キュッヒル・クァルテットのハイドン・ツィクルス Ⅱ

初日が日程変更になったので、今日が初日。

チェロ以外は、立って。

抜群の安定感。これを宮廷でどう聞いてたんだろう。

アンコールのおねだり拍手の連発で、20時40分終了予定が21時。アンコール5曲。途中で拍手する人も多く、なんだかなあ。

ブルーローズ（小ホール）シリーズ公演はこちら

出演

　弦楽四重奏：キュッヒル・クァルテット
 　ヴァイオリン：ライナー・キュッヒル
 　ヴァイオリン：ダニエル・フロシャウアー
 　ヴィオラ：ハインリヒ・コル
 　チェロ：シュテファン・ガルトマイヤー

曲目

　ハイドン：弦楽四重奏曲
 　第32番 ハ長調 Hob. Ⅲ:32
 　第60番 イ長調 Hob. Ⅲ:60 
 　第79番 ニ長調 Hob. Ⅲ:79「ラルゴ」

アンコール

　ハイドン：弦楽四重奏曲第57番 ト長調 Hob. III:58 より 第2楽章
　ハイドン：弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調 Hob. III:38「冗談」 より 第4楽章、第2楽章、第3楽章、第1楽章

六月大歌舞伎 第三部

京人形、白鸚は久しぶりだが、こういう役はあんまり似合わない、染五郎が良い経験。春興鏡獅子への足掛かりか。

日蓮、多分、コロナがなければ、スーパー歌舞伎Ⅱにするつもりだったものを短縮したのだろうか。今一つ、何やりたいのかなあと。右近くんがしっかり成長というのが収穫。隼人もしっかりしてきた。

歌舞伎座

銘作左小刀

一、京人形（きょうにんぎょう）

左甚五郎 京人形の精　 奴照平 井筒姫 栗山大蔵 女房おとく

白鸚 染五郎 廣太郎 玉太郎 錦吾 高麗蔵

日蓮聖人降誕八百年記念

横内謙介 構成・脚本・演出

市川猿之助 演出

二、日蓮（にちれん）

─愛を知る鬼（ひと）─

蓮長後に日蓮　 成弁後に日昭 善日丸 麒麟坊 道善房 賤女おどろ 日蓮母梅菊 阿修羅天 伝教大師最澄

猿之助 隼人 市川右近 弘太郎 寿猿 笑三郎 笑也 猿弥 門之助

サピエンスの未来

伝説の東大講義　立花隆　講談社現代新書

知の巨人というニックネームは間違ってないと思う。

カバレッジも広い。新しい世界を見せてくれ、ジャーナリストとして、読者に一種の興奮を与えてもくれる。

本書は、25年くらい前の講義とパラレルな雑誌の連載。当時で、AIやゲノムの現在を感じさせる部分が結構ある。だから色褪せず、今発売なのだろう。知らなかったことばかりで、非常に刺激的だった。

立花隆、松岡正剛、佐藤優、この三人が、三巨頭のように思う。恐ろしい読書量で、著作も多い。ただ、この三名、膨大な知識を駆使して、時代を論じたり、紹介をするが、新しい思想を打ち建てるという訳ではない。我々にはありがたい存在の知の巨人ではあるが、知の哲人ではないのだ。

六月大歌舞伎 第一部

御摂勧進帳、本家の勧進帳と比較して、なんともピリッと来ない。歌昇が存在感。歌之助や男寅も悪くない。

夕顔棚、こういう舞踊劇は日本以外にあるのだろうか。テーマが必ずしも明確でなく、ほんわかみたいな。菊五郎は相変わらず元気。

歌舞伎座

一、御摂勧進帳（ごひいきかんじんちょう）

加賀国安宅の関の場

武蔵坊弁慶　 富樫左衛門 斎藤次祐家 駿河次郎 近江三郎 山城四郎 出羽運藤太 新庄鈍藤太 常陸坊海尊 源義経

芝翫 鴈治郎 亀鶴 歌昇 男寅 歌之助 吉之丞 松江 桂三 雀右衛門

川尻清潭 作

二、夕顔棚（ゆうがおだな）

婆　 里の男　 里の女 爺

菊五郎 巳之助 米吉 左團次

キネマの天地

井上の推理劇。日本人のへそほどではないが、まあ、想定内のどんでん返し。

役者はみな存在感があり、安心して楽しめる。井上が芝居を如何に愛していたかが伝わってくるセリフが散りばめられている。

新国立劇場小劇場

【作】井上ひさし

【演出】小川絵梨子

【キャスト】高橋惠子　鈴木 杏　趣里　那須佐代子　佐藤 誓　章平　千葉哲也