京都を訪れるのにこれ以上の良い日があるでしょうか。
前日の雨はやみ、日差しが戻ってきた空に紅葉があざやかです。そして平日の永観堂は観光客も込み合うほどではなく

紅葉はグラデーションの色合いが美しい、まさに紅葉真っただ中


南禅寺横の駐車場を出発したのが1時15分。7,8分歩いて紅葉の名所永観堂へやってきましたが、1歩歩くたびに出会う紅葉の美しい光景にシャッターを押さずにいられませんでした。以下、スマホで撮影し多少のトリミングや角度の修正はしていますが、色に関しては全く手を加えていません。

広い林をぐるっと回って


出口専用の門を過ぎ

白壁と紅葉と常緑の檜? との対比をめでながら

総門へ来ました。
検温所が設けられていました。私たち団体はそこへ並ばず案内のお坊さんに連れられて別の入り口から境内に入りました。

ここには3000本のモミジが植えられているそうです。

まずは釈迦堂へ

中庭を見ながら人の動きに従って歩いていきました。




回廊を通って向こうの建物に行きます(多分)
天皇の使者を迎え入れる勅使門
勅使は手前の白砂を踏んで身を清めてから入るのだそうです。と、パンフレットを読み返しながらこの記事を書いています。

扉の向繊細な透かし模様とむこうに透けて見える紅葉

右手に多宝塔があります。ここへ登ると京都市内を一望できるのだそうです。登るのに5分、と言われましたが、行列ができていましたので多分10分以上はかかると思われました。

ここは、多分、御影堂への渡り廊下の上。右下が多宝塔への通路のようでした。

御影堂正面から

ええとー
このあたりから、写真を見てもパンフレットの地図を見ても、自分の場所がどこだったのかわかりません。

お寺では今秋の特別展が開かれており、貴重な襖絵や仏像などが歩きながら見られました。参拝客も多すぎるわけではなく(実はこれがねらい目。今なら以前の京都ほど人が多くないだろうと予想してのツアー参加でした)じっくり見ようと思えば見られたのですが、なんせ時間が・・・・私たちに与えられた時間は実質30分足らずだったのです。
10年ぶりに里帰りしたという山越え阿弥陀様とご本尊のみかえり阿弥陀様だけは立ち止まって拝みましたが、障壁画などは横目でみて素通りしました。
外に出ました。このあたりで集合10分前のアラームがなりました。
え! もうそんな時間?

急いで帰らなければ


池の周りをまわって

あれ?
出口がわからない。このまま行っていいものか、迷った末に引き返しました。後で境内の地図をみたら、そのまま池の前の売店を横切っていけば先ほどの出口専用の門に出られたのではないかと思います。
ついに集合時刻のアラームが鳴りました。放生池にかかるきれいな橋も見ず、広い林の中も通らず、最初に来た入り口の柵をまたいで人波を逆走(本当に走ったんです)しつつ添乗員さんに遅れる旨を電話しようとしましたが何度電話しても話し中です。
こりゃ、みんな遅れるって電話してるよね、と友人と話しながら、もう写真も撮らず一目散にバスに帰りました。
ただでさえ時間がないのに遠回りしてしまった私たちは当然遅刻です。しかしバスにはまだ10人以上の人が帰っていませんでした。先に帰っていた人達はみんな大汗を拭き、なんと扇子で仰ぐ人も2,3人。旅行に行くとき、傘は必ず持っていきますが、秋でも冬でも扇子は要るのか、とその時初めて思いました。
やっと全員が乗り込んだときは、集合時刻から22分過ぎていました。