山の露天風呂で夜の星空が見えた
秋田県の栗駒山荘に今週は行ってきたのだが、日本は狭いなぁと思って帰ってきた。片道10時間かかったのだが、アウトバーンみたいな道路が無い。よってトロトロ走るしかない。時速100キロで。それは法定速度である。しかもオートクルーズだから一定して走ることができる。ありがたいものである。しかし、それでも狭いと思った。
栗駒山荘の部屋から、日本海側の鳥海山が見えたからである。朝である。去年行ってきた山である。出羽三山参りにである。出羽富士とか云われている。美しい山である。奥の細道で有名な象潟に泊まったのだが、日本海に噴火の時は溶岩が流れて行ったのであろうと思われるくらいな位置にある。
そして栗駒山には、太平洋側からオイラはやってきたわけである。日本列島の縦の部分のほぼ中央にある。だからである。狭いと感じるという理由は。このことは欧州漫談旅行では逆だった。広大である。あちらは。文化の質も違っていた。こりゃぁ勉強させていただくしかない。なんにも知らないのだから。
なんにも知らないと云えば、星空のことも知らない。
栗駒山荘の眺望日本一と呼ばれる露天風呂に入っていた。夜である。満天の星空であった。月も出ていた。山の露天風呂でこんな夜の星空が見えたというのはラッキーであった。普段、あちこちの露天風呂では眼鏡はかけないのだが、今回だけは違った。眼鏡をかけて、入った。星空を見るためである。ところが、星座について知らないのである。わからないのである。仕方がないから、じっとして湯につかったり、湯から出てまた星空を見ていたりしていた。
突然、星空の中を光る物体が移動していることに気がついた。ゆっくりとである。しかも点滅している。飛行機であった。それも二機。一機はゆったりとした雲らしきものを尾っぽからたなびかせていた。
なんだか、哀れになってきた。こんな雄大な星空の中では、飛行機なんかちっぽけなもんである。人間の営みなんて、実にばかばかしいものでしかない。飛行機の後ろに数え切れない程のお星様がおられたからである。前景でしかないのである。飛行機なんか。どこに行くのだろうかとも思った。あの飛行機の中では、相変わらずビジネスでご多忙なエリート達が、情報収集でしかめっつらをしているのかもしれない。あるいは、オレのような老後の楽しみで旅行をしている方もおられるのかもしれない。
ジタバタ、ジタバタしてこれまで生きてきた。そんなの何だったのだ?と思ったのである。今やらせていただいている生涯学習だって、ジタバタ、ジタバタしている。来年どうするのかということの回答をいただいたような気がした。学校に行っているだけが、生涯学習ではないだろうと考えたからである。四国巡礼ならぬ、東北巡礼だって充分生涯学習の名に値する。旅は文学である。旅をすることによって、考える。そして書く。旅をしてきた過去の文学を読む。
それでいいのだろうなぁと思う。
今日は、講師をさせていただいている大学で後期試験がある。監督に行ってくる。暑いのに学生さんはご苦労なことである。夏休みだから、忘れていないだろうかと心配している。
(^_^)3 フムフム。
こういうところがイカンのだ。つまり、大学生とか大学院生というのは大人なのである。それをオイラはどうしても自分の子供みたいなものだから、子供扱いしてしまう。アカン。これはアカン。
これで今年度最後になる。全員いい成績がとれるように願っている。
あ、これもまたガキ扱いしているって云われてしまう原因だな。
もう止めよう。
じゃぁ~♪