母を連れて奥道後へ行ってきました。 今開かれている菊花展を見て、そのあと美術館へ行って県展を見るという計画です。
まずはホテルでランチバイキング。 ブーゲンビリアの見える窓辺でおなかいっぱいいただきました。
次に菊花展の会場へ。
今年は世界遺産を菊で表しているとのことでした。
ギリシアのパルテノンの神殿。 ここが一番のメインだったらしく最も多く花が使われていました。 懸崖をぎっしりと並べてきれいですねえ。 向こうにピラミッド方の黄色い小菊が見えます。
アンコールワットだそうです。
ほかにはスフィンクス、万里の長城といったものが菊で作られていました。 子どもの頃、菊人形展を見たことがありますが、あれの世界遺産版といったところです。
普通の菊の展示もありました。
ここの菊花展は、花の優劣を競うものではなく、並べ方を工夫して楽しく見てもらう、という感じがしました。 足元には枯山水のような川の流れが作ってあります。
出品者も個人だけでなく、企業や学校などの団体もありました。
こちらは高校の展示です。 立派に育てています。
小学校、中学校の出展もありました。
大きな懸崖。 運ぶだけで大変そう。 菊作りへの並々ならぬ情熱を感じます。ひとつの植物にここまで愛情と手間とを注ぎ込むのは・・・・わたしにはとうていできません。
横にはドーム型の菊。 ようく見ると花のついた茎はまっすぐ放射状に伸びているのではなく曲がりくねって絡み合っています。 長さの違う花を、ちょうど円形になるように人為的に配置しているようでした。 よくぞ茎を折らずに形を整えたものです。
根を長く伸ばし石にからませて山奥の木々に見立てています。
おもしろいことに菊以外の展示もあって、製瓦会社の瓦とか、俳句とか、焼き物とか、デザイン学校の生徒の作品とかが、1畳か2畳のスペースに飾られていました。
こんな、アートと菊のコラボも。
規模は小さいですが、年寄りを連れてゆっくり鑑賞して歩くのにはちょうど良い広さでした。
出がけになんと、10年以上も会ってない昔の同僚にばったり。 彼女は早くに退職して家庭に入ってしまっていたのです。 先ほどの陶芸のスペースに作品をならべてあったのだとか。 しまった、そこは素通りしてしまっていました。 毎週東予からここまで陶芸の勉強に通っているんだとか。 懐かしくて、母を待たせたまましばらくおしゃべりをしました。
次は美術館です。 わたしの作品も展示されています。 しかし、
写真を撮り忘れました。
ということで、作品の紹介は県展が終わってからになると思います。
ここでもまた、懐かしい人に会いました。 娘の同級生のお母さんで、わたしが勤務していた学校でゲストティーチャーとしてなにかとお世話になっていた方です。 展示室の真ん中でまたもや立ち話。その間、母はじっくりと日本画をながめていました。 この年になって初めて分かったことですが、母は意外に絵を見るのが好きだったのです。