成田空港内でそれぞれ違った周波数で立っているボキ達
5月30日(月)成田空港。
九十九里浜に住んでいるボキにとっては、お馴染みの空港である。しかも、成田市内にも勤務していたことがあるから地名もなにも全部理解している。さらに、飛行機の飛来してくるコースもわかっちゃっている。
だから、成田空港の第二ターミナルまで九十九里浜からバスで来たのである。料金300円。これはこれは。格安ツアーのお仲間達に、うらやましがられた。安くて。
お仲間達は、福岡から来たのもいらしたし、内科医で札幌から来たご夫婦もおられたからである。つまり、あまりにも空港から近いというやつである。多くは老夫婦(だろうと思うけど・・・正式な夫婦でない方もいるだろから)。周波数が違っている。みんなそれぞれの人生を送ってきたんだろうから。ボキ達もそうだけど。
添乗員からいろいろ指示をいただいて、ちょっと不安になった。あまりにも若い女性である。それに少女のように小さい。でもそんな不安は後で吹っ飛んだが。語学が実にすばらしいからである。後で知ったが、ロンドンに二年間留学したし、スペイン語とイタリア語が得意であったからである。
こういう語学の天才というのがおられるのである。受験英語ばかりやってきたボキには(それも身についていないってぇバカ)、これまでの体験がバカバカしくなっちまうのである。こういうツアーに行くと。
総勢27名。添乗員1名。人数制限があるのは、イタリア国内をVIPバスで移動するからである。つまりゆったりしたバス。そういう広告につられて申し込んだのだから仕方なし。
VIPバス
ボキ達老夫婦は、エコノミークラス症候群体験者であるボキのせいで、座席がプレミアム・エコノミー席。よって、イタリア・アリタリア航空のカウンターが別案内。
去年のカナダ行きのときはビジネスだったから慣れてはいたが、ちょっとお仲間達には申し訳なかった。ま、ビジネスだと航空会社によっては、別ラウンジで食事も取れるからゼータク極まりないのだが、プレミアム・エコノミー席ではそんなサービスもない。
それに所詮は、ジジババ夫婦の老年旅行である。うまいもん喰っても、ただひたすら身体に悪いだけである。
午後13時30分定刻どおりに成田空港を出た。アリタリア航空のAZ785便。
プレミアム・エコノミー席は、ちょっとだけ広い。Gymで教えていただいた座ったままできる運動を各種やりながら、過ごしていた。むろん食事もいろいろと喰っていた。
さらに、テレビも見ていた。ところが言葉がよくわからない。だから、日本映画を見た。篠原涼子の出ているサスペンス。これけっこう面白かった。「アンフェア the end」という作品。警察とか司法官僚の闇を暴くというストーリーである。はまった。荒唐無稽と言えば言えるが、こういうこともあり得るのだろうなぁと思いながら見ていた。
見終わってから、持参してきたKindleで本も読んだ。これって実にいい。重い本を持参する必要がない。しかもあの軽いKindleに数百冊は入っている。
最初に聖母マリアの巡礼の旅について書いてある本を読み始めた。これがあるからイタリアに行くつもりになったのである。だからボキにとってはバイブルのようなものである。
むろんバイブルも新旧で入っている。Kindleに。ついでに言えば、仏典も入っているのがボキらしいと言えば言える。信仰していないからであろう。ふざけたジジイである。
信仰が知的体験となっているんだから、救われないわけである。だからバカだと思うのである。宗教体験を、相対化している。比較対象の相手にしていたら、未来永劫信仰を獲得することはできないではないか。だからボキはバカだと思うのである。
しかもゴミ論文まであちこち書き散らしている。バカである。ゴミ論文書きすぎて(つまりじっとしていたから)、エコノミークラス症候群にまでなっちまって還暦過ぎてから入学した某大学大学院ドクターコースを完全中退してシマッタバカである。単位取得満期退学もさせていただけなかった学業劣等ジジイである。学費が完全に無駄になっちまったバカジジイである。
ああああああああああ、バカもここまでくると見事である。
わはははっはははははっはははは。
ローマのフィミチーノ空港に到着したのは、18時30分。予定より30分早くなった。さらに、日付変更があったから日にちがズレてしまう。一日早くなっちまった。
フィミチーノ空港
ボキは、海外旅行には二つの時計を持っていっている。現地時間用と、日本国内用の二つ。よって、両腕に二つ時計がある。早い話、計算ができないからである。これは便利である。なんでか。クスリを服用しなくてはならないからである。朝食後30分以内に呑まなくてはならないのであるが、きちんと時間を守らなくてはならないからである。日本国内時間である。これだけは守らないと、異国の地で死んじまう。エコノミークラス症候群というのは舐めちゃアカンのである。
VIPバスのドライバーのMr.ジョゼッペさんの運転でもってホテル「マリオット・ローマパーク」へ。
ホテル「マリオット・ローマパーク」
タノシミにしていたイタリア料理とワインをタノシミながら、ホテルでバタンキュー。
やれやれでしたよん。
おやすみなさい。
グーグーである。