あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ばあちゃんの料理教室

2020-03-16 22:54:22 | 野菜・果物・料理など
 朝9時前にトラオが我が家にやってくるようになって2週間。トラオはわたしが予想していた以上によい子で、午前中はゲーム機を封印して勉強とお手伝いと昼ご飯作り。結構時間がたつのが速いです。
 おやつだ、バイト料だと、ばあちゃんの財布から出て行くお金も多いけど。
 
 こんなときこそ学校ではできない、生活に役立つ勉強を。お昼ご飯はトラオと相談して、ほとんどをトラオに作らせています。
 1番のお助け食材はこれ。
 
 これと挽肉とパン粉などでハンバーグネタを作ったら、ハンバーグの他に、肉団子も作れます。肉団子もスープに入れたり、揚げて酢豚風に、ケチャップで味付けてミートボールに・・・と多彩なメニューに。
 
 みじん切りを炒めて挽肉を炒めてご飯を炒めてケチャップで味付けしてー
 オムレツの出来上がり。
 この日はヨウコも参加して、上手に卵で包みました。
 
 
 トラオは?
 
 ご飯を入れすぎて包めず(笑)
 いいのいいの。はやりの映える写真とは真逆の写真ばかり。ほとんどの作業をトラオにやらせているし、味付けはいっさい口出ししません。わたしは口で手順やら注意点をいうだけ。なので、盛りつけやら付け合わせやらに気を配る余裕がないのです。これにサラダでも・・・・と思いはしますが、そんなことしてたら食べるのが1時を過ぎてしまいますから。
 
 味付けはもっぱら目と舌とで。塩加減は給食の味を参考にしたらいいよと言ってあります。薄味ですから。レシピをみて分量通りに作るのもいいですが、自分がおいしいと思う味を、自由につくれるほうが実践的だと思うから。
 
 挽肉もみじん切りも2袋くらい使います。
 
 
 ああ~、肉が飛んだ、にんじんが飛んだ・・・
 いいよ、いいよ。ばあちゃんは鷹揚に構えてはいますが、後が大変。きれいに掃除したと思ったのにまだこんなところに飛び散ってひからびてた。
 
 
 
 たくさん炒めて、残ったものにパック入りのトマトの水煮を入れ、ぐつぐつと煮詰めれば、ミートソースの出来上がり。翌日はスパゲティーミートソースです。
 アルデンテ、一部かたまり
 
 
 ぱらぱらとほぐして入れるのが難しかったみたい。ミートソースも作っておけば用途はいろいろあります。
 
 カレーは2回目なので手順を覚えてきました。トラオはジャガイモ、ウマオはタマネギの皮を剥きます。
 「ばあちゃん、ジャガイモは洗ってからむぐんよね。」
 「そうそう」
 「タマネギもあらうん?」とウマオ
 「いや、濡らすと皮がひっつくからね、そのまま。後であらってね。」
 初めて料理をする子にとってはこんなこともいちいち教えなければわからないのです。若かった頃、とにかく早く食べさせなければと、娘たちにろくにお手伝いもさせませんでした。ゆっくりと子どもとかかわるのは、じつは祖父母の役割ではないか、と思うこのごろです。
 
 「ばあちゃん、ぼくジャガイモの皮むぐの慣れてきた。」
 たしかに。速くなったとは思うけど
 
 
 この惨状には目をつむらなければ。
 このあと、トラオがジャガイモもタマネギも切ってくれました。油が温まったらまず肉を炒めて次に野菜を・・・このときずいぶん力がいるらしく、これだけは疲れて途中でギブアップです。
 
 カレーの材料を煮込むのも、しまい込んだ大鍋をだしてきて大量に。
 
 
 灰汁を取ろうとして気がつきました。なんだか鍋全体が白いねえ。
 
 ああ~ トラちゃん。
 
 なに、なに?
 
 「にんじん忘れた。」
 
 「まだ間に合うよ。」こんどはトラオが慰めてくれます。こうしてできあがったカレーをトラオはお替わりして食べました。
 
 ところで、
 
 カレールーを入れる前に、煮込んだ材料を半分取り分けておきます。これは翌日、シメジを足して肉じゃがに。こうした時短技は現役の頃身につけたもの。
 
 あ、こんにゃくを入れるのを忘れた!
 
 味付けはもちろんトラオ。わたしは決して文句を言うまいと決めていますが、今までのところ、文句をいうどころかすべておいしくできています。母親に言わせるとトラオは味覚が敏感で、化学調味料の味をいやがるんだとか。
 
 
 今日はうどんの出汁を最初から取るというので、勉強の前に昆布を水につけておきました。
 火に鍋をかけて「沸騰前に取りだすんよ。」
 「沸騰前ってどんな感じ?」
 うう・・・・「見てたら分かる」
 昆布が箸でつまめなくて沸騰してしまいました。なのでいったん火を止めて煮干しの削ったのを投入。我が家では普段はかつおを使わず炒り子出汁を使っています。再びわき上がったら
 「はい、すぐ出して。」
 お湯を鍋から移すのは危ないので、網しゃくしですくわせました。それに醤油とみりんとであじつけ。煮立ったら卵を割り入れて、冷凍のほうれん草も入れて、カットわかめも入れて・・・・
 別の鍋で牛肉と椎茸を甘辛く煮ます。
 「砂糖と醤油と同じくらい入れる?」
 「そうだね。」
 なかなか良い味になりました。
 冷凍うどんを茹で、丼鉢に盛って、具材を煮込んだ出汁をかけて、上にかまぼこと2センチくらいの長いネギと肉と椎茸とをトッピングしたら、鍋焼き風うどんの出来上がり。
 卵が一個壊れて出汁の中で行方不明になったけど。醤油が床にこぼれたけど。
 トラオが「ふいとこうか?」
 「えらいえらい、作りもって片付けもできだしたねえ」
 
 せっかくの写真を間違って削除してしまいました。なかなかの出来だったのに。
 
 ま(豆) 
 ご(ごま)
 わ(ワカメ=海草類)
 や(野菜)→ほうれん草
 さ(魚)→かまぼこ
 し(椎茸=きのこ類)
 い
 と言うでしょ?
 残念ながら、豆とゴマとがないけれど代わりに肉と卵。とてもボリュームがあっておいしかったです。だけど、こんなに本格的に出汁を取ることはめったにありません。普段は化学調味料無添加のパック入りの合わせだしを、材料と一緒に煮込みます。最初は正しい出汁の取り方も教えておかなければねえ。
 わたしが作るときなら15分もあればできるうどんを40分かけて作りました。
 今日もトラオは大人一人前を完食です。
 
 
 
 
 
 


 












 
 
コメント (6)
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