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Pretenderの備忘録

日本銀行 虚像と実像

2023-12-20 15:02:02 | 読書
検証25年緩和 河浪武史著 日本経済新聞出版 2023

日経新聞の現役金融部長による日銀の25年である。経済的な分析もきちんとしているし、記者としての取材に基づいている。速水総裁から福井、白川、黒田ときて、植田総裁誕生までを描いている。総裁を含む日銀関係者の師となった小宮隆太郎の話も随所にちりばめられ、パウエルやグリーンスパンというFRB議長にも触れられる。

よくまとまっていると思うし、リフレと反リフレについて、フェアな立場で書いていると思った。ただ、時系列が逆であるのがやや読みにくく、植田総裁誕生から始まるにしても、一気に速水総裁時代まで時計の針を戻したほうが読みやすかったと思う。

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都響定期

2023-12-19 23:09:06 | 音楽 Classic
完売ということだったが、パラパラ空席があった。インフルエンザか。前半の反田が終わると後半は空席が増えた気がする。

クリスマス関係の曲が2曲だが、どちらもあまりクリスマスのイメージがなかった。現代曲ともいえないような感じで、オケは力強く。
反田のラフマニノフは、ランラン張りの華やかさで弾くが、オケが被ると負けている感じもした。情感豊かには弾いていたとは思う。

サントリーホール

指揮/アントニ・ヴィト
ピアノ/反田恭平

キラール:前奏曲とクリスマス・キャロル(1972)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
ペンデレツキ:交響曲第2番《クリスマス・シンフォニー》

【ソリスト・アンコール】
シューマン(リスト編曲):献呈
 (ピアノ/反田恭平)
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神田カレーグランプリ2023 12/10~16

2023-12-17 22:47:28 | グルメ
12/10 三燈舎 
 有名店、高い





12/11 共栄堂
 有名店







12/13 TOKYO CURRY BUCCI
 居酒屋がカレーもやってる感じかな





12/14 エチオピア本店
 有名店、休日は行列







12/15 トルカリ神保町本店
 バラエティに富む盛り合わせ






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N響定期 2000回記念

2023-12-16 20:31:00 | 音楽 Classic
素晴らしいコンサートだった。
数年に一度コンスタントにマーラー8番を聴けるのも贅沢。
緊張感と静寂と盛り上がり。オケも合唱も健闘。


曲目
マーラー/交響曲 第8番 変ホ長調 「一千人の交響曲」(ファン投票選出曲)

指揮 : ファビオ・ルイージ
ソプラノ : ジャクリン・ワーグナー※
ソプラノ : ヴァレンティーナ・ファルカシュ
ソプラノ : 三宅理恵
アルト : オレシア・ペトロヴァ
アルト : カトリオーナ・モリソン
テノール : ミヒャエル・シャーデ
バリトン : ルーク・ストリフ
バス : ダーヴィッド・シュテフェンス
合唱 : 新国立劇場合唱団
児童合唱 : NHK東京児童合唱団

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親愛なるレニー

2023-12-14 20:13:09 | 読書
レナード・バーンスタインと戦後日本の物語 吉原真里著 アルテスパブリッシング2022

知らないことも多く衝撃的な内容も多かった。
日米の文化交流を調査している学者が、アメリカ議会図書館のバーンスタインコレクションで見つけた個人書簡のうち、有名人でない2名を調べて、バーンスタインとの関わりを綴った書。一人は初期からのファン女性、もうひとりは愛人でありビジネス面で支えた男性。後者はあまりにも赤裸々なラブレターが何通も出てきてビックリした。それをバーンスタインが保存していたのだから、深い愛で結ばれていたのだろう。
こんなプライベートなレターを公開していいのかという疑問は最後に解ける。彼からの書簡は彼の死後公開という条件だったのを図書館が誤って出してしまった。その後、著者が本人とコンタクト。バーンスタイン遺族及び財団がOKするに至り本人もOKしたという。それにしても、あまりにもプライベートで、研究の本来の目的でもなし、必要あったのかという思いはある。同性愛を普通に取り上げるという別の目的があったのだろうか。噂になっていた弟子の音楽家の名前も多数出てくるが、あくまで弟子としてだ。その他、ゼッフィレッリやエッシェンバッハも出てくる。
個人的には、85年8月6日は広島にいて、朝5時頃、慰霊碑の前で、バーンスタインや小澤さんを実際に観ているので懐かしかった。
ベルリンの壁の第九は録画を観て感動したが、さらりと触れられてるだけが残念。
PMFについては、経緯等、全く知らず、驚いた。
そしてあの最後のタングルウッド。私はボストンに住んでいたので。
註こそないが、学者らしく参考文献、索引はある。
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