10月28日に「雑草の中で」で紹介したマルバツユクサです。 この草は、地上と地中の両方に花をさかせるんだそうです。 そんなことってあるんでしょうか。
わたしは、畑のマルバツユクサを完全に引いてしまったと思っていたのですが、 畑の別の場所で繁殖しているのを発見。 さっそく根っこを引き抜いてみました。
おー、 これが地中の花か。 茎の節ごとにまた茎が枝分かれして、その先に白や緑の丸いものが見えます。
ちょうど地上の花の元の、ふくらんでいる部分によく似ています。
花ならば、実があるはず。 中を広げてみました。 すると・・・
ありました! 丸い実がひとつ。 まだ柔らかそうです。 上の写真の左側です。 実をわってみると、これも白くてすぐつぶれそうなほどやわらかい種がでてきました。
こちらは地上の花の実の部分。 中には2個の実が入っています。
さらにその実をわってみると・・・・
黒くて硬い種がでてきました。 この種は、この間引き抜いて放置してあったのが再び根付いて実を結んだものです。
すごいですねえ~。 抜いても生き返り、地上から種を蒔き、地中でも種を蒔きー。 このたくましさには脱帽です。 これではひっそりと咲いてほんの少し種を落とすだけの、おとなしい草花は消え去るしかないでしょう。 こうなったら、人間が天敵となって排除していかなければならないのでしょうか。
それにしても、この草はどこからどうやってやってきたのでしょうか。 家族の者もほとんど足を踏み入れたことはないはずの場所に、いつの間にか生えていたのです。 鳥が運んできたのかな? それに地中の花はどうやって受粉するのかな? なぞの多い植物だと思いました。