Running On Empty

Pretenderの備忘録

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部

2008-09-21 23:33:01 | 歌舞伎
歌舞伎座 1階16列22番

一、近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)
 盛綱陣屋
 佐々木盛綱 吉右衛門
 妻早瀬 玉三郎
 高綱妻篝火 福 助
 信楽太郎 松 緑
 高綱一子小四郎 宜 生
 盛綱一子小三郎 玉太郎
 竹下孫八 桂 三
 古郡新左衛門 由次郎
 伊吹藤太 歌 昇
 北條時政 歌 六
 和田兵衛秀盛 左團次
 盛綱母微妙 芝 翫

吉右衛門の盛綱、結構微妙に思いました。枯れた味まではいかないし、迫るものがあるわけでもなく。玉三郎の早瀬、存在感大。福助の篝火、うーん、頑張ってるけど、やや大仰で、玉と並ぶときつい。ただ、この二人がきちんと共演して、玉も暖かく、福助の歌右衛門への道を見守っているというのはいい話だが。微妙は微妙でした、いつもながら。なんで、人間国宝かよくわかんないんです。

二、干支に因みし戯れ絵の趣親子鷹
 鳥羽絵(とばえ)
 下男升六 富十郎
 ねずみ 鷹之資

年をとって、子供ができると親は大変だよなあという、そればかりを考えていました。養子を取って、そこに託すとか、何か方法はないのでしょうか。残された時間はたぶん数年ですよねえ。どういう方向の役者に育てるかというのもあるでしょうし。

三、天衣紛上野初花 河内山(こうちやま)
 上州屋質見世の場より
 松江邸玄関先の場まで

 河内山宗俊 吉右衛門
 松江出雲守 染五郎
 腰元浪路 芝 雀
 宮崎数馬 錦之助
 近習大橋伊織 桂 三
 同黒沢要 宗之助
 同米村伴吾 種太郎
 同堀江新六 吉之助
 後家おまき 吉之丞
 北村大膳 由次郎
 和泉屋清兵衛 歌 六
 高木小左衛門 左團次

これは最近だと、團十郎、仁左衛門、幸四郎がやるわけですが、ニンなのは吉右衛門なのかなあという感じはします。團十郎もおおらかさがそれなりにマッチしているとは思いますが。染五郎の出雲守、チョイきれい過ぎるけど、実はかなり地でできるニンかもしれないなどど思いながら。。。中村屋も河内山はそのうちやりたがるだろうなあ。

秀山祭が三年続いていることはかなり奇跡ではないでしょうか。演舞場の五月と、吉右衛門が、一年に二ヶ月、座長公演を仕切るというのは凄いことだと思います。
来月の三宅坂は新歌舞伎ですし、浅草寺もありということで、失礼させていただきますが。。。
ちなみに11月も歌舞伎座の顔見世が上方役者を前面に出す構成で、浅草寺に演舞場、そして三宅坂(これは歌舞伎以外でご活躍されてきた方なので、期待してよろしいかと)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする