団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

マツダデミオ スカイアクティヴ

2011-07-03 18:59:35 | 環境車
                マツダデミオ スカイアクティヴ

                                        2011年7月3日(日)

 マツダが、スカイアクティヴエンジンを搭載したデミオを発売しました。
 スカイアクティヴエンジンの特徴は、圧縮比が高いということです。高出力のためには圧縮比は高い方が良いのですが、あまり高くするとノッキングといって自然発火するので、そんなに高くできないのです。
 マツダはこの難題をピストンの形状を変えることで解決したとされています。

 このエンジンを搭載するデミオは、アイドリングストップ機能を搭載して、10・15モード燃費30㎞/ℓを達成しています。 
 同型他社のトヨタヴィッツがアイドリングストップ機能を搭載したモデルで26.5㎞/ℓですから、ヴィッツより約13%燃費が良いということになります。
 これが本当なら凄いことです。
 内燃機関の歴史は100数十年あり、その間あらゆるメーカーが熱効率の向上に取り組んでいて、それが一気に2割燃費が改善するというのは、私には奇跡に感じられます。いえ、率直に言って、まだ信用していません。

 直に自動車雑誌等で実燃費の比較がされるでしょうから、仮に実燃費で2割のアドバンテージがあるとしたら、脱帽ものです。

 更に凄いのがプライスです。スタッフの話によると、20万円程度の装備を付けているのに10万円程度しか値段をアップしていないそうです。これは、このプライスはサプライズです。


 マツダのやる気を感じました。ディーゼルにもスカイアクティヴ技術を搭載するといいますから、このスカイアクテヴ技術がマツダの命運を握っているといっても過言ではないでしょう。


 私は近い将来マツダはどこかと資本提携すると思いますが、このスカイアクテヴエンジンが成功すれば、大持参金付きで引く手数多でしょう。














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プリウスα発売

2011-05-16 06:49:12 | 環境車
                    プリウスα発売

                                         2011年5月15日(日)







 東日本大震災により未曾有の大被害を受けている中、トヨタは13日、プリウス派生車「プリウスα」を発売しました。

 プリウスよりボディを拡大し、2列シート5人乗りワゴン仕様と、3列シート7人乗りミニバン仕様の2タイプを用意しました。3列シートにはトヨタとして初めてリチウムイオン電池を搭載しました。

 10・15モード燃費はいずれも31㎞/ℓで、価格は235万円から330.5万円です。月間目標販売台数は3000台としています。


 率直に言って、高いです。Gグレードの場合、プリウス(245万円)に比べて、2列シート車は35万円高、3列シート車は55万円高となっています。

 ところが驚くことに、発売を発表した時点で25,000台(内3列シート車7,000台)の受注があり、納期は車種によっては来年の4月以降になるということです。
 私の職友は、震災前に3列シートを予約し、9月頃の納期と言ってましたが、震災の影響で大幅に遅れることになるのでしょうね・・、気の毒。というのは、10年乗っている今の車の車検が9月で切れると言ってましたから・・。

 それはともかくとして、トヨタは「プリウス」というブランドをエコカーのステイタスとして完全に確立してしまいましたね・・。こんなに高くても飛ぶように売れるのですから。

 新型車については、発売1か月後に受注台数を発表し、それが人気のバロメーターになるのですが、25,000台に20,000台程度は上乗せされるでしょうから45,000台程度ということになり、目標販売台数3,000台の15倍ということになるのではないでしょうか。(プリウスの時は、月間販売目標台数1万台に対して、発売時点で8万台、1か月後で18万台の受注となっています、)


 トヨタは、自動車各社の中で、東日本大震災による打撃を一番大きく受けました。プリウスαがトヨタ復活の鍵を握るのか、その動向が注目されます。
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プリウス プラグインハイブリッド

2011-03-25 07:06:14 | 環境車
                   プリウス プラグインハイブリッド

                                             2011年3月19日(土)

 プリウス プラグインハイブリッド(プラグイン)には多いに関心があります。それは、時代の先端を走っていると思うからです。

 リチウムイオンバッテリーを5.2Kwh搭載(プリウスはニッケル水素で1.32Kwh)したのが最大の特徴で、燃費性能を向上しています。



 そのプラグインの展示についての案内が、かつてのデーラーから来ました。この店に戻ることはないと思いますが・・。


 プラグインは2012に登場が予想されていますが、問題は価格です。
 私の予想では、結論から言って、安くないです。プリウスS220万円ですが、プラグインSで280±10万円と予想しておきます。
 率直に言って、250万円以下でないと、経済的メリットはありません。つまり売れないということです。

 でも、一定の条件、例えば毎日通勤に20㎞使用し、休日は20㎞以内の買い物、たまに1泊か2泊で500㎞程度走行する、ではストライキングかも・・。




 リーフレットでスペックを見ると、凄い数値が並んでいます。

・CO2排出量        41g/㎞(プリウスは76g/㎞)
・バッテリー走行       23.4㎞
・バッテリー最高速度     100㎞(プリウスは55㎞)
・燃料消費量         57.0㎞/ℓ!
 もっとも、この57.0㎞/ℓというのがどのような走行条件かは良く分かりません。

 「外部充電による電力で走行した燃料消費率と、外部充電による電力を消費した後にハイブリッドで走行した燃料消費率とを複合して算定された、平均的な燃料消費率(JCO8モード走行、国土交通省審査値)」
 以上のように説明されていますが、これで理解できる人は皆無でしょう。官僚がこれを作ったとしたら、お粗末なものです。


 ハイブリッド走行での燃費はプリウスと全く同じです。ウゥーン、リチウムイオン電池ですと、重量増(多分50㎏程度)を考慮しても少しは良くなるはずなのですが・・。


 まだまだ、発展途上のような気がします。






 






 派手な外装にしていますが、車体スペックは重量を除き全く一緒です。




 充電口。





 





 荷室は狭くなります。プリウスの場合、床の下に物入れがるのですが、プラグインの場合バッテリースペースになっていてありません。



 室内も全く同じです。




 エンジン室を見せてもらいました。ビッシリdす。
 モーターはどこですか?と尋ねたら、女性スタッフが右下の白い部分を指して、これでしょうか?と言いましたが、これはモーターではありません。多分インバーターでしょう。



 
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プリウス派生車

2011-03-10 06:46:29 | 環境車
                       プリウス派生車

                                             2011年3月9日(水)

 かねてから話題のプリウス派生車、プリウスvとも+ともαとも言われていますが、最大の関心事である、価格についての情報が段々と詰まってきています。勿論トヨタはまだ公表していませんけど・・。

 今日の朝日新聞によると、5人乗りが250万円程度、7人乗りが300万円程度という報道です。ただ、どのような装備でその価格になるか分からないので、高いのか安いのかは分かりません。

 車の価格設定は、競合車との関係があるなど、非常に難しいと思いますが、ただ一つ言えることは、このデフレ下では、高額の設定では「売れない」ということです。ここの所が、トヨタが腐心するところでしょう。

 現行プリウスの価格(ベーシックグレード205万円)は、自動車雑誌の予想を大幅に下回る設定になりました。ホンダのインサイト(ベーシックグレード179万円)に対抗する為というのが自動車雑誌の分析でした。その分析はともかくとして、安い設定で、プリウスは売れに売れ、年間の販売台数はカローラが持つ記録を塗り替えました。
 このプリウス効果は絶大で、多くのトヨタデーラーの収益が向上したということです。

 今度のプリウス派生車もトヨタとしては、量販を狙っている戦略モデルです。戦略的価格設定にすると思われますが、問題は廉価モデルを設定しないだろうということです。所謂「抱き合わせ販売」です。先の7人乗りのモデルはトヨタのハイブリッドとしては初めてのリチウムイオン電池を積むモデルですが、リチウム電池が高価であることを「隠す」ため、おそらくナビ等の装備と抱き合わせ販売して300万円程度ということになるのだと思います。装備が簡素で300万円程度というのでは明らかに高すぎますので。

 高額にしては売れないため、抱き合わせ販売で「安く見せる」というのが、トヨタの腐心だとしたら情けない話で、その結果は「不振」になるでしょう。(その最たる事例はSAIです。)

 ハイブリッド車は、まずもって環境負荷を少なくするためのものです。そのためには数多く普及させることが必要で、そのためには低廉な価格にすることが求められます。

 トヨタは装備を簡素にしたベーシックモデルにこそ、ハイブリッド車を設定する必要があると思います。



 プリウスのS(220万円)に相当する装備で、5人乗りが240±5万円、7人乗りが265±5万円程度のモデルを設定すれば、月1万台オーバーは売れると思います。









ボディサイズは4615×1775×1575ミリ(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2780ミリ。
(プリウスは、4460×1745×1490ミリ、ホイールベースは2700ミリ。)





(2011年3月13日、追記)

 昨日(12日)広島市内の馴染みのディーラーに行き、販促マニュアルを見せてもらうと、価格は決まっていました。

・プリウスのL(205万円)に相当する5人乗りのモデルが235万円、S(220万円)に相当するモデルは250万円。つまりボディの拡大による価格差が30万円ということです。

・プリウスのG(245万円)に相当する7人乗りのモデルで300万円。つまり、ボディ拡大で30万円、3列目シートとリチウムイオンバッテリー搭載による価格差が25万円ということです。
  

 率直に言って、5人乗りは10万円、7人乗りは20万円は高いと思います。
 また、7人乗りはどうして廉価グレードを設定しないのでしょうか?


 これでは、月1万台の販売は望めません。せいぜい月5千±1千台程度でしょう。
 




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電池車

2010-12-23 09:12:39 | 環境車
                     電池車

                                  2010年12月23日(木)

 21日の朝日新聞に「誤植」を見つけました。

 日産のEVについて、「12年には全世界で売り、15年には資本提携する仏ルノーとともにEVを年産50万台体制に持っていく方針。」と書いてあります。

 私の記憶では、日産は「12年に50万体制」というアナウンスをしていました。つまり、「15」ではなく「12」という誤植です。
 記憶力の悪い私が、なぜ自信を持って天下の朝日新聞に対して誤植だと言うかというと、「12年に50万台体制」というのはどだい無理だと考えていて印象深かったからです。

 冗談はこれくらいにして、「誤植」でも何でもありません。日産自身が「12年に50万台」は自信がなくなり、計画を修正したということでしょう。
 ゴーン社長のこれまでの自信は一体何だったのでしょう。


 日産が下方修正しようがすまいが、EV化の流れは、一気に来る可能性があります。私はそれは中国からだと見ています。中国では現在既に、農村部あたりではEVが結構走っているといいます。日本では「自動車」というにはほど遠いイメージで、むしろゴーカートを少し大きくしたような「車」に鉛蓄電池を載せているのです。規制が緩いので好き勝手なことができます。


 その中国でEVのトップを走っているのは、元々電池メーカーであるBYDですが、ご多分にもれず「パクリ」メーカーです。「BYD」とは、「buld your dream」の略で、これはトヨタの「drive your dream」のパクリ。車もカローラ、エスティマ、LSなどのトヨタのそっくりさんを造っています。

 日本では、「パクリ」というと何だその程度かと思いがちですが、侮るなかれ、かのダイムラーがBYDの電池技術に目を付けて提携しているほどで、電池は勿論ですが、車造りでも急速に力を付けてきています。


 中国政府は、次世代環境技術のEVで世界の覇権を握ろうとしていますので、(尖閣諸島への覇権なんかより桁違いに大きい)BYDがその流れにのると、トヨタとてウカウカしておれません。
 私は、EVの本命はトヨタだと思っていますが、ダークホースは間違いなく「BYD」でしょう。


 表題の「電池車」について。一般には「電気自動車」ですが、私は「電池車」と言うことにします。それは、「電池」が命運を握っているからです。
 トヨタは、その電池の開発に百数十人規模のスタッフで自らが取り組んでいます。自動車メーカーで独自に電池の開発、しかも大規模、を行っているのは、トヨタとBYDくらいでしょう。私がトヨタを本命に推す所以です。





(2011年1月23日追記)

 23日の朝日新聞によると、BYDは来年、小型のミニバン型電気自動車「e6」を米国に投入する予定、とあります。
 6時間の充電で300㎞走り、中国では昨年の5月に発売し、米国では3万ドルで売るといいます。
 









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フィットハイブリッド

2010-11-10 17:22:39 | 環境車
                           フィットハイブリッド

                                                     2010年11月9日(火)

 フィットハイブリッドが人気だと言います。
 フィットは10月8日に改良を受け、ハイブリッドモデルも加わりました。事前受注が14000台で、その内訳はハイブリッドが70%!といいます。

 1300ccのベーシックモデルが123万円に対して、ハイブリッドは159万円からですから、36万円高。装備の違いを考慮すると20万円高くらいでしょうか。

 ベースモデルの燃費は24.5㎞/ℓで、ハイブリッドは30㎞/ℓ、この燃費差を20万円高で吸収するのは難しく、あと10万円は安くならないと、元はとれそうもありません。

 冷静に考えるとそうなのですが、世はハイブリッド時代、エコと名が付くと「売れる」。


 11月6日、ホンダのデーラーに試乗に行ってきました。僅か2.6㎞の距離ですから、正確なデータは出ませんが、一応目安として紹介いたします。

 市街地ですが、信号で停止することもなく、平均時速30㎞くらいで、2.6㎞、3名乗車の燃費です。車載燃費計で、20.8㎞/ℓと出ました。
 参考までに、私の車(ゴルフⅥ ハイライン 10・15モード燃費16.4/ℓ)で、ほぼ同条件で走ったところ、16.7㎞/ℓと出ました。
 私が自身の車で省燃費運転に慣れているということもあるのでしょうが、それにしても、フィットの方は期待外れでした。









 フィットのメータ。


 私の車のメータ。
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フィットハイブリッド発売

2010-10-10 09:02:47 | 環境車
                         フィットハイブリッド発売

                                                      2010年10月10日(日)

 ホンダは8日、フィットのハイブリッド車(HV)を発売しました。最も安いモデルが159万円で、ホンダの伊東社長によると、「頑張った値段」ということです。

 HVのキモは燃費ですが、30㎞/ℓで、非HVの24.5㎞/ℓに対して、約22%の改善となっています。

 実際のガソリン代で比較してどうでしょうか?
 ガソリン代125円/ℓ、実用燃費を10・15モード燃費の7割と想定して10万キロ走行で計算すると、
・HV    595,238円
・非HV   728,863円
となり、差額は133,625円となります。

 つまり、燃費だけで考慮すると、約13万強のメリットということになり、これを消費者がどう考えるかです。

 ホンダによると、現在フィット全体で1.4万台の予約がありうち約1万台をHVが占めるといいます。そして、今後は6割がHVと予測しています。

 問題はHVがフィットの販売台数をどれだけ押し上げるかということですが、私は率直に言って、あまり多くないとみています。
・燃費22%の改善ではあまりに少なすぎます。
・159万円という値段は高すぎます。あと10万円安くないと・・。

 来年末にはトヨタが44㎞前後/ℓの小型HVを150万円を切る値段で発売すると予想されています。そうなると、フィットHVは3千台も売れなくなるのではないでしょうか。

 ホンダの急務は、もっと燃費を改善(少なくとも50%)したHVを投入することです。
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ダイムラー社トヨタのハイブリッド技術で交渉

2010-09-16 18:19:03 | 環境車
             ダイムラー社トヨタのハイブリッド技術で交渉

                                   2010年9月16日(木)

 今日のネット情報によると、ダイムラー社がトヨタのハイブリッド技術の供与を受けることで交渉しているとのことです。

 私は、フーンと思いました。ダイムラーもずいぶん焦っているのだなー、と。
 私の記憶だと3年くらい前に、ダイムラー、VW、GMの3社がハイブリッドシステムの共同開発で合意したはずです。一体これはその後どのような展開になっているのでしょうか?
 もしかして、トヨタのシステムに歯が立たないことが分ったとか・・。

 それはともかくとして、ダイムラーがトヨタのハイブリッドシステムをどの車に乗せるのか疑問が湧きます。
 プリウス級の車がないのですから。
 もしかして、次期クラウンに乗せるハイブリッドシステム(2500cc4気筒で燃費25㎞/ℓ→自動車雑誌情報)かも・・。これをCクラスやEクラスに乗せるとかなり戦力になりそうです。

 話は前に戻りますが、ダイムラー、VW、GMの3社のハイブリッドシステムは、コスト面でトヨタに対抗できなかったのではないかと推察しています。

 いまや、ハイブリッド車はほぼどこのメーカーでも造れる技術は持っていると思うのですが、問題はコストです。
 トヨタのシステムは、プリウス級だと20万円アップ程度で造れるのではないでしょうか。ミッションというエンジンに次いで高い部品が不要なのですから。一応動力分割装置がミッションとも言えますが、これはミッションに比べるとはるかに安く作れます。(構造がシンプル)

 トヨタは、他社にシステムを供与することにより、スケールメリットが生じ、更にコストが低減されることになります。
 そうすると、更に他社がトヨタのシステムを導入することになります。

 「エーイ、もう面倒だから、基本特許を無償で公開しちゃえ。」、ということにならないかしら・・。世界中から尊敬されることになるのですがね・・。



(2010年9月17日追記)
 ダイムラーにプリウス級の車がない、と書きましたが、Bクラスがありましたです。
 メルツェデスというと、どうしてもセダンをイメージしますので、ハッチバックタイプは私の記憶から欠落していました。
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フィットハイブリッド

2010-09-06 17:28:34 | 環境車
               フィットハイブリッド

                                2010年9月5日(日)

 昨日4日の朝日新聞によると、10月にホンダがフィットハイブリッドを159万円で売り出すということです。
 自動車雑誌では1か月以上前からそのような予想が出ていましたが、朝日が御墨付けを与えたことになります。自動車雑誌での予想では装備等を考慮すると、ハイブリッドシステムは約20万円高ということです。

 率直に言って、売れないと思います。メリットが少ないというより、経済性から言うとメリットはないのです。
 フィットハイブリッドの燃費は30km/ℓ、非ハイブリッドは24.5km/ℓです。実用燃費を6割、ガソリン価格を130円/ℓ、10万km走行としてガソリン代を計算すると、ハイブリッドは722,000円、非ハイブリッドは884,000円でその差162,000になります。
 先に書いたようにハイブリッドシステムが約20万円ということですから、「元」が取れません。

 まぁ、最初はもの珍しさもあって、多少は売れるかもしれませんが、トヨタが来年末にヴィッツ級のハイブリッド車を出せば、3,000台も売れなくなるのではないでしょうか。

 ホンダが本気でハイブリッド車を売ろうと思うなら、フィットのベーシックグレイドにハイブリッドを設定すべきです。価格は約15万円アップの134万円にすれば、ちょっとしたインパクトがあります。

 ハイブリッド車はエコロジーであると同時にエコノミーが要求されます。なぜなら、エコノミーにしてハイブリッド車を普及させてこそ、CO2削減が図られるからです。




(2010年10月10日、一部修正)
「1000台→3000台」
 
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プリウス派生ミニバン

2010-07-26 18:05:04 | 環境車
                プリウス派生ミニバン

                               2010年7月26日(月)

 プリウス派生ミニバンは、自動車雑誌で早くから登場が予想されてました。
 でも、トヨペット店でこのような写真を見るというのは驚きでした。
 発売時期ですが、この写真には「来春」とあります。

 私の職場の仲間が最近プリウスを買ったのですが、その方は本当はプリウスのミニバンが欲しかったのです。
 でも、カローラ店のスタッフが「そんなに早く(来春)発売なんてことはありません。」というので、やむなくプリウスにしたって言うのです。
 もし、来春発売ということになったら、あせってプリウスを売りたかったのかどうか・・。

 そのプリウスは、絶好調の販売を記録しています。昨年のモデルチェンジの5月から今年の6月までの販売台数が、361,099台(月平均25,792台)。未だに生産が追いつかず、「エコカー購入補助」が9月で切れるということもあり、今注文しても9月登録には間に合わないということです。

 プリウス絶好調を受け、トヨタ系デーラーの収益が大幅に向上し、このトヨペット店では、過去最高益だそうです。
 プリウスのデーラーマージンについては、当初「少ない」と言われてましたが、予想を大幅に上回る売行きを記録したので、コストが大幅に下がり、マージンが大幅にアップしたのでしょう。

 ハイブリッドシステムのコストについて、私が知る由もありませんが、大量生産により、20万円程度になったのではないでしょうか。
 プリウスと同クラスガソリン車の燃費代を私なりに試算すると、10万km走行で約40万円差になりますから、ハイブリッド車が圧倒的に優位ということになります。

 当該スタッフに、「このミニバンも売れるのでしょうね」というと、自信満々に「そうでしょうね」。

 
 EVで日産に比べて出遅れ感のあるトヨタとしては、EV本格普及の前に、ハイブリッド車の車種を多様にして、「売って売って売りまくる」必要があるのでしょう。
 


2010年7月24日、広島市内のトヨペット店。
 
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トヨタ小型HV

2010-07-17 08:03:13 | 環境車
                 トヨタ小型HV

                               2010年7月17日(土)

 トヨタよ、ここまでやるか?
 14日の朝日新聞には、日産の新型マーチの記事と共に、トヨタが来年末に発売を予定している小型HVの記事が載ってました。(中川記者の記事ですが、意図的にブッツケタように思われます。)

 今回の新型マーチの売りは、アイドリングストップによりクラストップの燃費(1ℓ当たり26km)です。
 ところが、トヨタの小型HVは1ℓ当たり43kmとマーチの1.65倍です。マーチが霞んでしまうのは間違いありません。

 問題は価格ですが、トヨタの小型HVは150万円程度を目指すと書いてあります。マーチがこれに対抗するためには、どの程度の値段なら良いか。
 まず、車格差が約10万円あります(エンジンの排気量差及びHV車の上質な乗り味を考慮)。次に燃料代差ですが、実用燃費を10・15モードの約7割として1ℓ130円で計算してみて10万キロ走行で約28万円付きます。合計すると38万円。つまりマーチはトヨタの小型HVに対抗するためには112万円以下の値付けをしなければならないということは、相当厳しいです。
 マーチは99万9600円~164万4300円。

 マーチよりもっと深刻なのは、10月に発売されるというホンダのフィットHVです。10・15モード燃費が1ℓで30kmと言われてますので、トヨタの小型HVに大きく差を付けられています。(10万km走行で燃料代差約18.7万円)140万円以下でないと、ホンダのインサイトvsトヨタのプリウスの二の舞になるのではないでしょうか。(プリウス圧勝)

 EVでもHVでも存在感が相対的に低下しているホンダですので、ここは思い切った戦略・戦術が必要と思います。
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テスラモータース

2010-05-21 18:40:18 | 環境車
                テスラモータース

                               2010年5月21日(金)

 今日のネットによると、「トヨタ自動車が米ベンチャー企業のテスラモータースとEVを共同で開発、生産するため資本・業務提携する」ということです。これには、びっくりしました。

 テスラモーターのことは、あまり知りません。高額なEVスポーツ車を売っていること、電池はどうもサンヨー製らしい、といったことくらいです。

 私は、トヨタが本格的にEV車を共同開発する相手として考えるほどのメーカーとは思えませんが、トヨタとしては共同開発以外に何らかのメリットがあるのではないかと思います。また、電気自動車の開発について、トヨタの焦りもあったと思います。

 ハイブリッド車では圧倒的な優位に立つトヨタですが、EV車では日産に大きく遅れをとっています。ハイブリッドからプラグインハイブリッドへ、そしてプラグインハイブリッドから電気自動車へ、こういう流で自動車は進化すると思われますが、そのスピードがトヨタの予想より遥かに速いと気が付いたのではないかと思います。焦りは何らかの動きを誘発します。

 このニュースに、「びっくりしました」また「何らかのメリットがあるのではないか」と書きましたが、それは、テスラとの共同開発車をNUMMIの跡地で生産するということでした。

 私的には、これはかなりビッグニュースです。トヨタがNUMMIから撤退すると表明したことを受けて、私は「プリウスを生産したらどうか」と数ヶ月前にブログに書きましたが、「雇用を最後まで守る」というトヨタの企業姿勢を示すために必要と思ったのです。今回のことで完全とは言えませんが、「雇用を守る」という企業イメージを回復することになるでしょう。

 とまれ、これからの世界の自動車メーカーの合従連衡のキーは、「電池自動車」であることが益々明確になってきました。

 注 電気自動車の命運を握るのは「電池」なので、私は敢えて「電池自動車」と言っています。
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トヨタFT-CH

2010-01-18 17:14:07 | 環境車
               トヨタFT-CH

                               2010年1月17日(日)

 トヨタ自動車は1月12日、北米国際自動車ショーにFT-CHを出展したと発表しました。
 かねてより噂されていたBセグメント(ヴィッツクラス)に属するハイブリッド専用車です。

 トヨタは次のスペックしか発表していません。(単位:mm)
           FT-CH         ヴィッツ
・全長        3,895           3,785
・全幅        1,695           1,695
・全高        1,400           1,520

 ヴィッツに比べると全高が120mmも低いことが特徴で、これは空力特性を考慮したものでしょう。

 一番の問題は、その価格です。これは今年発売されるフィットハイブリッドの値段の影響を受けることになりそうですが、ベーシックグレイドで150万円を切る設定にすると思います。
 ヴィッツ1,300ccの廉価グレイドが123万9千円ですので、ハイブリッドに伴うコストアップは20~25万円くらいでしょう。
 
 二番目の問題は、環境車だけにその燃費性能です。
 自動車雑誌などでは10・15モード燃費44km/ℓと予想していますから、同じクラスの車の約2倍ということになりそうです。
 実用燃費が仮に26kmで同クラス車の2倍ということになると、ガソリン130円/ℓとして計算すると、5万kmの走行で25万円差の元がとれるという計算になります。
 環境車の税金優遇策は続きそうですので、価格競争力は十分と言えましょう。

 パワートレインはコスト削減のため、旧プリウスのハイブリッドシステムを改良して使うという予想がされています。つまり、電池はリチウムイオンではなくニッケル水素ということです。リチウムイオン電池を安価で安定的に供給する体制は中々難しそうです。

 環境意識の高まりの中で、プリウスほどの爆発的売行きまではいかないにしても、年間15万台、世界規模ではその倍の30万台は売れるのではないでしょうか。

 この期待されるFT-CH、来年後半に発売が予定されています。


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SAI試乗

2009-12-17 21:19:47 | 環境車
                SAI試乗

                           2009年12月16日(水)

 12月12日、広島市内のトヨペット店を訪れ、SAIの試乗をさせてもらった。この試乗車は、私が初めての試乗者で、走行距離わずか3km。

 走り出して直ぐに、エンジンが「プルッ」というような振動で始動する。しかし同乗者には分からないほどの僅かなものだ。

 アクセルを強く踏んでみる。それまで静かだったのが、エンジン音が大きくなる。力強く加速をするが、このエンジン音を聞くなら、大人しく走っていた方が良い。

 乗り心地はどっしりした感じで、路面の凸凹も良く吸収し、申し分がない。
 だけど、何かもの足りない。ワクワク感がない。これは欲張りというものか。

 約8kmの走行なので、燃費は参考程度だが、車載燃費計で14.2km/ℓと出た。ハイブリッド車なので、20km/ℓ走ってもらいたいところだ。(私の車は10・15モード燃費13.4km/ℓだが、同じ走行条件だと、10km/ℓくらいだろう。)

 セールススタッフによると、このSAIはトヨタの九州工場で、レクサスHS250hとの混流生産で、品質的にはレクサス並みということだ。これって、セールストークで売りやすいと思う。何せ、レクサスより約50万円安いのだから。












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SAIの実車

2009-12-06 09:16:03 | 環境車
               SAIの実車

                           2009年11月30日(月)

 なじみのセールススタッフから電話があった。
 SAIが来ているという。他店だったので、紹介してもらい見に行った。

 12月7日に発売だが、10月20日には発表し、注文を受けている。実車がないのに注文を受けるというのは、発注側受注側双方にとって不都合なので、少量ではあるが、配備したということだろう。

 このSAI、トヨタのホームページによると、発表1か月で14,000台受注したと言う。通常発売後1か月の受注台数を公表するのに、「発表」1か月で公表するのは、私の知る限りでは、SAIが初めてだ。トヨタのSAIかける意気込みの現われか。

 SAIの価格について、この際はっきり言っておかなければならないことがある。それは、高すぎるということだ。廉価グレードが338万円で、装備が充実している(例えば8インチのナビが標準)ことを考慮してもだ。
 高いというのは、私の独断と偏見であるが、トヨタ自身がそのことを自覚しているようで、それは3年後の残価を40%にしていることで分かる。プリウスは50%だからSAIの価格がプリウスに比べると明らかに高いということだろう。
 残価が50%になるよう逆算すると、約270万円になる。まぁ、せいぜい300万円程度が適正価格だろう。
 トヨタは競争車種がないとこのような、強気な値付けをする。



2009年11月23日、広島市西区ネッツトヨタ中国井口店。



 ずんぐりむっくりしたスタイルで、カッコよいとはお世辞にも言えない。ただ、居住性は良いだろう。






 コンソールの下部にあるのが、「リモートタッチ」と称するもので、ナビやエアコン、オーディオ等を操作する。マウスのような感覚だ。


 ナビが8インチというのは高齢者にとっては見やすくてgood。


 排気管のところに、何やらセンサーのようなものが付いていた。排気ガス浄化のためか。





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