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Pretenderの備忘録

すみだ平和祈念コンサート2021

2021-03-10 22:21:37 | 音楽 Classic
3月10日の大空襲で、曾祖父母他が亡くなっている。
311の時も、あの近所にいた。
あのホールでの平和コンサート、昨年は中止だったが。
トリフォニーホールは昨年は行ってないと思うし、随分久しぶりかもしれない。

ベートーヴェンの二番、ちょっとテンポがゆっくりか。秋山も80だからか。演奏はまあ普通。
エグモンドの全曲は初めて通して聴いた。すっきりした演奏で強弱も美しい。馴染みのメロディーが随所に出てくる。石丸の語りが上手くマッチ。ソプラノの歌もしっかりしていた。

すみだトリフォニーホール

秋山和慶&新日本フィルハーモニー交響楽団

[曲目]
ベートーヴェン/交響曲第2番 ニ長調
        ゲーテの悲劇《エグモント》への音楽(全曲)*

出演
秋山和慶[指揮]
石丸幹二[朗読]*
櫻井愛子[ソプラノ]*
新日本フィルハーモニー交響楽団
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木ノ下歌舞伎「義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー」

2021-03-08 21:20:47 | 歌舞伎
座席半分だった。

斜めで正方形の舞台を置いて上演。
シンプルなセット、衣装はシンプルだが、やや変化がある。
現代的な音楽が流れる。
冒頭の45分は、ここに至る話。保元の乱、平治の乱、源平合戦等を、テンポよく、尖った感じで語っていく。
渡海屋、大物浦では、かなり歌舞伎の筋に沿ったものとはなる。
種明かし的な解説のセリフも少なくない。
最後の20分くらいが、今、木ノ下歌舞伎でこのテーマをやるメッセージなのだろう。
アングラ演劇の魂を持ちながら、古典をやるというチャレンジは面白い。が、歌舞伎の本作を観たことがない人はどう感じるのだろう。また、精一杯やっているのが伝わってくる役者は、何で判断すればいいのだろう。巧拙では判断しにくいのは間違いない。身体能力にしても、所作にしても、セリフ回しにしても、うーんと思ってしまうところはある。
いろいろと考えさせられた。


シアタートラム

作|竹田出雲・三好松洛・並木千柳 

監修・補綴|木ノ下裕一

演出|多田淳之介[東京デスロック]
出演|
佐藤誠 大川潤子 立蔵葉子
夏目慎也 武谷公雄 佐山和泉 山本雅幸
三島景太 大石将弘
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北村朋幹 ピアノ・リサイタル

2021-03-05 22:54:30 | 音楽 Classic
Tomoki Kitamura Real-time Vol.2 "Neue Bahnen"

ムジカーザ

昼の部
ブラームス: シューマンの主題による変奏曲 op.9
武満徹: 2つのレント
ブラームス: 4つのバラード op.10 

アンコール
シューマン: ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6 から 第2曲 innig

夜の部
細川俊夫: エチュード I-VI
シューマン: 主題と変奏 変ホ長調 (精霊の主題による変奏曲) WoO 24

休憩なしの1時間。50名程度。
昼の部は緩急をつけた演奏で美しい旋律を。
夜の部は作曲家自身が客席に。静寂と音の組み合わせの現代曲。後半はシューマンの柔らかい演奏。

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藪原検校

2021-03-04 23:11:03 | 芝居・ミュージカル・バレエ
面白かった。
この作品は、猿之助が合うなと以前から思っていたので、嬉しかった。はまり役だと思う。
杉原演出は、セットや小道具、音楽に現代性を打ち出し、それが舞台に自然に溶け込んでアクセントとなっている。刺激的。場面転換に光と闇を上手く使うのは非常に斬新。
役者陣も、猿之助以外も安定感。三宅も複数の役にチャレンジし、上手い芝居とは言えないが、決して足を引っ張るレベルではなく、きちんとカンパニーに着いていってる。川平の狂言回しが見事。
緊急事態宣言下ではあったが、18時半スタートで、終演21時40分。座席も100%。帰りがパルコが閉まっていたんで、エスカレーターが使えず、外階段や非常階段を利用。

パルコ劇場
作 井上ひさし
演出 杉原邦生
音楽・演奏 益田トッシュ
出演 市川猿之助 三宅 健 松雪泰子 髙橋 洋 佐藤 誓
宮地雅子 松永玲子 立花香織 みのすけ / 川平慈英
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ダーウィンの『種の起源』

2021-03-03 19:45:06 | 読書
ジャネット・ブラウン著
長谷川眞理子訳
ポプラ社

2007年にポプラ社から、名著誕生というシリーズが刊行され、第一シリーズの5冊のうちの一冊。古典を解説した海外の書物の翻訳。他には、資本論、人間の権利、国家、コーラン。第二シリーズとしては、聖書、イーリアスとオデュッセイア、国富論、戦争論、君主論と魅力的なラインナップであるが、第一シリーズで終わってしまったようだ。残念。

200ページで5章立てというコンパクトな内容だが、なかなか面白い。第一章でダーウィンに影響を与えた若き日々。第二章で、進化論にたどり着くまで。第三章で公表するまで。第四章で公表後の論争、第五章でその後への影響。

知らないこともたくさんあったし、社会への影響ということで優生学などいろいろと示唆に富んでいた。

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