東温市牛渕にあるイタリアンのお店、ロカンダ・デル・クォーレ・・・・何度聞いても覚えられず、他の方のブログをはしごしてやっとすらすらと店名がでるようになった
たまたま飛び込んだお店だけれど、なかなか評判のよいお店だったらしいです。 ふつうは予約しないと満席なんですって。 ちょっと時間が遅かったのか、運がよかったのか、席があいていました。
7種類の前菜とパスタとがワンプレートに。
ウエイターさんが全部説明してくれたんだけど・・・・覚えられません
パスタはファルなんとかのトマトソース。 ちょうちょという意味のイタリア語だそうです。あっさりしたトマト味、量もたっぷりでおいしかったです。
前菜は、生ハム以外はすべて野菜で、素材の良さを引き出すシンプルなものばかり。 野菜は地元東温市で採れたものとイタリア産のハーフドライトマト。
甘みののった紫芋や、バルサミコ酢のなんとかをのせたかぼちゃ、ガーリックオイルとアンチョビで炒めたブロッコリーなどどれもおいしかったです。
ただね、アスパラ菜とスナックエンドウは、去年ぶじおくんが育てたものに軍配を挙げます。うちのはもう、砂糖を入れて湯がいたの?というくらい甘みがあって、すばらしくおいしかったのです。こうしたシンプルな料理には素材の良さは不可欠ですよね。
地元の食材と言えば、パンにも東温市産の裸麦を使っていました。 2種類のパンが出たんだけど、画像がありません。(長くなるので訳は書きません)
もう一つ、おすすめですと言われて選んだこれ、
コーヒーのようでしょう? これがなんと、パンと同じ東温市産裸麦を煮出したオルゾーという飲み物。
麦茶をうんと濃くしたような、苦みはコーヒーのような、でもノンカフェインでさっぱりとした飲み物でした。 わたしはコーヒーを飲み過ぎると胃もたれがするので、こういう優しい飲み物はうれしいです。
オーナーシェフの青江さんの話によると、これを輸出するプロジェクトがすすんでいるとか。青江さん自身、方々でプレゼンテーションして売り込んでいるらしいです。
隣にいた男性グループが出た後はわたしたち二人だけに。 お話好きなシェフとたっぷり2時間は話し込んでしまいました。 ランチタイムはとっくに終わってた!
農家の倉庫を改装したという店内は、14,5人はいれば満席のこぢんまりしたもの。 その中でこのカラフルな絵がとても印象的。 左下に青江さんのご家族の名と作者の署名があります。なんとかさん(またまた覚えてない)、イタリアの有名な画家だそうです。
聞けば青江さんは東温市の出身ではなく、イタリアで修行の後、東京で働き、その後大阪でやっていた店をたたんでここに移り住んだとか。 その華麗な経歴と、豪華な交遊関係のお話も楽しかったです。
たとえば、店の入り口に置いてある石の牛さん。
おお、この人の作品展、去年の秋に見てきたのよ~。
これは石の彫刻家、藤部吉人さんの作品です。あのときは魚だけだったけど、お店が牛渕にあるので牛をプレゼントしてくれたんだそうです。
そして2月には、東京の某有名店のイタリア人シェフとのコラボでお料理教室を開くそうな。 シェフの名前も・・・・・忘れました。 イタリア語って難しいね。
また、青江さんはスローフード協会にも所属し、学校給食にも関わりを持ち、といくつもの肩書きをもって多忙のようでした。 うう~ん、田舎にもこんな人が・・・・・
帰り際に庭を見たら、 来たときあまりにも普通なので通り過ぎてしまった板塀の内側にはワインの瓶がぎっしりと並べられていました。
いずれはここを整備してイタリアンガーデンにし、野外でもパーティなどができるようにしたいと、帰り際まで夢を語ってくれました。
都会育ちの人が、田舎の良さに惚れ込んで、それを世界に発信しようとしています。 大きな夢を持ち、夢に向かってがんばっている人がいること、そのことに感動した日でした。