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Pretenderの備忘録

東京都交響楽団第737回定期演奏会

2012-06-19 23:59:24 | 音楽 Classic
東京文化会館 1階28列38番

曲目 シェーンベルク:浄められた夜
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
指揮 大野和士
出演 庄司紗矢香(Vn)
演奏 東京都交響楽団

連日の東京文化会館。
大野さんの指揮に、紗矢香ちゃんのバイオリンということで、満席。
また、プログラムの内容も良い。

浄夜、クラシックベスト10を上げろと言われたら間違いなく入る。
色々と思い出がある曲だ。コンサートマスターの矢部君との連携も良く、しっとりと、しかし力強く、弦もそれなりに綺麗に仕上げた。

シマノフスキ、難しい曲に挑む庄司紗矢香、見事に弾ききり、たくましさを感じた。

バルトーク、ボストンでも松本でも、小澤さんが好んで取り上げた、齋藤先生以来の曲だが、音楽のバリエーションというものを、大野さんらしい知的なアプローチで堪能させてもらった。

来年は新日本や読売でも振るようだ。毎年、日本の色々なオケとここ数年大野さんが振ってくれていて、とても楽しみだ。
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ベルリン国立美術館展

2012-06-19 23:52:20 | アート
国立西洋美術館

開会して早い時期なので、結構空いていた。
前売りで音声ガイドとセットというのがあり、これは利用者にはありがたい。
当日で買ったら、1500円+500円で2000円。ただの前売りだと、1300円+500円で1800円。
300円の割引だ。

ベルリン国立美術館は、この展覧会の副題に「学べるヨーロッパ美術400年」とあるように、ヨーロッパ美術を歴史的に学べるというコンセプトということらしい。
確かに、展覧会のコンセプトも総花的である。ヨーロッパ文化におけるキリスト教の重要性を非常に感じさせるものであった。
フェルメールの点数が増えた、(笑)。
28くらいまできたか。

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都民劇場音楽サークル第598回定期公演 ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー

2012-06-18 23:43:50 | 音楽 Classic
東京文化会館 1階R11列1番

曲目 シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
指揮 エド・デ・ワールト
出演 ポール・ワトキンス(Vc)

決して超一流のオケではないが、まろやかな弦、しっかりした管で安心して聴いていられる。
シューマンのチェロは、病気のため交代で、ポール・ワトキンス。きっちり。
マーラー5番、ゆっくり目のテンポで、まろやかでしっかりした弦。
ただし、第三楽章でホルンがやや不安定に、第五楽章もちょっと金管がひやひや。
でも行って良かったと思えるコンサートだった。

都民劇場音楽サークルってどんな団体なんだろう、圧倒的に杖や白髪の老人が多くて、席はほぼ満席。

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ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナル管弦楽団 樫本大進

2012-06-15 23:45:46 | 音楽 Classic
東京オペラシティ コンサートホール 1階10列1番

ソリスト:樫本大進 (ヴァイオリン)

グラズノフ:組曲「中世より」 作品79
Glazunov : From the Middle Ages Op.79

1.前奏曲
2.スケルツォ
3.吟遊詩人のセレナーデ
4.終曲、十字軍騎士

ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調 作品50 ※
Beethoven : Romance No.2 Op.50

チャイコフスキー:憂鬱なセレナーデ 変ロ短調 作品26 ※
            ワルツ・スケルツォ ハ長調 作品34 ※
            懐かしい土地の思い出 作品42 ~メロディ ※
Tchaikovsky : Sérénade mélancolique Op.26 / Valse-Scherzo Op.34 / Souvenir d'un lieu cher Op.42~ Mélodie


※ ヴァイオリン:樫本大進 Violin: Daishin Kashimoto

- - - - - - - - - -

チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」 作品20 (プレトニョフ編纂)
Tchaikovsky : Ballet Suite "Swan Lake" Op.20 (edited by Pletnev)

1、導入曲
2.第一幕 第1曲 情景
3.第一幕 第4曲 パ・ド・トロワ
4.第一幕 第5曲 パ・ド・ドゥ
5.第二幕 第10曲 情景
6.第一幕 第7曲 シュジュ
7.第一幕 第8曲 乾杯の踊り
8.第二幕 第11曲 情景
9.第二幕 第13曲e オデットと王子
10.第三幕 第19曲 導入
11.第四幕 第28曲 情景
12.第四幕 第29曲 情景・終曲

空席はかなり目立った。
ロシアものを中心とした選曲をロシアの楽団でというコンセプト、昔はこういうのこそ本物みたいな感じだったのだろうが、今では特にどうということもないだろう。
オケは、華やかに鳴らすが、鳴らし過ぎという感じがある。
樫本のコーナーは通常よりも長く、アンコールこそなかったが、おめあてのファンは満足したのではないか。相変わらずの、力強さと繊細さのバランスが取れたいい演奏だった。
白鳥の湖は、オケの演奏として聴くのは、20年前のボストン以来だと思う。正直、面白くなかった。
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ローエングリン

2012-06-13 23:56:17 | 音楽 Opera
新国立劇場 オペラパレス 2階4列38番

指揮 ペーター・シュナイダー
演出 マティアス・フォン・シュテークマン

合唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

ハイリンヒ国王 ギュンター・グロイスベック
ローエングリン クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ リカルダ・メルベート
フリードリヒ ゲルト・グロホフスキー
オルトルート スサネ・レースマーク

フォークトをはじめとした圧倒的な力量の歌唱で、素晴らしい舞台となった。合唱も力強かった。

しかし、演出としてはどうなのか。最近の流行り、特にノボラスキー時代からの新国立的なシンプル、幾何学的、モノトーン中心の舞台。
格子のバックに光を当てて変化する。第一幕は幾何学的な複数の椅子のようなもの。歌舞伎の宙乗りのような形で白鳥が登場。
第二幕、ワイヤーのような円錐が下りてくる。これが下りてくる前はエルザは台が上がっていき2mくらいの高さで周りに捕まるところもなくて、怖いだろうなと。
ワイヤーは何かを象徴しているのだろうが、結婚姿のエルザにもまとわりつく。

最近はオペラの演出がかなり注目を浴びるが、作品そのものの素晴らしさと、歌手の素晴らしさというオペラの本来の楽しみが勝ったような舞台ではなかったか。

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