やっとチューリップの球根を植えました。 畳半畳分ほどのスペースに40球。
チューリップは大好きで毎年100球は植えるのですが、まともに咲かせたことがありません。 春の草、カラスノエンドウやエノコログサなどに埋もれて、ほんのわずかに赤色が覗いているーというあり様です。 教員にとって年度替わりの春はとにかく忙しくて、草を引く間などありません。 それに、植え付ける時期も遅いのかなとも思います。 なのに今年もおそくなっちゃった~。 いつもの年より少し丁寧に土をたがやして、堆肥と油かすを混ぜ込みました。 40球をぎゅっと凝縮してそこだけぱーっと華やかになるように咲かせたいのです。
思い出すのは、4月に行ったオランダのキューケンホフ公園。 3月中旬から5月中旬までの季節限定で公開される公園で、中はチューリップでいっぱいなのです。 仕事をしていたら絶対見られないオランダのチューリップ。 退職したら真っ先に行こうと決めていました。
今年は例年より暖かくなるのが早い! チューリップも咲くのが早い! そう判断したわたしは、予定を早めて4月19日出発のツアーに参加しました。 予想はばっちり当たって、 チューリップはすでに見頃を迎えていました。 残念ながら花の絨毯のようなチューリップ畑は、花が終わっていましたが。
「キューケンホフ公園は、たっぷり2時間」というのがツアーのうたい文句。 2時間がなんでたっぷりなのよ。 とても広くて、きれいで、カメラのバッテリーとカードの容量と出発時間を気にしながら写真を撮りまくりました。
入り口に近い場所はこんな感じ。 圧倒的な色で度肝を抜かれます。 わずかに傾斜した花壇は、下から見ても上から見てもきれいに見えます。
チューリップの花の形のように見えます。 オレンジとピンクという大胆な配色もどぎつくないのがすばらしい。
巨木の間に様々な色のチューリップが植えられています。 緑は、どんなと色も調和する不思議な色。
園内には広い池もあってその周辺はすべて木とチューリップなのです。 池には白鳥やかもが泳いでいます。
かもの赤ちゃんもいました。 かもの赤ちゃんは好奇心旺盛で、どんどん人間の方に近寄ってきます。 すると母さんがもが、「ぐわっぐわっ、そっちへいっちゃだめよ。」と鳴きます。 赤ちゃんがもはあわてて母さんの方に泳いでいくのです。 とてもかわいかったです。
たまたま撮した写真の中に、二組のお年寄りのカップル。 花に囲まれて、ここがまるで人生の楽園のように見えました。
オランダ、デンマークはとても雨が多いと聞いていますが、 わたしが行っている1週間は奇跡的にお天気がよかったです。 いちども傘を使わなかったのですよ。 添乗員さんの話だと、ひょうが降ったときもあったとか。
彼女は話を続けました。
「5月の連休に、もう一度添乗で来る予定なんですけど、今から怖いんですよね。 だって、この暑さでチューリップはとっくにくたばっているでしょう? 連休なので料金は最高に高いでしょう? その上雨でも降られたらお客さんは・・・・・」 わたしたちはその反対で、ラッキーの上にラッキーだったのでした。