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Pretenderの備忘録

十二月大歌舞伎 夜の部

2005-12-26 23:18:39 | 歌舞伎
今年の納めの千秋楽。
1階18列13番。二階席がかぶる3列目だけど、舞台は上までちゃんと見えます。花道の出もきちんと見れるし、二等席としてはお買い得だと思う。

恋女房染分手綱 重の井
福助が息子の児太郎相手に熱演してました。正直それほど感動しなかった。ちょっと、表現が大仰過ぎる気がして、もう少し耐えるというのを前面に出す表現はないものかなと。思えば橋之助はこれで天才子役の名をとったのだったなあと。

船辨慶
玉三郎による玉三郎のための玉三郎の船弁慶。衣装、セット含めお能そのものです。静の踊りの見せ場がイマイチデ、衣装だけがキラキラしていて、なんとも違和感がありました。舞踊で、女形の「静(動に対する)」を能の装束つけて表現することにどういう意味を玉三郎さんは見出しているのかは興味があります。知盛になると非常に威勢がよく、これもまた何歳までできるかしらと思ったりもしました。彼の内面を表現したかったのかと思ったりもして、笑。お気に入りの段治郎の弁慶でやりたかったでしょうねえ。薪車さんの義経もお綺麗で、今後が楽しみじゃないでしょうか。

松浦の太鼓
勘三郎ははまっていました。今後、再演するにつれてもっといろいろと工夫や味が出てくるのでしょう。橋之助の源吾、悪くないけど、声を通そうとするとダミ声っぽくなり聞き取りにくくなります。これがもっと通れば、この手の役ははまると思います。

今年は多分、大晦日まで働くことになりそうなので、今日は早退した年の瀬のひと時でした。

コメント
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