ヤリスクロス試乗
2020年9月21日(月)
9月16日、ヤリスクロスの試乗へ行って参りました。
コストパフォーマンスは、良いとは思いますが、上質感がチト不足であります。具体的には、CVTの悪いクセが顕著でありました。また、メーターが小っちゃい!
私が初めての試乗者でありました。
押し出しが強く、ボディサイズからしたら存在感のあるデザインです。
全高が高くなったため、乗降性もヤリスに比べると大分良くなっています。
初期受注2万台超は売れそうであります。
今ならサポカー補助10万円が付いています。
荷室は、ヤリスに比べるとかなり大きくなっています。
このモニターとバックカメラが標準で付いています。オプションのエントリーナビキットを66,000円で買うとナビにもなります。他社では純正ナビを取り付けると20万円程度かかりますので、これはヤリスクロスの大きなアドバンテージです。
パノラミックビューモニターはオプション(33,000円)ですが、私のように見切り感覚が下手になると便利であります。
このメーターがプアなんです。なぜ、こんなところをコスト削減するのか、トヨタの見識を疑います。特にタコメーターの文字が小さくて見辛い。というか、瞬間に視線移動をしないといけないので、読み取り不可の場面があります。
その他にも、写真には撮らなかったのですが、ホイールハウスを覗くと、白色の下着が見えちゃうんです。どういうことかと言いますと、ホイールハウス内は黒塗装なんですが、奥の方にボディと同色の金属板が見えるんです。これが、下着チラリって感じなんです。トヨタさん、これ恥ずかしいであります。
フロアシフトは、シーケンシャルシフトといって、疑似変速が可能なんですが、パドルシフトが付いていません。ハンドルから手を離さずに減速してエンジンブレーキを掛けると便利なんであります。私は、パドルシフトの付いていない車は買いません。
また、このシフトの操作が硬いんです。もう少し軽快にカチッカチッとありたいものです。
エンジンは、1500㏄の3気筒。4気筒版の2000㏄エンジンは、非常に滑らかに回転するのですが、3気筒ではその滑らかさは無理のようであります。ただ、走行中は3気筒を感じさせることはありません。
このエンジン、ボアストロークが80.5×97.6㎜とロングストロークなんですが、最高出力は6600回転と高回転エンジンです。
燃費は、中間グレードで19.8㎞/ℓと優秀です。
加速の際CVTの悪いクセが出ます。エンジンが吹けて徐々に加速するという感じです。つまりアクセル踏み度やエンジン回転とダイレクト感がないのです。気にならない方もいるかもしれませんが、私のように、物心付いた頃には、マニュアル変速しか乗ったこのとない古人種には違和感があるんです。
乗り心地や、静粛性はこのクラスとしては合格点です。
安全運転支援装備の進化が凄いです。右左折の際の歩行者を検知しブレーキを作動させます。
これは、前方に歩行者がいるとハンドルを自動操舵して避けるというものです。
ただ、疑問なしとしないのは、今までのシステムでは自動ブレーキがかかるというものだったのですが、自動操舵を優先するのかな?と思うのであります。ここら辺り、スタッフに尋ねても説明出来ません。進化が早すぎなのかも・・。(笑)
最後に、ハイブリッド車とガソリン車のプライスの問題です。
中間グレードのガソリン車2,020,000円、ハイブリッド車2,394,000円で、その差374,000円であります。率直に言ってハイブリッドが高すぎます。10万円は十分値下げすることができます、と思います。その根拠でありますが、トヨタはも20年くらい前から、ハイブリッドのコストを三分の一にすると言っていました。他社で有力な対抗車がいないものですので、いわば寡占の弊害で、高く売りつけているんであります、と思います。
コロナ禍で、強いものがますます強く、弱いものが淘汰される動きが加速すると感じるのであります。トヨタはヨーロッパでも販売の落ち込みが他社に比べて少ないです。
2019年の販売台数首位はVWで1,098万台、トヨタは1,074万台で2位でした。2020年はトヨタがVWに100万台差をつけると思います。