ロンドの日記

チェンバロとオルガンと16歳のにゃんこ。
音楽と美味しい毎日です。

信濃町 中村家住宅 最後の鍛冶屋

2013-08-24 16:57:41 | 旅行
お盆の数日間とゴールデンウイークにのみ一般公開される住宅です。
長野県信濃町。
戦国時代からの信州打刃物の里として知られています。
柏原を過ぎたあたりの街道沿いにある中村治平、与平の鍛冶屋です。


二代に亘る鍛冶屋さんの仕事場兼住居跡です。


左手格子の窓が仕事場です。
この雪深い信州であっても高温の炎を扱う仕事は大変だったのでしょう。

居間に通され、まぁまぁと言ってトウモロコシや冷たいトマトをいただき、テレビで放映されたビデオを見せていただきました。




それから鍛冶屋という仕事を見せていただきました。

まず、毎年 一月二日にお供えする鍛冶屋さん独特の神棚。

剣の形です。

最後まで一切コークスを使わず、松炭を使用したそうです。工夫して作られたフイゴで微妙な風を送り、フデさんと二人で鉄を打つ。






高温になるため、壁は土を塗り固めてあり、その上に煤が被るので真っ黒です。


一切機械を使わなかった与平さんは頑固にそれを守り通し、本当の自身の技術と経験で作り続けたということです。手間暇がかかるので時間もかかったようです。
現在残されている作品がおかれていました。




道具は使う人の物、と言って一度も品評会にも出品しなかったということですが、ファンは多く、大切に使い続けられているそうです。

庭先に、一茶の句。


ずっと流れていた「鍛冶屋」の童謡が懐かしく、日本昔話の世界にどっぷり浸ってしまいました。

ボランティアさんのお話が一通り終わり、さて、帰ろうかという時に、与平、フデ夫妻のご長男がいらして、思い出話を伺いました。

その方がまだ、手伝われていた頃、親子3人で仕事をする時は「トン、チン、カン、トン、チン、カン」と鳴ってな。

貴重な手仕事での鍛冶屋さんは今ではもうありませんが、ここを訪ねれば、イキイキとした雰囲気を味わえます。


七尾市 旧飯田家、旧橋爪家 茶室

2013-06-09 10:57:37 | 旅行
史跡 七尾城跡の麓に七尾城史資料館があります。
旧飯田家住宅は現在懐古館になっています。この住宅は庄屋として文化文政年間(1804~29)に建造され、およそ築200年です。


内部は七尾城の資料、記録の展示がされています。説明をしていただけ、武田信玄の絵画の前では、詩吟も聞かせていただけました。

同じ敷地内に旧橋爪家にあった茶室を移されています。
京都高台寺の傘亭を手本としており、日本一小さい茶室です。








すごい世界ですね。



七尾市 明治の館

2013-06-09 10:42:09 | 旅行
江戸から明治にかけての豪農、室木家のお屋敷です。
しっかり保存されています。


贅沢は作りです。






磨き込まれた囲炉裏でお茶をいただきました。


孫文による書




庭園も素晴らしい。




門の内側から海を臨む。


潮騒の音に癒されます。

能登のホテル

2013-06-07 23:17:08 | 旅行
先週の能登旅行で泊まったホテルのことです。
予定していなかった旅行なのでホテルも取ってなくて、車の中からネットで調べましてやっと取れました。
この日は七尾で何があったのか駅付近はどこもいっぱい。
やっと2部屋。でも通りを隔てての別のホテルの2部屋です。
私の泊まったホテルは駅の真ん前です。
朝ごはんに感激したので書き残しておきます。


能登米の美味しいこと。感心したのは家庭用の小さい炊飯器が並んでいます。何がいいかって?
たいてい大きな炊飯器なので、ご飯がベチャっとしていたり、潰れていたりするじゃないですか。それがない。硬めのお米がとても美味しい。
お味噌汁もそうなんです。たいていはお玉でかき混ぜたら具が逃げちゃって中身が何だったのか?なんて。
それが少人数用のお鍋で具もたっぷり。おかずも乾かないようになのか、少人数分ずつ。その代わり、ホテルの人たちは追加追加で大忙しでした。

セルフサービスですが、一人一人用意していただくような温かいお食事でした。

ついつい食べ過ぎます。


サラダもデザートも豊富です。

飲み物も種類が豊富です。
緑のジュースは青汁のようですが、柑橘系の甘さと爽やかさで大人気でした。



そうそう、このホテルは高校生のバレーボール部の合宿に使われていたようです。朝の賑やかなこと。この朝は特に大変だったのかも。
チェックインの時、明朝は混むかもしれませんと前以て案内がありましたから。

気持ちの良いホテルでした。


良い街です、七尾。

七尾 一本杉通り

2013-06-05 10:20:49 | 旅行
七尾駅から徒歩5.6分。
能登半島にあり、600年の歴史のある街道です。奥能登に向かう街道筋にあった一本杉が目印で「出会いの一本杉」と呼ばれた、そうです。

一昨年ここに来た時は暮れで雨が降り寒くて寒くて。時間も遅かったので、寂しい思いをしました。
今回また一本杉町へ。

重要文化財の立ち並んでいます。

乾物屋のしら井さん。


干し椎茸、すだれ麩、お麩、玉藻、お茶漬けあられ。


昆布や海苔、かつお節などがあり、お値段も様々。すごい世界です。

高澤ろうそく店


和ろうそくはこうやって作るんですね。






絵形香 「蔓朝顔」
これはバックの中に潜めて持つものです。




夏のお懐紙


爽やかな香りです。

素敵は商店街ですよ。

田中本家博物館

2013-05-07 11:47:35 | 旅行
このゴールデンウィークに特別公開された、豪商の館、田中本家の明治の客殿を拝見して来ました。
江戸中期創業、代々須坂藩の御用達を務めた北信濃屈指の豪商である。


それでは特別公開の明治の客殿をご案内します。


田中本家のお嬢様たちのお着物。

左は明治時代。
裾のみに絵柄があるのが特徴。
右は大正時代で、柄が西洋の花などになり、色も華やかになる。

どの部屋も贅沢な作りです。




今年は小林一茶生誕250年ということで、一茶が田中本家に滞在した時に詠んだ俳句が展示されていました。


清琴閣には政治家や文人墨客をお迎えする迎賓館として建てられた。

秋の庭


夏の庭


四季それぞれに楽しめる庭です。

建物の建材には屋久杉、黒柿、桧などの銘木が使われ、木村武山、山内多聞などの作品が内部の襖絵などに数多くあります。



こちらは伊藤博文の書。





田中本家第13代の方の丁寧なご説明で贅沢な時間を過ごしました。

最後に、「この襖絵はキノコじゃありません。笑」。「松です。」




何度見てもシメジに見えるのは、私だけ?

浦佐毘沙門堂 普光寺

2013-05-01 20:19:17 | 旅行
浦佐駅近く。先日書いた千手院の横にあるお寺です。
建立は大同二年(807年)、平城亭の御代、坂上田村麻呂将軍が東国平定の際だという。

荘厳な山門。日光の陽明門を形どる。


山門の天井には江戸下期を代表する絵師 谷文晁師の「八方ニラミの龍」双龍図板絵が描かれている。


普光寺本堂は延宝八年(1680年)に建立され、毘沙門堂とは回廊でつながっています。






日本三大奇祭の一つ、裸押合大祭が1200年前から行われています。




日本最大の不動明王。


うがい鉢は大崎の坊谷山産出の大石をくりぬいて作られています。


桜も見事に咲いていました。

つるし雛

2013-01-03 16:24:05 | 旅行
越後三大つるし雛といって、十日町は【さるぼぼ】、津南は【鶴】、越後湯沢駅は【雪うさぎ】があります。
1基約6000のお飾りで作られていて、ハンドルでぐるぐる回すことができるという珍しいものだそうです。





越後湯沢の駅中に出来た「雁木通り」の奥の奥に和風の小物屋さんがあります。
今そこで「つるし雛」が展示されています。実際はすごく大きいのですが、お店の中からも外からも見れるのですがあまりに狭い所にあるので、どうやっても全貌は撮れませんでした。皆さんそっくり返って写そうとしていますが、苦労されてました。

あんなに綺麗なんだもの、もっと広い所で展示してくれたら嬉しいんですけどね。


小さいつるし雛を売っていました。
こんなかわいいお飾りが6000.
幸せを呼ぶ傘つるし雛というものです。




越後湯沢の駅のホームの屋根ではこんな風景が見られました。
一列にずらっと並んで雪下ろし。大変ですね、ご苦労様。


豪雪の湯沢、大雪はまだこれからが本番です。