と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

「中世芸能の底流」読感文

2012年04月15日 13時21分57秒 | 大学院博士ごっこ2012年から2015年

中世芸能の底流(山路興造著 2010年 岩田書院)を読む。楽しい学術書である。非常に楽しい。読書感想文を以下に書かせていただく。




・タレントなどというと、現代では実にもてはやされる。AKBなんとかとか、全く私の知らない世界が無限に広がっているような気がする。

・気がするというのは確かでないからである。確かでない世界には、????のような気がするとしかいえないではないか。

・全く他者のことであるからである。要するに、一日中家に閉じこもっていても平気な私としては、さらに時代遅れの哲学書とか国文学関係の本を見て、ノートをとり、ブログに記事にしたりしているだけであるからである。

・退職後はボランティアで柔道をやっているだけのしがないじぃさんであるからである。年金だけでは暮らしていけないから、アルバイトもやっているケド。

・あ、そんなことはどうでもいい。まったく、タイトルとまったく違った書き方をしている。いつものとおりである。5人くらいの人しか読んでくださっていないだろうから、好き勝手に書いている。もっとも、人生そのものも好き勝手に生きてきたから、今更である。


・本論に戻ります。

・山路先生、実に私のような初学者を引きつけられるような入り方をされている。うまい。序の部分で、現代の学生たちが勘違いをしていると言われる。芸能者がタレントとしてもてはやされるのは、古代中世ではチガッテいたと言うと学生たちは驚くのだそうである。

・違う世界が古代・中世には展開されていたのである。「芸能民は身分的差別を受けていた」と書かれて、次に「現在の学生は一様に驚いた顔をする」と続けられるのである。

・見事な序である。確かにそうであろう。テレビが、ラジオが若者にとってはステータスなのかもしれないからである。

・映画や舞台の世界には「河原乞食」という偏見が確かにあった。敬愛する小沢昭一大先生もこのことはよく言われていて、TBSラジオで「小沢昭一の小沢昭一的こころ」なる番組を夕方からやっておられて、楽しみにしていたんである。

・小沢昭一のような方は、(田中小実昌様もそうだ)気取らない。いかにもインテリであるという鼻高々の姿勢をとらない。これは見事である。

・世の中のあらゆるエリートたちに申し上げたい。「いかにも」という態度は誰でもできるんでっせ。そんなのはおかくしになられた方がよろしいですよ。マジに。今まで幾多のエリートに囲まれて四苦八苦してきたんですから。アタシは正真正銘ダメート(=エリートの反対語・・と~ま君の造語)でござんしたから。

・さて本文に戻ろう。(いつもこうだなぁ・・だから論文まで随筆だとしかられるのだ)

・「中世における芸能者の身分」という章に取り上げられている「後水尾院年中行事」がある。寛文四年(1666年)に宮中の年中行事を記している。

・要するに禁裏には、猿楽をはじめとする職業芸能者は参入できなかったのである。手猿楽など素人演者の場合はそうでもなかったけれども。

・このあたりは岩波書店の能楽講座シリーズにも書いてある。ちょっと、今はその講座シリーズを城西国際の図書館で発見したので、読書中である。院生室である。楽しみである。

・しかし、問いがある。「なぜ、専業の猿楽者は禁裏で演能できなかったのであろうか?」というものである。

・猿楽の前身である散楽をはじめとする、芸能を専業とする者は、古代律令国家においては、その一部が「楽戸」であった。中国における楽戸が身分的に差別をされていたのである。日本では直ちに差別対象としたわけではなかったが。

・中世時代は省略する。観阿弥・世阿弥については、である。今のところの関心は、まさに能楽の源流にあるからである。

 

・山路先生のご著書で興味深いのが、「楽戸」のご研究である。(pp55_78)

・サブタイトルに「芸能民差別の一つの源流」とある。先生によれば、「延喜式」に「大和国城下郡杜屋村」がキーワードであった。

・古代中世の杜屋というと、最初に登場するのが「大倭国正税帳」であったとのことである。(正倉院文書)・・・ここに「村屋神戸」と書かれているとのことである。これは後で原文を確認したい。

・それなら「杜屋」の位置はどうなるのであろうか。山路先生は、このあたりの調査を文献によって詳細にたどっておられる。この方法はこれからの私には大変参考になる手法である。

・見方を変えよう。

・「大和における猿楽座が、古代の楽戸の後裔である可能性を考えた」という部分(p.73)は注目したい。大いなるヒントが、あるのかもしれないからである。能楽の源流を考える上で。

・4種類ほど先生は書かれている。このあたりが、冒頭に挙げた私の問の答えになるのかもしれない。



・あっという間に制限字数を超えた。(自分で勝手に3000字を超えないことと決めてます=でないと永遠に終わらない)最初の書き出しが良くなかったかな・・これで今日の読感文は終了。さ、これからスポーツジムに行くのだ。あ、その前にワンコの散歩をしてからである。

・じゃぁ、また!



 

 

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結婚式

2012年04月15日 06時46分26秒 | 大学院博士ごっこ2012年から2015年

・昨日の結婚式は実に盛大であった。人数もそうだが、時間が盛大であった。約4時間である。

・私は、高校時代の恩師ということで、乾杯の発声をさせていただいた。新郎は東京農大を出た農業自営者である。そのために、仕事の取引先の方を主賓としていた。当然であろう。これから最もお世話になるのだから。

・直截にカンパーィと言っても仕方ないので、ほんの少しだけ高校時代のエピソードを20秒くらいやった。それは、彼の背負投げの見事さについてである。毎日、毎日彼とはよく稽古した。そして、なんと顧問のくせに、私は彼のことが嫌いになったのである。(^0^)/

・なぜか。それはあまりにも背負投がキレすぎて、なんども畳を背負ったからである。(ダッテ、痛いんだもん)育成法の一つとして、生徒の技にかかったふりをすることはよくあるが、私の場合、30で4段になってから全く昇段できないという、まるっきり冗談のような素人武術人であるので、マジに投げられていたんである。

・そんなことを紹介した。

・そして、見事に背負投のように新婦を射止めたのですね・・・・とやったのである。よかった、実によかった。(アタシの話ではないっすよ)一時は私も心配してて、見合いの設定もしたことがある。

・式場は銚子市の松岸というところにあるあの辺りでは誰でも知っているところである。校長をさせていただいていた時も、忘年会で使わせていただいたこともあったっけ。

・それにしても見事なのは、参加者の人数の多さ。ほとんど友人たちである。よくもまぁ集まったものである。千葉県東北部は農業の盛んな土地であるから、裕福な大規模農業経営者が多い。私も在職させていただいた県立旭農業高校は日本一の農業自営率を誇ると聞いたことがある。

・他のテーブルにもたくさんいた。旭農業高校時代のかつての生徒たちが。

・しかし、圧巻だったのは、我が柔道関係者グループのテーブルである。

・なにしろ体格がまったく他のテーブルと違うのだ。(^0^)/普通の体をしているのは、ワタクシだけである、ホントに。

・私も含めて山賊みたいだなぁと思っていたし、まったくそのとおりである。雰囲気が違う。飲みっぷりも違う。食べる量も違う。豪華な料理を食べあぐねていると、あっという間に誰かの胃袋に移転してしまうんであるから大したもんである。

・いやぁ・・・今日もこれでは、大嫌いなお酒なるものを胃袋に流しこんで、明日は二日酔いだなと覚悟した。覚悟したから、体に悪いビールにした。ちょっとずつ飲んでいた。

・ところがである。3人くらい先にいた柔道マン、ワインをラッパ飲みしている。かぁ~・・かなわん。これで最後までいったら死ぬなぁと思ったので、自制した。それでも相当呑んだと思う。思うというのは、あまり記憶にないからである。どうしようもないなぁと毎度のことで反省である。

・魑魅魍魎の世界で、会話を楽しむようなものである。

・ま、これまたよろしいでしょう。

・その中の一人に、私の柔道部の教え子で県大会で準優勝をした女性と結婚した隣の高校柔道部出身の男がいるんである。(どうしてこのような組み合わせが可能なんだろうか・・数学の順列組み合わせでも回答できませんな)その男もすばらしい体格である。100キロ以上はある。柔道マンと柔道ウーマンが結婚したんだから、実に幸福な家庭を築いているんだが、(これって、論理的にはおかしいとわかって書いています)心配なのは夫婦ゲンカである。どういうことになるんかと思っていたが、案の定、口喧嘩というものが存在しないんだそうである。

・つまりである。双方格闘家であるから、クチでちびちびやっていないというのである。直接行動である。まさか、彼の得意技である内股と、彼女の得意技である大外刈りをかけあっているんじゃあるまいなと申し上げたが、そんなことはないとおっしゃる。笑ってしまった。さもありなん。たくましくていいじゃないか。

・エリートを気取って、つまらんバカをやっている輩が実に世間には多いが、そんな心配もない。暮らしも裕福であるし、子供にも恵まれている。順風満帆である。彼は趣味で1600ccの大型オートバイにも乗っている農業自営者でもある。革ジャンが実によく似合うのだ。私は400ccくらいしか乗らないが。と~ぜん、私は革ジャンは着られない。ボロじゃんである。(^0^)/

・大雨が降っていたので、帰りは電車で松岸駅から帰ろうとした。雲つくような大男から、ちょっと待て!と押しとどめられた。

・まるっきり三國志の世界ですよ。諸葛亮の智謀・関羽のようだ。おおおおおお、オッカナイ。そしたら、柔道関係者で一番若い青年が、かわいそうに酒を禁じられていた。運転手である。かわいそうに。すべては計画的であったのだ。

・彼たちに送っていただいた。大男が周囲に4人もいた。高級ワゴン車である。参った。押しつぶされる危険性がたくさんあったのである。参った。一本取られた。

 

・それにしてもいいもんである。若人たちの出発は。実にいい。おおいにいい。

 

 

 

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4月14日(土)のつぶやき

2012年04月15日 03時22分00秒 | 大学院博士ごっこ2012年から2015年
00:01 from web
あ、わたくし、海上中学校の時はバレーボールの顧問だったんです。信じられません。ナースのトップというのは、その時のエースアタッカーです。(^0^)/。。。。参った。。。。

00:05 from web
M教授に「***先生」と言われるので懇願してきました。師匠にセンセと言われると、卒倒してしまいますノデということをです。当たり前です。どこの世界に師範からせんせと言われる弟子がおりましょうか。

00:07 from web
呼び捨てで十分でございます。教えていだくのですから。問を立てて、その解法を教えていただくのですから。いくらわたくしのようなモノでもそれくらいわかります。┐(´∀`)┌ハイハイ

00:08 from web
それにしても大それたことをやってしまったなぁといまさらながら思っています。

00:10 from web
どこまで行っても、「夢見る少年」だったんですねぇ・・・少年? おっと間違った・・・老年でした。

by tym943 on Twitter
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光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

サンスクリット般若心経

高齢\(^_^)/