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Pretenderの備忘録

漱石全集

2020-03-28 21:39:33 | 読書
2016年12月から刊行が続いていた漱石全集が完結した。全28巻。

私は一漱石ファンとして、全集を予約して購入した。箱入りのハードカバーは、かさばるけど、まあ、こういうのも良いだろうと。実はちくま文庫の全集は持っていて、二セット目の全集である。値段は4000円から6000円くらいだったが、最後の索引だけ、9900円でびっくりした。厚さは変わらないのに。

岩波は最初の頃は宣伝していたが、途中からいつ配本になるかも、HPのアップデートもされず、なんかなあという感じであった。もう少し、全巻予約をした人たちを大切にして欲しい。どのくらいいるのだろうか?

漱石は日本の作家の中で最も読んでいる。十年に一度読んでいる。10代の頃は、猫はわからずに読み、坊ちゃんはなんとなくイメージが沸き、こころも分かった気分になっていた。全集を初めて読んだ20代は三四郎池で三四郎を手に佇んだ。30代は門やそれから。40代で、草枕の智に働けば角が立つ、兎角この世は住みにくい、がずっしり来たが、漱石は30代で書いているのだ、早熟の天才。

この全集の一巻目の猫をパラパラみていて、漱石が謡をやっていることを今更ながら確認したり、まだまだ新しい発見は尽きない。
いくつまで生きられるかわからないが、十年に一度、定点観測として、漱石全集を読んでいきたい。
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