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Pretenderの備忘録

天日坊

2012-07-01 22:32:00 | 歌舞伎
シアターコクーン 1階XA列12番


◆演出 串田 和 美
◆脚本 宮藤 官九郎

            法策 後に 天日坊  中村 勘九郎
                人丸お六  中村 七之助
                猫間光義  市村 萬次郎
            お三婆/赤星大八  片岡 亀 蔵
                北條時貞  坂東 巳之助
              傾城高窓太夫  坂東 新 悟
               越前の平蔵  近藤 公 園
            観音院/鳴澤隼人  真那胡 敬二
                  久助  白井   晃
                地雷太郎  中村 獅 童
                            ほか

勘三郎がいないコクーン歌舞伎は三度目だろうか。
今回は、橋之助も福助もいない中での、花形のコクーン歌舞伎。
脚本にクドカンを迎えて。

最前列のど真ん中で、胡坐はチョイきつかったけど、十分楽しめました。

140年ぶりに黙阿弥の通しで上演したら2日かかる芝居を3時間強に。
二幕がやや長く、もう少し短くできたかもしれない。

おそらく、クドカンが演出までしたら、もっとハチャメチャになっていただろうが、串田演出によってかなり安定感のある歌舞伎らしいものとなった。下座音楽の替わりにのトランペットも、串田さんらしい自然な感じだ。「マジかよっ」というクドカンの台詞と、歌舞伎の様式美も取り入れた舞台は、上手く新しいものが伝統の中で生きていた。伝統が新しい枠組みの中で生き返ったというものとは異なる。

勘九郎は素晴らしい。歌舞伎的な場面よりも、そうでないところの芝居が非常にうまい。歌舞伎以外の舞台でもしっかりと色々なものを吸収してきていることがよくわかる。
七之助はきっちり。立ち回りではかなり発散。
獅童は、まあいつも通りというか。
萬次郎、亀蔵はしっかり脇を固める。萬次郎は、三谷歌舞伎で見せたようにもっとくせのある役でも良かった。
巳之助は緩い感じで、新悟はしっかり。
その他の人たちは、白井さんはまああんなものかなあ。











コメント
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