マイケル・ルイス著 早川書房 2021
ルイスは、ソロモンブラザース時代の投資銀行業界を描いた「ライアーズポーカー」、そしてデータ野球を広め映画にもなった「マネーボール」の著者で、どちらも非常に面白くためになった。そして今回はもうパンデミックの書籍。
5年前から関係者の取材を始めていたという、さすがのセンスだ。2000年代前半からのパンデミックへの陽の当らない取組みを描き、実際のCOVID19のパンデミックでも活かされない官僚制や政治力学も描く。CDCは日本のマスコミは素晴らしい組織と誉めそやしてきたが、WHOや日本の感染研と変わらない官僚組織であることが明らかにされる。面白かった。これも映画になるのかな。