐を知る分だけ、
苦しむのは確かで。

J.N.Arthur Rimbaud「L'eternite」の一節ですけど、
恋愛と文学に対する義務感と破綻と、その先の自由を求めるようなカンジになってます。
現実、ランボオは恋人ヴェルレーヌから刺されたりフランス文壇で名声と義務の陥穽にあったワケです。
その涯に恋人と文学の両方と絶縁して海の向こうアフリカへ渡り商人の人生を選びます。
この一節と人生にヘタレ君は共感しやすいかもしれません、

義務で相手してたら義務XXX未遂前科モンになって相手は勝手に悲劇ナルシズム自己完結、笑
でも本音1つ彼は言えないまま仮面に取繕うしか出来ない、けれど本音は別のドコかを見てしまう。
そういう生き方が良いのか悪いのかなんて知らんけど、ちゃんと笑える時間があると良いなって思います。
彼の本棚を全冊読破して、彼の素顔と等身大を見て、彼に最高の一冊を贈れる。そういう相手に彼が出逢えたら良いなあと、笑

ナンデこんな雑談したかっていうと、
昨日今日でプレゼント譚を描いた→こんな話聴いたな→もうじきバレンタインでギフト&恋愛シーズンだな書こっかな、
ってカンジで書きましたが・恋愛する方もしない方も独善ギフトご用心を、笑




なんて雑談ちょっと書いてみたら少し目が冴えたんで加筆ちょっとします。
昨日は4時出&今日も遠出で眠うけどひっぱってる「Eventually Comes True」あたり書こうかなと。
でも明日も早く出たいんで起きてる限りですが、笑

ってカンジに眠気雑談でした、




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Short Scene Talk ふたり暮らしact.2+1―Aesculapius act.12+1

2014-01-12 22:47:01 | short scene talk
二人生活@shop
Aesculapius第2章act.1とact.2の幕間



Short Scene Talk ふたり暮らしact.2+1―Aesculapius act.12+1

「んっ、よかった(笑顔)(オヤジのと同じやつ買えたね、デカい本屋イイよね嬉)」
「さてと、(今日の真打プレゼント買いに行こっかね照でもドコで売ってるかね?)」
「ん…(本屋に雑貨やナンカって置いてあるって聞いたことあるね訊いてみよっかねあのひと店員だよね)」
「すみません、財布みたいのってどこにありますか?(笑顔)」
「はい、それな…(うわっすごい美少女が来た萌どうしよう)」
「あの?(なんだね固まっちゃってるねこのひとなんだろね?)」
「あ、それならこちらです、どうぞ(うわほんと可愛いフロア違うけど案内しよ仲良くなりたい萌)」
「はい、(あれ違うフロアにあるんだね広いねほんと)」
「どんな財布をお探しですか?(こんな美少女ってどんなの選ぶんだろ萌)」
「コードヴァンってやつのキーケース探してるんですけど、ありますか?(一緒に暮す最初のプレゼントは家の鍵のモンって決めてたんだもんね雅樹さん喜んでくれるかね照」
「コードヴァンですか、馬革の?(女性向けの製品は少ないなっていうかこの子たぶん高校生だろうに大人趣味なんだなってあれ?)」
「はい、ソレです、(いちばん丈夫で綺麗で長持ちっていうからね)」
「コードヴァンなら男性向けのデザインになりますが、贈物用ですか?(高校生には高価だろ父親にプレゼントならアリか来月父の日だし)」
「プレゼント用と自分用です(笑顔)(雅樹さんとお揃いにするんだもんねっ嬉)」
「あ…お揃いでってことですね(なら相手は恋人だガッカリってなんで俺こんなへこむわけ失恋ぽい微泣)」
「はい、だから二つ揃ってるのお願いしますね?(ご機嫌笑顔)(色違いもイイけど同じにしよっかね歓)」」
「大丈夫です、どれも在庫がありますので(笑顔)選んだらカウンターにお申し付けください(なにこの笑顔すごい可愛いキレイ萌える恋人いる子じゃ仕方ないのに萌)」




Aesculapius第2章act.1とact.2の幕間、2013.12.16と17の間シーンです。
光一の初都心単独行@新宿、光一の冒険譚2ってカンジで、笑

いまAesculapius「Pinnacle不尽の燈15」校了しました、けっこう加筆してます。
このあと「Eventually Comes True」加筆他していこうってトコです。

取り急ぎ、




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山岳点景:朝の赤

2014-01-11 21:18:04 | 写真:山岳点景
夜明の色



山岳点景:朝の赤

日光@栃木県のPAにて、夜明けのワンシーンです。

暁時、赤い山は吐きだす雲も薄紅いろ。
この太陽光線×山から起きる現象をモルゲンロートって言います。
元はドイツ語「Morgenrot」で直訳すると「朝の赤」ってカンジです。
夕焼けに赤くなる現象はアーベンロート「Abendrot」直訳「夕暮れの赤」になります。



で、おはようございます=「Guten Morgen」、こんばんわ=「Guten Abend」ってワケです。
そして「rot=赤い」なんですが赤色から連想されるモンもコレで表現したりします。
トランプのハートをドイツでは「Rot」、口紅も「Rot」、発音は「ロート」です。



こんな写真を撮ってサッキ帰ってきました、なので今から加筆校正その他します。
ついでに同じモルゲンロートだから富士山@年末も貼っときます、笑

写真整理がてら取り急ぎ、





私の好きな風景 26ブログトーナメント

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Short Scene Talk ふたり暮らしact.12 ―Aesculapius act.22

2014-01-10 23:59:00 | short scene talk
二人生活@bothy4
Aesculapius第2章act.12と13の幕間


Short Scene Talk ふたり暮らしact.12 ―Aesculapius act.22

「ほい雅樹さん、菜花の胡麻和え作ってみたぞ、熱燗とやってみてくれ笑、」
「ありがとうございます(笑顔)あ、おいしいです(光一にも食べさせてあげたいけどよく眠っちゃってるな可愛い萌)」
「だろう?儂んちの畑で採れたてだからなあ、こういうの光ちゃん好きそうだが、よく寝ちゃってるなあ笑」
「はい、今日は朝早かったし、たくさん歩いてトレーニングもしたので(ほんと沢山笑ってくれて嬉しかったな)」
「そうだろうよ、腹ふくれて良い気持ちで眠っちまっとる笑、毛布も掛けてやろうかね、」
「ありがとうございます(笑顔)(ほんとよく眠ってるな良かった嬉)」
「それにしても光ちゃん、ほんとに可愛い寝顔だなあ?笑」
「はい、(笑顔)(あ僕今はいって言っちゃった照でもホントだし)」
「ははっ、良いハイだな雅樹さん?笑 でも光ちゃん、こうして見るとエライ美人さんだなあ?」
「あ…はい照(ほんと美人だよね光一って照)」
「これじゃあ光ちゃん、知らんヤツが見たら女の子だって間違うだろうよ?こんな美人さんだと目立つしなあ、」
「はい、転校手続きで悉く(困笑)(ほんとドコでも間違われちゃったよね光一ほんと綺麗になったし照萌)」
「ほう、やっぱりなあ?笑 こんなに美人さんだと転校先で大変じゃないかね、」
「え、大変って?(どう大変なんだろう光一なら勉強も体育も大丈夫だと思うけどな)」
「こんな美人さんだとな、女の子って思われて大変だろう?笑 街のガッコウだしな、悪い虫つかんようにな?笑」
「それなら制服で間違われないと思います、女の子ならスカートだし、(制服作る時は間違われたけど)」
「そのことだがね、最近じゃあ女の子も制服にズボンがあるらしいじゃないか?動きやすいからってな、」
「え、(ちょっと待ってそれ聴いてない学校見学でも見なかった休日だから部活ジャージしか見なかったのかな)」
「それに体育だとジャージや体操着で男も女も一緒だろう?間違われて厄介なコトならんようにな笑(まあ光ちゃんなら平気だろうが)」
「体育?あ、困惑(体育ってプールあるよね水着半裸だ変な目で見るやついたらどうしよう見られるの嫌だな良い考えないかな悶々)」




Aesculapius第2章act.12と13の幕間、
雅樹と小屋主の会話@富士山小屋のワンシーン、雅樹の悶々です、笑

Aesculapius「Pinnacle14」読み直し校正したら校了です、「15」は加筆まだします。
Savant「至上の点6」加筆校正まで終わっています、第73話+Eventually Comes Trueは再UPの予定です。

眠いけど取り急ぎ、笑



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Short Scene Talk ふたり暮らしact.11 ―Aesculapius act.21

2014-01-08 00:50:23 | short scene talk
二人生活@bothy3
Aesculapius第2章act.11と12の幕間



Short Scene Talk ふたり暮らしact.11 ―Aesculapius act.21

「雅樹さん、ほうとう煮えたね、はいどうぞ(笑顔)(これ雅樹さん好きなんだよね)」
「ありがとう光一、照(光一すっかり鍋奉行になってる可愛い照萌)」
「ははっ、光ちゃんスッカリ鍋奉行が巧くなったなあ、イイ具合に煮えてるよ笑」
「やったね、小屋オジサンのお墨付き出たね(笑顔)(これで家でもほうとう煮てあげられるね土産に買ってこっかね)」
「ほい、儂のお墨付きを喜んでくれるとは嬉しいねえ、呑兵衛のお墨付きも出してあげられるぞ笑」
「え、(ちょっと待ってそのお墨付きってまさか光一?)」
「オヤジさんのお墨付き出るほど俺、呑んだかね?(上機嫌笑顔)」
「おう、十三でコンダケ呑めたら大したモンだ、はっははあ笑」
「…溜息(ああやっぱり呑ましちゃったんだオヤジさん出来上がってる泣)光一、ちょっと、」
「ん?なあに雅樹さん、あ照(雅樹さんのドアップ照喜)」
「光一、僕に無断で呑んだね?息にお酒の匂いしてるよ(微怒)(13歳から酒呑みなんてダメだ成長に影響が出る)」
「ん、祝い酒って呑んだケド…雅樹さん怒ってるの?(潤々涙目)(雅樹さんに怒られるのダメだねそんなに悪いコトしたかね泣)」
「あ…少し怒ってるけど(困怒)(ちょっと泣きそう光一この目ほんと可愛いんだよね昔から叱るといつもこの目になって僕弱いんだ困萌)」
「ほい、儂が光ちゃんに呑ましちまったんだ、すまんかったな雅樹さん?」
「本当にすまんですよ、オヤジさん?(真面目)(本当に困るなお酒って周りの大人次第なとこあるからってあれ?)」
「はっははあ、ハンサムは怒り顔もハンサムだなあ笑、まあ呑んでくれ(こりゃ失敗だな雅樹さんは吉村先生より真面目だからなあ笑)」
「呑ませたかったら僕に注いでください、お願いしますね?(ああ光一きっと大祐おじさんにも明広さんにも酒馴れさせられてる泣)」
「ね、雅樹さん、俺もちっとだけ…ダメ?(輪に加わりたいね)」
「じゃあ僕の湯呑で舐めるだけなら(全くダメって言うと勝手に呑むかもしれないし)」
「うんっ、雅樹さんの湯呑でちっとだけだねっ(極上笑顔)湯呑で間接キスだねっ(普通に呑むより酔いそうだね嬉)」
「あ、照真赤(本当だ間接キスだ照喜どうしよう食事の間ずっと僕たちきすしっぱなし照幸)」
「ほい雅樹さん、ずいぶん真赤になってるぞ?雅樹さんこそ酔っぱらったみたいだなあ、笑」
「はい…照真赤(ほんとに僕いま酔っぱらってるなっていうか有頂天になってる湯呑一つでこんな照幸)」




Aesculapius第2章act.11と12の幕間、昨日の続き。
光一のお酌×雅樹@富士山小屋のワンシーンです。

Aesculapius「Pinnacle13」加筆校正が終わりました。
第73話「残像4」も加筆ほぼ終わり、読み直し校正ちょっとします。

深夜ですが取り急ぎ、




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