鋸山登山続き
第二の絶景ポイントに来ましたが、数人の先客がいました。場所を譲ってくれようとしたのですが遠慮して、先にカタクリの花を見に行くことにしました。
ほぼ幹が突っ立ってる森に、コショウノキ?の茂み。あれ、規模が大きいね。と、近くまで行ってまた道へ帰ってきた時

これ!
カタクリじゃない?

カタクリの実物を見たことがあるのはわたし一人です。
そうよ。この辺にあるんだ。うわー、入ったらいかんかったかも。と慌てて辺りを見回しました。
うん、何も生えてない。踏んづけてはなさそう。よかった。しかしそこからほんの2,3メートル進んだ場所で

茎の折れたカタクリを見つけました。見ると近くにはまだ他にも踏まれた形跡のある株がありました。
折角なので、折れたカタクリの花の中を写しておきました。というのも気温の低かったこの日、咲いた花は1本もなかったのです。残念。
うつむいて咲くから分からないけど、こんな花

「みんな踏まないでね。」二女は、道端の踏まれそうなところに生えているカタクリのそばに木の枝を立てていました。
少し行くとロープが張ってありました。


もう20年近く前に両親をつれて岡山県のたけべの森(多分)に枝垂桜と水芭蕉とカタクリと三つの花を見るツアーに参加したことがありました。ところが、枝垂桜は咲いておらず、カタクリもなくわずかに水芭蕉が見られただけでした。その時に説明を受けたのが、やはり花を咲かせるまでに長い年月が必要だということでした。しかもカタクリはどこにでも生えるというわけではなく、色々な条件がそろわないとダメなんだとか。 そんなことを思い出し、ここは貴重な場所だという思いを強くしました。結局そのツアーでは、別のカタクリの自生地に案内してもらい見ることができました。そして枝垂桜のかわりに、桜が満開の鶴山公園に連れて行ってくれました。
見渡したところあまりなさそうですが

固まって生えている場所もありました。

どれもつぼみです。


咲き終わったのが一輪

あとは、これから花茎が伸びてくるのか、もうこれ以上は花が咲かないのかわかりません。
ちょっとだけ葉っぱが似ていたスミレ

かなり広範囲に生えているみたいでしたが私たちは途中で引き返しました。というのも雲行きが怪しくなってきたのです。
そのうちに雨がパラパラ降りだしました。なんだかあられが降っているような音でした。
雨がやんだころ、絶景ポイントに着きました。 この向こうだったと思います。

そこはさっきよりも大きな岩で、真っ先に上った二女の歓声がひびきました。
うわあ~ うわあ~ うわあ~
2段になった大岩で、上の岩から見るとさっきよりもずっと広い範囲が見渡せました。

そして初々しい若芽の森

下の岩は真っ平です。

ここに立って上の岩を見上げると (不自然ですが、人物を消しています)

この形が鋸山と言われる所以でしょうか。
しかし、狭い。みんなで車座になってお弁当というわけにはいきません。この絶景をかわりばんこに眺めるくらいはできそうです。ただし、交通整理のおとなと見守りの大人が必要です。
と、しっかり危険チェックをしたところで下山することにしました。
倒木から出た若葉。こんなにも大きく葉を広げているのです。すごいけど、親木が枯れていったら若芽はどうなっていくのでしょう。


雨は再び降り始め、なんあられあられっぽくなってきました。が、雨具を着るほどではないのでさっさと下りて行きました。下りは楽ちん。すぐに登山口に着きました。そしてここからが第2の冒険の始まり。

写真右側の道が車道です。私たちはこの道を下の方から登ってきましたが、「地図を見たらこの道がずっと向こうに続いて、川之江の方に行けるようになっているんだけど、こちらから帰ってみない?」
ということで未知の道を帰ることに。わたしが一人の時によくやる思いつきドライブだけど、みんな同類だったとは。
しばらくは舗装された良い道でした。鋸山に続く豊受山登り口を過ぎるころまでは。
しかし、まもなく道に大きな石がゴロゴロ落ちているようになり、
しばらくは舗装された良い道でした。鋸山に続く豊受山登り口を過ぎるころまでは。
しかし、まもなく道に大きな石がゴロゴロ落ちているようになり、
舗装でなく砂利道になり
ついに行き止まり。
おかしいなあ、地図にはちゃんと乗っているんだけど・・・・ が、バックするよりほかはありません。
「ごめんね、とんでもない道を運転させちゃったね。」
「とがった石を踏まないでね。」
「石だけじゃなくて真ん中に小さなくいが打ってあるのよ。これを踏まないようにするのがむずかしい・・・」
そしてついに
ガタッ
何かに乗り上げてしまいました。
幸い大きめの石に乗り上げただけでしたが、そこからは二女と2人で石拾いをしながらなんとか広くなったところまでバックしました。それにしても、地図に乗っていた道はどこだったんでしょう。引き返す途中で下に下りる道を見つけましたが、そこは狭いうえに舗装されてなく、ここを行ったらとんでもないことになりそうでした。なので、来た時と同じ道を帰ることにしました。
ミツマタの里。紙の町四国中央市をアピールするために植えられているそうです。


車を下りようとして足元を見たら

なに、これ?
小さい小さい花が星のように咲いていました。

もしかして、ハナムグラ?
そしてミツマタは


咲き終わっていました。かわいい花なんですけどね。
それにしても寒かったです。写真だけ写して早々に車に乗り込みました。車の中の温度は8度! 真冬じゃん。
途中、コーヒーでも飲みましょうと、入野のサービスエリアに立ち寄りました。そこで・・・
財布忘れた!
いや、正確に言うと、財布はあるけどお札を入れ忘れた(つまりお賽銭用の小銭しかない)ということです。三女の車に乗り込むときに慌てすぎました。ペイペイで払ったので事なきを得ましたがー
熱いコーヒーとドーナッツがとてもおいしかったです。