みかんは買うものではなくて、もらうもの。 みかんを買って食べることはほとんどありません。 この冬も、去年の暮れから、頂き物のみかんがとぎれることがありません。
まずは、南予のみかん産地のもの。 もちろん市場に出さない規格外のものですけれど、甘くておいしい。
それから、こんな豪華な頂き物も。
新しい愛媛の柑橘「紅マドンナ」です。
高級品です。
それをスーパーの袋に2袋も!
「くずじゃけんど、怒られんよ」と言ってくれたんだそうですが、くずだなんてとんでもない。
果肉がゼリーのように柔らかくなめらかで、ふつうはこういうふうに輪切りにしてスプーンですくって食べます。
縦に切ってみるとおもしろいことに
房の大きさがばらばらで、それがジクソーパズルのようにくっつきあっているんです。
おいしゅうございました。 あっという間になくなってしまった・・・・・
お正月にもらったのはちょっと小ぶりの、でも甘みが濃厚なとてもおいしいみかん。 二口で食べてしまえるくらいの大きさです。 ああ~、食べようと思えば一口で食べられます。
これ、ライバルの和歌山産。
見かけがちょっと愛媛産と違っているような気がします。 皮が厚めでつやつやかなあ。 ライバルだけれど、おいしいものはおいしいと認めます。 食べ出したら2,3個はぺろりです。 段ボール箱に大量にあったんだけどこれも底が見えてきました。
和歌山と言えば、紀州みかん。 原種に近いちいさなみかんですが、 それが鈴なりになっているのを見つけました。 直径5センチほどの小さなみかんです。
実家の方ではお正月のしめ飾りに、玄関には橙を、他の入り口にはこの小さなみかんをつけて飾っていました。 葉っぱをつけたまま売られているので「葉つきみかん」と言ってましたっけ。
一袋買うと余るので、それを食べるのが楽しみでした。 なぜならそれは普通のみかんよりもうんと甘かったからです。 ただ、種がたくさんありました。
ところが、峠ひとつへだてたこちらの方では、しめ飾りにみかんをつけるのは、新仏様の正月ー12月の巳の日ーだそうです。 こちらにきた当初、お正月支度で葉つきみかんを買ってきたら、義母がえらく不機嫌になりました。 縁起が悪いって。
でも、葉つきみかんも売ってはいるんですよ。 それにこうやって植えているのはお正月のためじゃなかったのでしょうか。
このみかん、お正月が過ぎてもそのままなんですが、もったいないなあ、 きっと食べたらおいしいんだろうなあ。
でも、紅マドンナのように新しい、すぐれたみかんが次々と現れて、このみかんはもう用が無くなったのかもしれないです。 せめて切らないでおいてやってほしいです。 だってみかんツリーのミニ版のようにかわいくて楽しいんですもの。