Running On Empty

Pretenderの備忘録

未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―

2021-06-16 21:17:52 | 芝居・ミュージカル・バレエ
昨年中止になったものを。
非常に刺激的な舞台。
能の形式を用いて、新作演劇を。身体性、音楽性を上手く活かしている。
森山は、現代ダンスの公演とかでも観ているし、以前から身体能力の高さは知っていたので、想定内。石橋はビックリしたが、そういえば、バレエを長くやっていたと読んだことがあったのを思い出した。凄い身体能力だ。
能と現代音楽の親和性が高いことは以前から感じていたが、電子音楽も現代音楽に近く、マッチしている。謡が、ラップのように詩を歌う。作品のテーマは重たい、能の形式で、死を介して表現しているような。能面は透明で面白い。
片桐の間狂言的なひと時がまた、舞台に重みを与えている。
最前列で観ることができた。貴重な体験だった。海外に持って行ってもいいのではないか。

KAAT大スタジオ
作・演出:岡田利規
音楽監督・演奏:内橋和久
出演:森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾/七尾旅人(謡手)
演奏  内橋和久 筒井響子 吉本裕美子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする