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Pretenderの備忘録

團菊祭五月大歌舞伎 昼の部

2007-05-13 20:50:30 | 歌舞伎
1階2列11番

泥棒と若殿
三津五郎の若殿と松緑の泥棒。三津五郎が松緑の当たり役を探していろいろ苦慮しているのだろう。確かにこれは彼の持ち味が割合と出ているかもしれない。不器用で憎めない雰囲気。ただ、三津五郎が歌舞伎として定着させたいと言っていることがまさに示しているように、歌舞伎として定着するか、わからない。
松緑に、紀尾井町という掛け声、うーん、今現在、紀尾井町から何かが生まれてるわけじゃないでしょ。

勧進帳
團十郎の弁慶、菊五郎の富樫。存在感がある。

与話情浮名横櫛
序幕の海老蔵の若旦那ぶりは、会場から笑がでていたが、確かにわざとらしすぎて、和事になっていない。源氏店となると、ちょいと悪という雰囲気は出てくるのだが、見栄を切る声の口跡と、渋く見せようと話すときの口跡のギャップが大きすぎて何か違和感を感じる。これは、祖父の芸ではあるが、彼の芸になるかはどうだろう。今なら染五郎の方がしっくりくると思う。高麗屋の芸ではないが。
菊之助、思ったほど綺麗に演じておらず、なんか拍子抜け。色気がないってことだろう。
左團次の多左衛門、安定感はあるが、お富、与三郎がここまで若くなると橋之助あたりだろう。
期待していただけに、拍子抜けだった。

女伊達
別に成駒屋さんが踊るというほどのものでもない。顔見世程度。これは、神谷町でもいいですけどね。大成駒は違うでしょって感じだけど。




コメント
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