うちから畑一つ隔てた藪に見える赤いもの。 柿の木らしきものにしがみついているのはカラスウリじゃないかしら。
カラスウリは子どもの頃から大好きです。 でも、実家のあるところは田園地帯でカラスウリを見ることはありませんでした。 畑の多いこちらでは、赤いカラスウリはわりとよく見かけます。とはいってもやっぱりカラスウリがある所は限られています。
うちの畑にもカラスウリはありますが、黄カラスウリです。 はじめは珍しくて大切に思っていましたが、その旺盛な繁殖力から樹木を守るために引き抜いています。 でも、やっぱりカラスウリは好き。
ここから見えるくらいだからかなりたくさんありそう。 あそこへ行くためには、よその柿畑を通らなければいけないんだけど、それは気が進みません。 子どもの頃、よその柿畑に入って、柿ドロボウと間違えられた記憶がじゃましているのかも~。
でも、近くで見てみたいという誘惑には勝てず、とうとう柿畑に入ってしまいました。
おおー
こんなにたくさんのカラスウリを一度に見たのは初めてです。 黄色くなりかけた黄カラスウリもあります。
きれいに手入れされた柿畑や野菜畑の真ん中に、この場所だけこんもりと藪が広がっていて、いろいろな植物が茂っていました。 奥の方にはキツネかタヌキが住んでいそうですね。
うれしい発見! クサギです。 上の方は花が咲いているけれど、
下の方には、追い羽根のようなかわいい実がたくさん。
この実は、草木染めにするときれいなブルーに染まるらしいのです。 わたしは以前、草木染めに凝っていたことがあって、いろいろな植物でスカーフなどを染めたのですが、クサギだけは染めたことがないのです。 染めるにはたくさんの実が必要ですが、クサギが簡単に手に入るわけもなく、探す時間もなく、現在に至っているわけで、今年こそは染めてみよう、とわざわざ袋を取りに帰って、実を集めました。
藪の周りをぐるっと半周すると、そこは草1本生えてないみごとに手入れされた柿畑。 ここの藪も、昔はきっとこんなふうに柿畑だったんだろうな。 今、あちこちで藪が広がっているような気がします。
いくつかのカラスウリを持ち帰って、つるを縛ってみました。 名前のわからない白い実も一緒に。 かべにかけたら、そこだけ秋のようになりました。