綿業会館から三休橋通りを北へ2筋上がり、淡路町通りを東へ行くと、北側にあります。地下鉄堺筋線・京阪「北浜」駅、または地下鉄御堂筋線・京阪「淀屋橋」駅、地下鉄御堂筋線「本町」駅からいずれも徒歩7分 。
大阪市区淡路町2-5-8
1925(大正14)年築。設計は村上徹一
耐震耐火鉄筋コンクリート、レンガ工法 。
登録有形文化財。
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地下1層、地上4階、塔屋1層の住宅兼事務所ビル。外観はタイル張オフィスビルの意匠ですが、内部中央に細長いパティオ風の中庭を設けて吹き抜けとし、その周囲に回廊を巡らす特色ある造りになっています。
・営業時間 平日7:00~19:30、土曜日は17:30まで
・休日 日曜・祝日
見学には事前連絡が必要ですが、10月31日と11月1日は「生きた建築ミュージアム・フェスティバル大阪」の企画で各5回、見学することができました。
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中央入口から入ると、エントランスの奥に細長い中庭があり、木レンガが敷かれています。問屋街として発展した船場という土地柄に合わせて、トラックや荷馬車などを引き込むのに便利な機能性を重んじた設計でした。
バブル崩壊後には空室も目立ち、取り壊されようとしていましたが、1998年二見恵美子氏の働きかけによって改装 し、通り沿い店舗のテントやドア、回廊に面した部屋の看板などの統一を図り、中庭には植栽やベンチを配置、屋上緑化も施しました。竣工当時のモダンさを取り戻すだけではなく、中庭に緩やかに注ぐ光や風を感じられる豊かな空間へと生まれ変わり、現在では建築・デザイン事務所やギャラリーなど多彩なテナントが入居しています。
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