萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚321

2015-01-25 01:16:09 | 雑談寓話
「あー、なんか妬けるなあそれ?ちょっと詳しく訊いてもいい?」

なんて花サンに言われた7月たしか金曜、
その「妬ける」も「詳しく」も御曹司クンが泊ったことに対してなんだけど、

「話すと長くなるけどね、よかったら新居に来る?笑」
「あ、行きたい!このまま良いの?」

ってことで急だけど泊りご歓談コースになった、
っていうか質問されまくりコースなんだろうけどなって思いながら新居について、

「お、悪戯坊主くんもちゃんと引越だね、キスして頭こつんしてるカワイー、萌」
「お帰りなさいって挨拶だよ?自分にだけだけど、笑」

なんて会話と部屋にあがってもらって、
買ってきた飲むモンやら並べて今夜2度目の乾杯して、で、訊かれた。

「御曹司サンを泊めたって、一晩なにしてたの?」

ホント気にしてくれるんだな?笑
こんな彼女の言動に本音みつけて言ってみた、

「花サンは御曹司クンとデートしてる?笑」

もうそろそろ素直で良いと思うんだけど?
そんな促しに彼女はワインひとくち笑った、

「してたらコンナ質問しないでしょ?本人に訊けばいいだけだもん、」
「なるほどね、笑」

なんて答えながらやっぱり好きなんだろなって思った、
それでも意地張りたくなるのも無理ないんだろう、だって所謂前科が御曹司クンは多すぎる、
だから今も前科が増えてしまったかどうか気になるんだろう?そんなカンジするから言ってみた、

「御曹司クンとはエッチネタは何も無いよ?御曹司クンは座って本読んで号泣して、朝はコーヒー飲んで帰っただけ、笑」

これが事実だ、でも隠してる事ひとつある。
だけど言ったところで幸せになれないだろう、だから言わないまま花サンは訊いた、

「本ってどれ読んだの?」
「これだよ、」

本棚から出して見せながら多分そうするだろなって思った、
で、花サンは言った、

「これ前に純愛ものってトモさん言ってたね、私あまり読まないジャンルだな、」

読んでみたら良いのにね?

第63回 昔書いたブログも読んで欲しいブログトーナメント

眠いけど少し書いたんでUPします、ほんとちょっとですけど、

Favonius「少年時譚87」+Aesculapius「Dryad24+」読み直したら校了です、
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山岳点景:春氷の席

2015-01-24 20:19:00 | 写真:山岳点景
凍湖の畔



山岳点景:春氷の席

広瀬湖@山梨県にて、畔の園地はベンチぐるり結氷です。
で↓その低温にホースの水が破裂した瞬間が凍っていました。



ダム湖も凍結が始まっています、そんな季に山も冠雪まばゆいです。

おーる27ブログトーナメント 1月の風景 4ブログトーナメント



っていう写真を撮っていたので加筆ほかこれからです、笑
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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚320

2015-01-24 01:29:02 | 雑談寓話
フィールドワークから帰ってきて悪戯坊主を実家に迎えに行って、
そして新居で初めて眠った翌日、夜は花サンと待ち合わせだった、

「旅は楽しかったみたいだね、スッキリした顔してる、」
「お蔭さまでね、笑」

なんて会話から夕飯@木曜日は始まって、
そして言われた、

「御曹司サン、すごい凹んでるんだけど何したの?」

やっぱそれ訊かれるよね?
この予想通りな質問に可笑しくて笑った、

「引越したよって言っただけだよ?笑」
「その前になんかあったでしょ、持ち上げて落とすみたいな。送別会の後なんかあったの?」

なんて訊かれて正直、ちょっと困ったなって思った。
だって確かに「持ち上げて落とした」んだろう?そんな事実を言ってみた、

「送別会の後、ウチに泊めてやったダケだよ?笑」

これ爆弾発言って想われそうだな?
そう予想した通り花サンは大きな目ひとつ瞬いて言った、

「泊めてやったダケって、それって…しちゃったの?」

こんな下世話な子は知らないよ?笑
なんて言ってやりたくなったけどSるのは半分に言った、

「ごめん、御曹司クンに押し倒されるほど弱くないけど?笑」
「う、それって私にはすっごい皮肉だー、笑」

笑いながらもちょっと凹んだ貌されて、
それでも花サンはめげず訊いてきた、

「でも一晩ずっと前の部屋で過ごしたって事でしょ?御曹司サン的にすごい幸せな時間だったと思うけど、なんで泊めたの?」

そりゃ気になるよね?って質問に有態に言ってみた、

「御曹司クンが酔っぱらってゲロッたお蔭で終電を逃してさ、歩いて帰ろうとしたら着いて来ちゃったワケ。で、もう引越すから家バレても良いかなって泊めたよ、」

この事実は花サンにとって嫉妬×2だろう?
それは恋愛と友情と二つながら違う、そんなまま彼女は言った、

「あー、なんか妬けるなあそれ?ちょっと詳しく訊いてもいい?」

これ断るとかって難しいよね?笑
っていうか彼女の見解も聴いてみたい、だから提案した、

「話すと長くなるけどね、よかったら新居に来る?笑」
「あ、行きたい!このまま良いの?」

嬉しそうに言ってくれる、
これで嫉妬×1は軽減されるだろう?そんな安心と笑って言った、

「こっちは良いよ、そっちは親御さんに電話してね?笑」
「もちろんするよートモさんなら問題ないって言われるだけだけどね、笑」

ってことで急だけど泊りご歓談コースになった、
っていうか質問されまくりコースなんだろうけど?笑

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山岳点景:春陽の花

2015-01-23 21:00:00 | 写真:山岳点景
早春の陽だまり



山岳点景:春陽の花

蝋梅の花です、
好きな花なので毎年、決まってるトコに撮りに行くんですけど今日は雨後の雫が綺麗でした。



あまい高雅な香×陽に透ける花、早春の青空に合います。

野の華を見よ 3ブログトーナメント 参加者の多いブログトーナメント



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第82話 声紋 act.3-another,side story「陽はまた昇る」

2015-01-22 22:00:00 | 陽はまた昇るanother,side story
Trust of doubt  疑惑の信頼



第82話 声紋 act.3-another,side story「陽はまた昇る」

こんなことして、僕を籠絡する心算だろうか?

そんな疑い抱えながらも信じたい。
だって本音もう嫌えなくなっている、だから今ここに座っている。
この部屋の空気も住人も本当はもう好きなのだろう?そう想わせる瞳が周太に笑った。

「ほら湯原、この肉もう煮えてるぞ?葱ばっか食ってないで肉も食えよ、」

その指摘なんだかちょっと癪に障るな?
そんな想いついつっけんどんに言った。

「葱が好きだとなんか悪いですか?」

こんな言い返しかた小学生みたい。
そう自覚しながらも今なにか突っぱねたい、けれど先輩は笑った。

「悪くない、喉に葱は良いらしいからな?でも肉も食わないと筋肉つかないぞ、現場で保たない、」
「じゃあ伊達さんは肉いっぱい食べてるんでしょうね、」

またつい言い返して気恥ずかしくなる。
本当に今夜の自分は少し変だ、だって誰かさんと話しているみたい?

「肉は好きだぞ、男なら大概が好きだろ、」
「…僕が男の大概にはいっていないって言ってます?」

ほらこんな言い方まったく誰かさん対応だ?
こんな自分に自分で途惑いながら、それでもシャープなクセに穏やかな瞳が笑ってくれる。

「たしかに湯原って可愛いけど、でもすごい男だって俺は思ってるぞ?」

そんなこと言って籠絡するつもり?
また疑惑つい抱えこみながら声つっけんどんに出た。

「…こうえいです、伊達さんみたいなかっこいい男のひとに言われて、」

あ、なんだか似たような言い方したことあるな?
その相手また想いだして、そして1時間前の不安が軋みだす。

『山岳会のアルパインクライマーなら外壁を降りることも可能だ、出入りは非常用の侵入口で出来る。この日は午前に山岳警備隊全体の研修会があった、』

伊達が告げた事実関係は答もう示唆する。
本当はもう気づいたのだろう、警視庁の「外壁を降りる」人間がどこにいるのか?

『警視庁だけで合同訓練の打合せをしている、青梅署の後藤さんも蒔田部長も参加でな…後藤さんは警視庁山岳会の会長だ…この男に見憶えないか?』

この男に見憶えないか?

あんなふう自分に訊くなんて気付いているかもしれない。
あれだけ気づいているなら英二と自分が親しい事などすぐ解かってしまう。
そして辿り着くかもしれない、それくらい優秀だと5ヵ月で知っている男は笑った。

「光栄ですって、何だよそれ?」
「そのままです、」

つっけんどんに返して豆腐へ箸つける。
口に入れて、熱くて顔つい顰めた前で低い声が穏やかに言った。

「湯原、さっきのこと怒ってるのか?怖がらせて誤解させたなら謝る、ごめん、」

誤解って何を言いたいの?
そう視線で尋ねた相手は沈毅な瞳を向けた。

「俺は湯原を尋問したくてあの部屋に連れ込んだんじゃない、信頼して欲しいから連れて行ったって解らないか?」

解らないか?なんて訊き方ちょっとずるい。
そんな本音と箸動かしながら声つっけんどんに出た。

「…ほんとに信頼してなかったらごはん食べませんよ、変な薬とかはいってたら怖いし、」

今ここで伊達の手料理を食べている、それだって自分なりの意思表示だ。
そう告げた向かいシャープな瞳ふわり笑った。

「だよな、俺また変なこと言ってごめん、」
「…でも信頼しきってるわけでもありませんから、」

正直にまた告げて鶏団子そっと箸先に割る。
その中に銀杏ひとつ見つけてつい笑ってしまった。

「銀杏いれたりして、こんなのいつ作ってるんですか?」

毎日、訓練と業務の疲労で寮は寝る場所になっている。
それなのに鶏団子なんか作っている人が可笑しい、素直に笑った前で穏やかな瞳ほころんだ。

「休日に暇あったら作るんだよ、料理は俺にとってストレス解消法なんだ、」
「ふっ…伊達さんがそれって意外、」

笑ってしまいながら箸運んで、ほろり風味やわらかに美味しい。
いくらストレス解消法でもこんなに凝るなんて?なんだか楽しい相手は涼しい顔で言った。

「前も言ったろ、ずっと男所帯で俺が料理番だったんだ、子供の頃から慣れてる生活パターンは癒される。湯原だってそういうのあるだろ?」

そうだった、この人は母親がいないまま育っている。
こんなこと改めて言わせてしまった、その迂闊が申し訳なくて頷いた。

「はい、僕も本を読むとリラックスします…あの、いろいろすみません、」

謝って、そして気づかされる。
今どうして自分が苛ついているのか、その相手は目の前の人じゃない。

―僕ほんとうは英二に怒ってるんだ、監視カメラに映るなんて…きっとわざとだ、

伊達に連れられて見た画像、英二は父そっくりの貌に映っていた。
きっと父のフリして映ったのだろう、そう解ってしまう根拠なんてありすぎる。

―新宿署の時と同じだ、わざと監視カメラに映って関係者をおびき出そうとしてる、わざとお父さんそっくりの貌を見せて、

あんな危険なこともう止めて?

そう去年の冬にお願いした、けれど今もまたやっている。
これが父と自分のためだとしても嫌だ、だって大切な人を危険にさらしたいなど誰が想う?

「…ほんとばか、」

ぽつん、声こぼれて椀の人参を突いてしまう。
この野菜あの綺麗な口に押し込んでやりたい、この嘘吐きと罵って困らせたい。

『周太?そんなに怒らないでよ、周太ってば、機嫌直して?』

そう言って困った貌するのだろう、その困り顔だって綺麗でまた籠絡してくれる。
それが同じ男として本音から妬ましい、なぜ同じ齢であんなに差があるのだろう?

―ほんとに僕と英二って血が繋がってるのかな、こんなに違うなんて?

祖母が従姉妹同士、だから血縁さほど近くはない。
それでも4世代前は同じ一人の人間だった、それなのに違い過ぎる相手に言ってやりたい。

“嘘吐いて隠すのは僕を信じていないか、見下している証拠だよ?”

そう言ってやったら何て言うのだろう?
きっと困った貌するのだろう、それでも絶対に赦してやらないんだから?
つい想像しながら椀のなか口に運んで空になって、低い穏やかな声が微笑んだ。

「湯原、あの画像のヤツに怒ってるんだろ?」

ごとん、

肚底なにか落っこちる、脊髄ざらり冷たく奔る。
こんな図星いきなり言われて怖い、けれど呼吸ひとつ椀から顔上げた。

「伊達さん、なぜ僕が怒るんですか?」
「湯原の父親と似てたからだよ、あの画像の男、」

さらり答えて椀をとってくれる。
鍋から温かな湯気ごとよそって、また返してくれると穏やかな瞳で言った。

「似てると思ったから湯原に確かめてほしかったんだ、もし生き別れの兄さんとかいたら嬉しいだろうって思ってさ?おせっかいだけどな、」

そんな理由で見せてくれたの?
意外な想い見つめた真中で優しい笑顔は続けた。

「それで俺なりに可能性を考えて警視庁の山岳会だと思ったんだ、その男が復讐で動いてるなら湯原は止めたいだろうから見せたんだよ、誤解させてごめん、」

この言葉たち、真実ならどんなに嬉しいだろう?

―ほんとに好意なのかな、それとも罠…解からない、

味方、それとも罠、あなたの正体は何?
解らない、だからこそ問いかけた。

「伊達さんは、あの画像の人がなぜ蒔田さんの部屋に行ったと思いますか?」

味方でも罠でも優秀な男であることは変わらない。
その頭脳は信じられる、だから教えてほしい、あの人が何を考えているのか?

英二、あなたを止めるためなら何でも利用する。



(to be continued)

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short scene talk ふたり暮しact.81―Aesculapius act.94

2015-01-22 20:45:00 | short scene talk
雨の午後@縁側
Aesculapius第6章act.21-22幕裏



short scene talk ふたり暮しact.81―Aesculapius act.94

「後藤さん、今日ここに来た一番の理由は希くんですよね?もう起きたみたいですよ、(ふふっ植込みのところ青色見えてるよ光一にしては迂闊だな)」
「もう起きてるって、どうして解かるのかい?(雅樹くん勘が良いとこあるからなあやっぱり宮司さんってそんなもんなんだろうか)」
「もういるからですよ、出ておいで?(希くんも光一と一緒に楽しいんだろな今すごく)」
「…光一、見つかっちゃったよ?(立ち聞きばれちゃったお行儀悪いって想われるよね)」
「…だねっ、出るよ希?(やっぱバレタね雅樹さんさすがだねっ)」
「光一、希くん、かくれんぼで立ち聞きは楽しかった?(笑顔)(雨まだ少し降ってるのに可愛いなアレのごっこなんだろなでも心配だな風邪ひかないか)」
「楽しかったねっ、かくれんぼっていうか忍者ごっこだよ雅樹さん?(無邪気笑顔)(笑ってるけど雅樹さんちっと怒ってもいるかも心配性だから)」
「やっぱり忍者ごっこなんだね、早く家に入っておいで?ふたりシャワーで温まって着替えておいで、風邪ひいたら喘息の発作でるかもしれないからね?(笑顔)(言うこと素直に聴いてほしいな風邪とかホント大変だから気をつけてほしいんだけどな)」
「あの…すみません雅樹先生、僕のせいなんです…(どうしよう笑ってるけど雅樹先生きっと怒ってるよね僕のせいで光一も叱られちゃう)」
「うん?希くんが忍者ごっこしようって言ったの?(そんな発想するなんて意外だな面白いけどって笑いたくなる困るよ今はちゃんと叱らないと)」
「忍者ごっこは俺だね、希は話が気になるねって言っただけだよ?(俺が言いだしっぺだもんねっ)」
「でも話を気にしたの僕だよ?あの、後藤さんもすみません僕すごく気になっちゃって…すみません(お父さんのお友達に失礼なことしちゃったどうしよう)」
「希くん、謝らなくて良いぞ?忍者ごっこしてる希くんなんて俺も楽しいよ、(あの大人しい子が悪戯してくれるなんて嬉しいじゃないかさすが光ちゃんだよ笑)」
「…はい、照真赤(楽しいよって嬉しいけどでも恥ずかしいな僕どうしよう)」
「ほら、希くんも光一も早く着替えておいで?おしゃべりはその後にしようね(笑顔)(希くん良い子だなこの夏休み光一に良い経験になりそうだな)」
「はーい、希いくよ?先にシャワーして良いからねっ(希が風邪ひいたら大変だもんねっ)」


気分転換に会話短篇UPしました、Aesculapius「Dryad21-22」幕裏より車中の会話です、
第82話「声紋3」加筆まだします、明日はAesculapius続きUP予定です。

雑談ぽいやつ昨夜もUPしました、
小説・写真ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続き書こうって励みになるので、

取り急ぎ、



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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚319

2015-01-22 01:03:00 | 雑談寓話
From:御曹司クン
Re2:引越したってドコだよこれ?どうみても東京近郊じゃないよな、おまえ転職先って地方かよ?

って返信が来た7月の旅先、
トリアエズ眠いから寝て、翌朝から東北ぐるっとフィールドワークした。

「あんたどっから来たの?」

なんて質問から始まってオバちゃんたちの話を聴いて、
そこの美味しいモン食べて、調べたい事の現場に行ってカメラ使って、
夜は宿で調べて来たことノートにまとめながら晩酌して、ベッドで文庫本を広げて読みながら寝て、
そういう生活はいわゆる非日常で学生時代とちょっと似ていた、

でも来るメールは大学時代とは違う、

From:ハル
本文:写メールありがとう、むっちゃ綺麗なとこにおるんだなって羨ましくなります。
   こっちは都心で撮影だよ、ちょおっとワガママな被写体さんで困るけどマアぼちぼちやね、

Re :オツカレサン、帰ったら呑み一緒してくれる?ちょおっとワガママな被写体さんのことそのとき訊かせてよ?笑

Re2:愚痴っぽくなるかもしれんけど聴いてー、笑

From:花サン
本文:写メすごい綺麗、ありがとう(顔文字笑顔)
   なんか御曹司サンすごい落ちこんでるんだけど何か言ったの?

Re :引越したよって言っただけだよ?笑

From:歯医者
本文:なんか良いトコ行ってるみたいだね、東北だっけ?
   教えてもらった本読んでるとこだけど、送ってくれた写真がタイムリーだったよ。

Re :そのつもりで送ったから、笑

なんてヤリトリは行程中もあって、
こんなメール往還に現実たまに思いだしながら御曹司クンからも着ていた、

From:御曹司クン
本文:ほんと地方に引越したのかよ?っていうか転職先ってそっちじゃなかったよな??

この返信になんて返そうかな?
そんなこと考えながらも正直に返した、

Re :転職先とは違う場所だよ、笑

Re2:旅先だよな??

Re3:笑

Re4:いま俺のこと馬鹿にしたろ?なんだよもーーこの弩Sっ、

なんてカンジの往還は夜にして、
昼間はあちこち廻りながら旅程は終わり、実家に悪戯坊主を迎えに行った、

「夜になると玄関で待ってたのよ?ほんと不憫で可愛かったわー、」

なんて母に言われ、

「猫は人につくものだね、君のこと待ってたよ?」

と父にも言われながら夕飯ごちそうになって悪戯坊主を抱っこして、
新居に連れ帰ると新しい場所を探索している貌は「警戒警報」ってカンジが可愛くて、
それでもお気に入りのセーター抱っこして寛ぎ始めてくれた傍ら、風呂を済ませて寝転んだベッドに悪戯坊主もくっついて、

で、眠った翌日夜は花サンと待ち合わせだった、

「旅は楽しかったみたいだね、スッキリした顔してる、」
「お蔭さまでね、笑」

なんて会話から夕飯@木曜日は始まって、
そして言われた、

「御曹司サン、すごい凹んでるんだけど何したの?」

やっぱそれ訊かれるんだ?笑

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第82話 声紋 act.2-another,side story「陽はまた昇る」

2015-01-20 23:00:00 | 陽はまた昇るanother,side story
Trace of the voice  沈黙の行方



第82話 声紋 act.2-another,side story「陽はまた昇る」

靴音かすかに鳴りそうで、けれど無音が歩く。

革靴ならソールが響くだろう、それでも前ゆくスーツの背は静謐を破らない。
コンクリートめぐらす廊下は冷たく澱んで、その奥に警察官は扉を開けた。

「入れ、湯原、」

呼びかけスーツの腕を掴まれる。
まるで捕まえられるようで、その緊張ごと部屋に押し込まれ鎖された。

…たん、

閉じる音が重量より小さい。
こんなところにも技術を示す相手に尋ねた。

「…伊達さん?勝手に入って良いんですか、ここって、」
「俺は良いんだ、」

低い声が告げて精悍な瞳が笑う。
この眼差しは信じて良い、そう解っているけど異様な状況に問いかけた。

「伊達さんは良くても僕はダメじゃないんですか?こんな…いかにもな部屋、」

こんな、いかにも極秘な場所に新人を入れたらダメだろう?

まだ配属4ヵ月半では極秘を知る立場に無い。
だから連れて来られたのも伊達の独断だろう、そんな勝手する沈毅な貌が笑った。

「ふっ、」

可笑しい、そう目が笑って口許も笑う。
そんな貌にまた緊張しかけた背を軽くひとつ敲かれた。

「ここは盗聴器もカメラも無い、俺と湯原が黙っていれば良いから気にするな、」

気にするなって言われても困るよね?
だって自分はペナルティが既にある、その現実に口開いた。

「僕は気にします、規則違反なんて処分されますよね?…僕はもう命令違反のペナルティもあるんです、伊達さんもご存知でしょう?」

違反して、また違反したら今度は除隊処分かもしれない。
それは今日ここまで来た全てを無駄にしてしまう。

―まだ一番大事なことが解ってない、誰がお父さんを撃ったのか、

父を狙撃した弾丸は佐山の銃弾じゃない、もう一人の「狙撃手」だ。
それが誰なのか知るまで除隊したくない、だって今はもう父だけの問題じゃないと知っている。

「伊達さん、僕はまだ除隊するわけにいきません。父を撃った犯人を知るだけじゃないんです、冤罪を証さないと終わりません、」

父の死は「人を死亡させた罪」のうち法定刑の上限が死刑である犯罪、刑法第199条 殺人罪に該当する。
そして殺人罪は2010年4月に公訴時効が廃止された、だから「犯人」が罰せられるまで終わりなど無い。

「もう殺人罪は公訴時効が無くなったんです、改正法の施行前に犯された犯罪でも施行のとき公訴時効が完成しなければ適用されます、父の死も時効成立前です…冤罪を、佐山さんを救わないと何も終わりません。だから規則違反のリスクは怖いんです、伊達さんなら解かりますよね?」

何も終わっていない、父の死も佐山の冤罪も。
この退けない現実に精悍な瞳が困ったよう微笑んだ。

「解ってる、だから湯原に確かめてほしいんだ、」

薄暗い部屋で機材のスイッチ入れていく、その指先は爪で押す。
指紋つけない配慮している、そんな動作に開かれた画面で息呑んだ。

「伊達さん、これ…監視カメラですか?」

廊下、エレベーター、執務室、映される光景は見憶えがある。
どこなのか解かるから鼓動ひっぱたかれた前、沈毅な横顔がすこし笑った。

「そんな驚くことじゃない、監視室が2つあるのは当たり前の用心だろ?」
「…あたりまえって、」

状況に声こぼれながら今居る場所が怖くなる。
こんな場所いくつも庁舎内にあるのだろうか?途惑うまま先輩が笑った。

「警察自体が狙われる可能性もある、表が占拠されてもコントロール出来る備えは当たり前だ、」

言う通りなのだろうと納得できる。
それなら伊達はどうして入室権限を持っているのだろう?その推測を尋ねた。

「この部屋のシステム管理は伊達さんがしているでんすか?」

任官4年目でSAT入隊3年目、それで権限を持つなら管理担当が妥当だ。
それにヒントはとっくに与えられている、その解答を口にした。

「僕の入隊テストもずっと見てたと言ってましたよね、それは訓練場だけじゃなくてテスト期間ずっとここで監視していたんですか?」

並んだ画面は訓練場も映しだす。
切り替えれば単身寮の廊下も映るだろう、そんな推測に先輩はすこし笑った。

「そう思いたいなら思っておけ、これ見てくれないか?」

言いながら画面切り替わって廊下が映る。
その日時表示に見つめた真中、スーツ姿ひとつ現れた。

「…ぉ、」

お父さん?

呼びかけて声ごと飲下す、だって有得ない。
だって父は死んでしまった、もう14年以上前だ、それなのに表示の日時は。

「去年12月の映像だ、湯原、窓の外に見えるモノは何だって俺に訊いたこと憶えてるか?」

伊達さんはそこに見えるのなんだと思いますか?

確かに自分はそう訊いた、そして「本人」に問い詰めてもいる。
けれど何も返されなかった答を伊達は画面に示した。

「この男は入室した後、出てきていない。湯原が見た窓の誰かさんはこの男だろう、」

低い声が冷静に告げてゆく。
この事実まっすぐ見つめながら問いかけた。

「伊達さん、この映像はどこですか?」

たぶん推測どおりだろう、だって本人もそこは認めていた。

『コピー取りに蒔田さんの部屋に行ったよ、コーヒーも買いに出たけど。俺は普通に廊下を歩いてエレベータに乗ったよ、周太?』

新宿のビジネスホテルあの部屋でそう言った。
あれは12月だから2ヶ月ほど前になる、そのままに答が言われた。

「地域部長の執務室だ、蒔田部長は湯原の父親と同期だな?」

ほら、君はやっぱり沈黙していたんだ。

―どうしよう、伊達さんが英二に気づいたら、

蒔田と父の関係は明らかだ、けれど英二の血縁はまだ気づかれていない。
それでも伊達は英二の画像を見つけてしまった、同じように「あの男」も気づいている可能性はある。

「はい…蒔田さんは父の同期です、」

事実は頷くしかない、ここで知らないフリをしても無駄だ。
そんな肯定に沈毅な瞳がすこし笑った。

「蒔田部長は警視庁山岳会に所属している、山岳会のアルパインクライマーなら外壁を降りることも可能だ。出入りは非常用の侵入口で出来る、」

建築基準法施行令
第126条の6 建築物の高さ31m以下の部分にある3階以上の階には、非常用の進入口を設けなければならない
第126条の7 四 進入口は、外部から開放し、又は破壊して室内に進入できる構造とすること

これを伊達は知っていて話している。
そう解かるから次の言葉もう見えて、そのまま訊かれた。

「この日は午前に山岳警備隊全体の研修会があった、そのあと警視庁だけで合同訓練の打合せをしている、青梅署の後藤さんも蒔田部長も参加でな。湯原は後藤さんと親しいな?後藤さんは警視庁山岳会の会長だ、後藤さん繋がりで山岳会の人間とも面識あるならこの男に見覚えないか?」

ほら、全てが知らされる。

―もう伊達さんは調べて誰か解かったのかもしれない、どうしよう、

どうしよう、今どう答えたら良いのだろう?
この質問自体が自分への試験かもしれない、もし伊達が「あの男」の部下だとしたら?
そんな可能性が否めない、そして解からない伊達のポジションに呼吸ひとつ質問を返した。

「伊達さん、なぜこんなこと調べてるんですか?」

調べる理由を聞きたい、そして自分に何をさせたいのか?
この返答次第では信頼など出来なくなる、そんな想いの真中で沈毅な瞳ふっと笑った。

「前も言った通りだよ、俺も本当のことを知りたいだけだ、」

本当に?

「湯原、いま俺を疑ってるだろ?怖いのか、」

ほら視線だけで心読んでくる。
こんな相手だから怖い、それでも信じたい本音に肯いた。

「こんな場所でこんな訊き方されたら怖いです、尋問だって思うの当り前だと思いませんか?」

コンクリートの廊下、部屋、薄暗い照明に並んだ機材たち。
いかにも極秘だと解ってしまう一室、シャープな顔が笑った。

「そうだよな、いきなり悪かった。詫びに夕飯おごらせてくれ、」


(to be continued)

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山岳点景:一滴の瞬間

2015-01-20 21:00:00 | 写真:山岳点景
凍結、一瞬の蓄積



山岳点景:一滴の瞬間

三十槌の滝@秩父にて、冬の点景です。
零下の谷間は一滴が凍結した氷が次の一滴を凍らせます。



こういう氷瀑は好き&アプローチのリスクが低い場所なので見に行くんですけど、
でも、こうやって見てるだけで寒くなりそうな気がします、笑

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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚318

2015-01-20 01:14:02 | 雑談寓話
7月日曜日@送別会翌々日、そんなわけで朝から引っ越しだった。

独り暮らしは荷物そんなに無いから直ぐ終わり、
本も段ボール→書棚で前と同じに並んで、ベッドに蒲団セットして、
新居に近い店へ初買物に行き冷蔵庫の中身を補充して、で、予定どおりな進捗に実家へ電話した、

「ぶじ引越したよ、いたずら坊主は元気?笑」
「元気よーでも寂しがってるわね、くっついてくるもの?」
「戻ったらすぐ迎えに行くって言っといて?言い聞かせてもあるけどさ、笑」
「待ってるわよ、気をつけて行ってらっしゃい、」

なんて会話してから出掛けて、
で、遠路の後に着いたイツモの宿の部屋、晩酌しながらフィールドワークしてきたノート起こして、
さすがに疲れていたから早めに転がったベッドの上、御曹司クンメールのことを想いだした。

From:御曹司クン
本文:昨夜おまえんちで読んだ本を自分でも買ってみた、あともう一冊気になったけど読めなかったやつ。
   自分の部屋の本箱に並べて入れてみたけど、おまえの本箱とお揃いになったなって嬉しい。
   そしたら読書メール相手が憎たらしくなった、
    <中略>
   やっぱり俺はおまえのこと大好きだ。

アレ、なんて返信しようかな?

正直ああいうのは返信に困る、なにを返しても結局は堂々巡りだろう?
そう解るから短文とりあえず返した、

添付:旅先の風景
Re :引越した、おやすみ、笑

たぶん「引越した」場所で大きな誤解を生むだろう?
それも良いのかな思いながら送信ボタン押して、持ってきた文庫本を開いてすぐ着信音が鳴った。

From:御曹司クン
Re2:引越したってドコだよこれ?どうみても東京近郊じゃないよな、おまえ転職先って地方かよ?

やっぱり動揺させたらしい?笑

なんでんかんでん17ブログトーナメント

眠いけど少し書いたんでUPします。
コレや小説ほか楽しんでもらえたらコメント&バナーお願いします、笑

取り急ぎ、



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