東京都で起こっていること
2016年10月14日(金)
私ゃ、医療機関へ行って何時も思うことがあります。看護師等のスタッフが院長に似るのですね。院長が威張り腐っている医療機関の場合は、スタッフも患者に対して高圧的になります。院長が常識人だと、何の問題もない医療機関に見えてきます。
東京都という組織はどうか?長年の石原珍太郎体制のもとで、トップに意思決定を仰ぐという組織としてのルールが壊されたものと思われます。石原氏は、週に2日程度しか登庁しなかったと言います。部下からすれば、山のようにある懸案を知事の判断を仰ぐ訳にはいきませんから、勝手に処理してしまっていた訳ですね。
盛り土問題が騒がれています。誰が判断したか未だ明らかになっていません。石原時代のルールを無視した意志決定方式の慣習によるものと思われます。石原氏の責任は極めて重く、万死に値すると思います。
東京都は、盛り土をしないという提案を技術者会議から受けたという資料を提出していました。
ところがこれは、都のねつ造で、技術者会議ではなく、都側が作った資料だったということが判明しました。
小池百合子東京都知事は、「委員会で間違った答弁をしていた」と発言していますが、「間違った」のではなく、「虚偽」の答弁をしたということです。間違ってはいけません。このお方の認識能力って、どうなっているの?常識ではないですね。
非常識の極め付けは、これです。「市場長に代わっておわび申し上げます」!!!!
小池氏は、部下職員に命じて、この報告書を作らせたのです。その資料に関する全責任は、対外的には小池氏が負うものです。小池氏自らが謝罪することなんです。
トップがこのように、自らの責任を部下職員へ擦り付けるような組織だと、どんなことになるか?
私ゃ、部下職員はトップの足を引っ張るようなことをすると思いますね。①消極的には、サボタージュです。指示をされなければ動かないか、動くとしても100%の力を出しません。②積極的には、謀略ですね。今回の、虚偽報告書の作成は、小池氏に罰点を付けさす意図で行われたかも知れないとも感じます。
巨大組織を運営するのは、極めて難しいと思いますが、私は、究極的にはトップの人格が要求されると思います。「人格」とは何か? これも極めて難しい問題と思いますが、小池氏のよう部下職員に責任を擦り付けるような人間には、人格があるとは言えないでしょう。
盛り土は、「日建設計独自の提案」と答弁しています。
ところが、日建設計側は、「東京都から・・指示」と言っています。
どちらかが違う訳ですが、これまでの経緯からすれば、東京都に違いありません。私ゃ、都がどのように「間違った」言い訳をするか楽しみです。
一つ思いつくには、日建設計「独自」の提案と言っていますので、東京都が提案したが、それに対して日建設計が「独自」に提案したもの、と言い訳するような手があるように思います。国語的には、間違ってはいないですね。→ここまで言うと、腐りきっているということになります。