共産党の選挙総括
2022年10月15日(金)
共産党は、先の参議院選挙で大きく後退しました。
その総括が十分できているのか?
8月3日の朝日新聞です。
志位和夫委員長の責任を問う発言がありますが、当面辞職する動きはありません。2024年に党大会が開かれますので、その時交代ということになると予想しています。
まとめ:「6中総」への感想と意見
<参院選の総括をめぐって、寄せられた意見・感想・提案です>
※時系列でまとめてみました。
<8月3日>
◆昨日2日の赤旗に、選挙の「総括と教訓」が出ていましたので、読まれたことと思います。私は、何か「?」を感じる部分があるんですよね。(論述能力が十分でありませんので、詳述できないのが、残念です。)
<1> 比例の結果について、「得票361万8千票、得票率6.82%、改選5議席から3議席への後退」とあります。
選挙は、「相対評価」です。他党も含めた全体の結果(維新が大躍進しました。参政党の出現もありました。)の中で、相対的に共産党の結果を総括する必要があると思うんですよね。
例えば、得票率の対前回比では、共産党は2.2ポイントの減で実質的に落込みが最も激しかったです。「実質的」というのは、立憲が3ポイントの減で大きいのですが、ベースの得票率が共産党の倍程度ありますので、相対的な落ち込みという点では、共産党の方が大きい。
また、ビックリしたのですが、政策で共産党と一番近い社民党は得票率を伸ばしているんですよね。何が要因かと思います。
<2>選挙情勢について、「二重の大逆流」であったと述べています。確かにその点はあったと思うのですが、問題は、その「質量」の評価ですよね。
21年の衆議院選挙の時も「逆流」と言われていました。ただ、その時の落込みは、対前回比0.6ポイントです。今回の2.2ポイントの落込みは、あまりに大きすぎます。前回の逆流の「質量」とどう違うのか知りたいですよね。
<3>「東京、沖縄、高知・・全党の行く手を照らす素晴らしい教訓を学ぶ」と項目で掲げられています。
確かに、これらの選挙区において、様々な取組みが行われ、今後の教訓にすることはあったと思います。
しかし、いずれの選挙区においても、(参院選)比例区の得票率は下がっているんですよね。(2021衆院選をはさみ、2019参院選→2021衆院選→2022参院選の順にしてみました)
・東京 11.3%→10.3%→9.3%
・沖縄 10.7%→9.6%→9.4%
・高知 15.1%→10.4%→14.0%
そのことに言及していないのが、不思議なんです。
ちなみに(追加記入)
・広島 6.6%→4.9%→4.8%
それより何より、大きく減少した選挙区から教訓を学ぶという姿勢が感じられないのが、致命的と思います。
・京都は17.5→12.0% と4.5ポイント減
・長野は11.1→7.8% と3.4ポイントの減(野党統一で勝利した)
こういう「失敗」した選挙区こそ多くを学ぶことができると思うのですがねぇ。全く言及がありません。
<4>あとは、(細かな)戦術的な面です。
◇スローガンで「優しく強い経済」を掲げていました。中身は、消費税5%などの5項目ですが、ポスターとしては分かりにくいですよね。私は、選挙中旅をしましたので、8府県を通りました。れいわのピンクのポスターで「消費税廃止!」というのが一番目につき分かり易かったです。
◇共産党は、「サポーター」と言っています。なぜ、「パートナー」にして「一緒にやりましょう」と言わないのでしょう?と思います。私のように、傲岸不遜で共産党とは対等と思っている人間には、「サポーター」という言葉は全く響きません。(笑)「サポーター」では、何か「共産党に付いて来い」と言われているようなイメージなんですよね。つまり、共産党が前衛で、サポーターとして後方支援をしてくれってことです。
選挙の総括とは、全く関係ありませんが、日々地道に献身的に活動しておられる共産党員の方には、敬意を表しますよ。誰にでもできることではありません。