山下智久にとっては間に1クールを挟んでの再登板という,世が世なら「神様,仏様,稲尾様(例が古くてすいません)」並の過酷な状況での月9ドラマ出演となった「コード・ブルー -ドクターヘリ救急救命- 2nd season」だが,初回18.8%,第2回も17.1%という磐石のスタートとなった。
1stシリーズで退場した黒田(柳葉敏郎)に替わり,4人の若者の教官として椎名桔平が登場した以外は同じキャストによる続編という安定感は,今のところプラスに作用している。
4人の若い医師プラス看護士(比嘉愛未)にそれぞれ,生い立ち,過去の失敗,劣等感等々の,「負」の要素を背負わせているのも,陰りのないアイドル・ドラマ(それはそれで良いものであるのだが)と「コード・ブルー」の明確な相違点なのだが,それに起因する「ほの暗い友情」も,続編でもしっかりと受け継がれているようだ。
眉間に皺を寄せて歯を食いしばる若者と,修羅場をくぐって適度に脱力しているヴェテラン陣(寺島進,勝村政信,杉本哲太ら)のベタな対比を楽しんでいると,同じフジでも苦戦が続く「不毛地帯」に一番欠けている要素はこれなのかもしれないと思えてくる。
救急医療という極限の状況下で,医療技術よりも「医師としての覚悟」が問われる展開となった第3回では,最後に藍沢(山下)の父親と思しき人物(リリー・フランキー)を登場させて,連続ドラマらしい「次回に続く」感を強く打ち出してきたが,それも高視聴率故に生まれた余裕の為せる業に見えた。「ヒット・シリーズ」という後光が眩しい。
それに比べると,初回7.5%,第2回6.1%という,これもまたある意味驚異的な低視聴率のスタートとなったのは,テレビ朝日の長谷川京子主演「エンゼルバンク 転職代理人」だ。
初回には勝間和代を本人役で出演させたり,脇に大島優子(AKB48)を迎えたりと,原作頼みではないTV版独自の話題作りにも事欠かなかったように見えたのだが,数字はシビアだった。
「コード・ブルー」の主役コンビ,山下智久と新垣結衣がかつてTBSで組んだヒット作「ドラゴン桜」のスピン・オフ的続編だが,内容的には「ドラゴン桜」で魅力を放っていた独自の教条主義を貫く破天荒なメンター(指導者,顧問)というメイン・プロットを継承していて,充分に面白い。
極端に低い数字の理由が,不況下の転職というテーマが視聴者の興味から大きくかけ離れてしまった結果なのか,前作のメンターだった阿部寛から今回の生瀬勝久へのバトンタッチが上手く機能しなかったからなのかは分からないが,「仕事とは」と真っ直ぐに問いかけてくる制作姿勢は,もう少し評価されても良いのではないかという気はする。
個人的には,土曜日に放送されているNHK「君たちに明日はない」との「お仕事」対決が,今クールでは一番興味深いので,途中打ち切りにならない程度には数字が取れるよう応援していきたい。頑張れ,井野真々子(何と言う名前だ!)。
1stシリーズで退場した黒田(柳葉敏郎)に替わり,4人の若者の教官として椎名桔平が登場した以外は同じキャストによる続編という安定感は,今のところプラスに作用している。
4人の若い医師プラス看護士(比嘉愛未)にそれぞれ,生い立ち,過去の失敗,劣等感等々の,「負」の要素を背負わせているのも,陰りのないアイドル・ドラマ(それはそれで良いものであるのだが)と「コード・ブルー」の明確な相違点なのだが,それに起因する「ほの暗い友情」も,続編でもしっかりと受け継がれているようだ。
眉間に皺を寄せて歯を食いしばる若者と,修羅場をくぐって適度に脱力しているヴェテラン陣(寺島進,勝村政信,杉本哲太ら)のベタな対比を楽しんでいると,同じフジでも苦戦が続く「不毛地帯」に一番欠けている要素はこれなのかもしれないと思えてくる。
救急医療という極限の状況下で,医療技術よりも「医師としての覚悟」が問われる展開となった第3回では,最後に藍沢(山下)の父親と思しき人物(リリー・フランキー)を登場させて,連続ドラマらしい「次回に続く」感を強く打ち出してきたが,それも高視聴率故に生まれた余裕の為せる業に見えた。「ヒット・シリーズ」という後光が眩しい。
それに比べると,初回7.5%,第2回6.1%という,これもまたある意味驚異的な低視聴率のスタートとなったのは,テレビ朝日の長谷川京子主演「エンゼルバンク 転職代理人」だ。
初回には勝間和代を本人役で出演させたり,脇に大島優子(AKB48)を迎えたりと,原作頼みではないTV版独自の話題作りにも事欠かなかったように見えたのだが,数字はシビアだった。
「コード・ブルー」の主役コンビ,山下智久と新垣結衣がかつてTBSで組んだヒット作「ドラゴン桜」のスピン・オフ的続編だが,内容的には「ドラゴン桜」で魅力を放っていた独自の教条主義を貫く破天荒なメンター(指導者,顧問)というメイン・プロットを継承していて,充分に面白い。
極端に低い数字の理由が,不況下の転職というテーマが視聴者の興味から大きくかけ離れてしまった結果なのか,前作のメンターだった阿部寛から今回の生瀬勝久へのバトンタッチが上手く機能しなかったからなのかは分からないが,「仕事とは」と真っ直ぐに問いかけてくる制作姿勢は,もう少し評価されても良いのではないかという気はする。
個人的には,土曜日に放送されているNHK「君たちに明日はない」との「お仕事」対決が,今クールでは一番興味深いので,途中打ち切りにならない程度には数字が取れるよう応援していきたい。頑張れ,井野真々子(何と言う名前だ!)。