仕事始めというか、手仕事はじめというか、お金儲けを伴わない行為なんですが、ここ数年お正月3が日の間に必ずレザークラフトをするようになりました。
今年は、人形用のブーツを頼まれまして、しかも3日までに欲しいと。で、2日の午後はずっと作業をしていました。
実を言うと、これは初仕事ではないのです。本当の初仕事はこれ。
コインケースです。これはお年玉と一緒に孫たちに上げようと思ってー いま流行りの模様ですよ。去年から作り始めましたので、初仕事と言うより2年越しといった方がいいのかな。市松模様は比較的簡単。革を交互にあみ込むとき隙間なくきっちりと編むのがコツです。で、これは二個(ウマオとケイタの分)年末にはできあがっていました。
問題は麻の葉模様です。これ、図案を描いて革に線を引き、穴をあけてステッチしていったのですが、これがとてつもなく時間がかかってーもうやめようかといったんあきらめかけたのです。それでもせっかく作り始めたんだからと気を取り直して、紅白が始まると同時にテレビの前で続きを始めました。紅白が終わってもまだできあがらず、近所のお寺の除夜の鐘を聞きながらまだ縫っていました。クラシックのカウントダウンコンサートが終わった頃ようやくできあがりました。なのでこれが新年早々の作業。
内側に折りたたんだお札が挟めるようにしてあります。
もちろん喜んでくれましたよ。ただ、トラオのは間に合わず。「ぼく、れんごくさんがいい。」というので、またまた難しいことに取り組む羽目になってしまいました。これはちょっと作戦を練らなければ作ることになりません。それよりも急ぎのブーツを。
人形のといえどもデザインが肝要ですね。普通の長靴型では履かせられないでしょう。足首が曲がってますから。最近アクセサリー用にミニチュアのブーツや鞄のキットが売られていますのでそれを参考にしました。もちろんそのままでは使えません。まずは人形の足のサイズに合わせて型紙を作るところから。
ち、ちいさい・・・・
一番幅の狭い穴空けの用具を使い、一番細い糸を使って縫い上げました。今、靴の紐を通しているところ。これは太い麻糸を使っています。(これにも意味があるのです)糸が太すぎてなかなか針に通せず、なんぎしました。
さて、履いているのは誰でしょう。
多分女性ならおわかりと思うのですが、ジェニーちゃんです。けど、服装が???
ジェニーちゃんが手にしているのは?
イノシシのかぶり物。おわかりかしら?
そう、いのすけさんです。これ羊毛フェルトの手作り作品です。 あ、でも、わたしの作品ではありません。念のため。
ジェニーちゃんが、かわいい顔を隠していのすけさんのコスプレ。意表を突くアイデアでした。ちょっと靴がかわいすぎるのでレッグウォーマーでリボンを隠したらしいです。なんだ、ただ麻紐をぐるぐると巻き付けただけでもよかったか。
このジェニーちゃん、羊毛作品の一つとして、4日から1月末まで、西条市の山の方にあるアウトドアのお店「クロスポイント」に飾ってあるそうです。
「きめつ」で終わり「きめつ」で始まったレザークラフトでした。