トゥーランドット

新国立劇場

スタッフ
指揮　大野和士
演出　アレックス・オリエ
美術　アルフォンス・フローレス
衣裳　リュック・カステーイス
照明　ウルス・シェーネバウム
演出補　スサナ・ゴメス
舞台監督　菅原多敢弘

キャスト
トゥーランドット　イレーネ・テオリン
カラフ　テオドール・イリンカイ
リュー　中村恵理
ティムール　リッカルド・ザネッラートアルトゥム
皇帝　持木 弘
ピン　桝 貴志
パン　与儀 巧
ポン　村上敏明
官吏　豊嶋祐壹

合唱指揮　三澤洋史
合唱　新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部、びわ湖ホール声楽アンサンブル
児童合唱　TOKYO FM少年合唱団
管弦楽　バルセロナ交響楽団
制作　新国⽴劇場／東京⽂化会館

演出、ターンホイザー等、上から物体がというのは多いが、このように大きな装置が舞台として降りてくるのは珍しいか。
階段を多用、暗い雰囲気の舞台。
歌手は素晴らしかった。久しぶりに大柄のソプラノを観た気がする。最近は細くて美しい人が多い。
カラフも伸びやかな声。リューも大健闘。
迂闊にもバルセロナがオケピに入ると行っ知った。来週、第九には行くんだが。
演出も暗めで、明るい色彩感の演奏は、オケに持ち込しだな。
もうちょっと、希望を感じるような演出をしても良かったか。

恋のヴェネツィア狂騒曲

新国立劇場中劇場

【　Cast　】
ムロツヨシ
堤真一
吉田羊
賀来賢人
若月佑美
池谷のぶえ
野間口徹
粕谷吉洋
大津尋葵
春海四方
高橋克実
浅野和之

【　Creative Team　】
作 ： カルロ・ゴルドーニ
上演台本・演出 ： 福田　雄一

シェークスピアの喜劇を思わせる喜劇だが、結構ドタバタ。
これだけの役者を揃えて、もったいないなあとも思う。
どの程度アドリブがあるのかわからないが、役者は結構、吹きそうになったりしていた。
ムロは一人で実際に吹いてしまった場面も。
観客は、絶え間なく、笑っていたが、そんなに面白いか、という場面も多い。
多分、役者それぞれのファンが、わかるポイントがあるのかもしれない。

都響 定期

東京文化会館
指揮／小泉和裕
チェロ／宮田 大

ドヴォルザーク：チェロ協奏曲 ロ短調 op.104 B.191
ブラームス：交響曲第2番 ニ長調 op.73

ドヴォルザーク、宮田の伸びやかで力強いチェロ、安定感も含め素晴らしい。
ブラームス、第一楽章は堅い感じ、だんだんと柔らかくなる感じがするが、第四楽章の頭の金管がイマイチ、弦はかなりまろやかな響きに。全体的に、軽量級のブラームスと言ったところか。

七月大歌舞伎 夜の部

歌舞伎座

海老蔵休演ということで、中止、払い戻し。
改めて、海老蔵の言う働き方改革の必要性の議論が出よう。これは、早世した、祖父の十一代目の主張でもあったという。

今月は、夜の部が十三役で宙乗り付で、時間も16時半から22時と尋常でなかった。通常、21時くらいだが、20時過ぎに終わることもなくはない。加えて、昼の部に二演目、うち一演目は子息が出るとなれば、負担もただならぬ。彼ももう42になろうというのに。妻を亡くして、来年の襲名に向けてがむしゃらに走ってきたが、肉体の芸術は健康が基本。ゆっくり静養して、来年に備えてほしい。しっかり長生きしてほしい。

ソヴァージュ

レインボーリール作品

ヌードの描写がかなりストレート。ただ、セックスの場面では、性器は映さない。その辺が、かの国の決まりか。

底辺の若者が、苦悩し、しょうもない人々に囲まれて生きる人生。いいパトロンを見つけて幸せになるのかなと思うと、予想通りというか最後にどんでん返しがあり、なんとも言えない結末。一人で生きることが難しければ、パトロンを見つけて幸せになるのもありかと思うが。

タイトルのように野生のままに戻るという含意か。。。